乾燥肌の方必見!乾燥によるかゆみを抑える効果的な方法とは

乾燥はお肌に様々な悪影響を与えます。

とくに、空気が乾燥するこの季節、お肌がカサカサしてかゆくなったり、ひび割れたりしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

悪化してしまうと分かっていても、思わず掻いてしまい、その度に後悔する…というのは嫌ですよね。

今回は、そんな悩みを抱えている方にぜひご参考にしてほしい、乾燥によるかゆみを抑える効果的な方法についてまとめました。

これから最も空気が乾燥する冬になるので、しっかりと早期対策を心掛けましょう。

 

お肌のかゆみの原因とは

冬になると空気が乾いてしまうため、気候の変化に身体が対応しようとしたり、外気やエアコンの風に長時間当たっていたり…などが原因で角層にある水分量・血管に流れる血液の量が減少し、お肌が乾燥してしまいます。

また、血管に流れる血液量が減少すると、皮膚の健康維持に必要な物質に栄養が行き届かなくなってしまいます。

皮膚の健康維持に必要な物質とは、水分量を維持する「セラミド」、水分の蒸発を防ぐ「皮脂」のことを言い、これらの物質はうるおいのある若々しいお肌を保つために欠かせない「バリア機能」という役割を担っています。

このバリア機能が低下し、いわゆる「乾燥肌」になってしまうと、外部からの刺激に敏感に反応するようになり、かゆみを引き起こす「ヒスタミン」の分泌を促すようになるのです。

ヒスタミンは肥満細胞が作り出し、痒みを知覚する知覚神経に作用します。

知覚神経は神経の末端にも痒みを伝え、神経ペプチドを作り出します。

この神経ペプチドが肥満細胞に伝達し、さらにヒスタミンを生成するようになってしまいます。

つまり、かゆいからといってお肌を掻いてしまうと、余計にかゆくなってしまうという悪循環に陥ってしまうので注意しましょう。

 

お肌に刺激を与えるNG習慣

美容素材 13

それでは、乾燥肌にはNGである、刺激を与えてしまう習慣についてご紹介します。

力強くクレンジング・洗顔をする

お肌の汚れを取ろうと、思わず強い力でゴシゴシと擦りながらクレンジング・洗顔をしてしまう方がいらっしゃいますが、その度にお肌に強い刺激を与えてしまっています。

また、洗顔後に顔の水分を拭き取る際も、固いタオルで力強く拭き取るのはNGです。

皮膚の一番外側にある表皮の厚さは平均約0.2ミリ。

ティッシュペーパーは2枚重ねになっていますが、1枚分くらいの厚さしかありません。

実際に2枚に分けてみると、表皮がどんなに薄いかよくわかるはず。

赤ちゃんのお肌に触れるような力で、優しく洗い流しましょう。

おすすめは、普通の洗顔フォームにスクラブ入りの洗顔フォームを少しだけ混ぜて使う方法です。

指先の力を抜いて、洗顔フォームを顔にゆっくり転がすように優しく洗います。

力を抜けば抜くほど、角質や角栓などが落ちやすくなります。

タオルも柔らかい質にこだわり、肌表面を擦らないように、優しく水分を吸収させましょう。

オーガニックコットンのタオルは、肌に優しく肌ざわりもよいのでおすすめです。

ピーリングジェルや角質除去のスキンケアを過剰使用

毛穴をキレイにしようと、ピーリングジェルや角質除去のスキンケアを毎日のように使用する方がいらっしゃいますが、お肌が薄くなってしまい、さらに外部からの刺激に敏感になってしまうので控えましょう。

使用回数は週に23回程度と、商品に記載されている回数を守ってください。スキンケアは「適度に」が重要です。

熱いお湯を使用

熱いお湯を顔に使うと、必要な皮脂まで落ちてしまい、乾燥肌を悪化させます。

寒い冬になると思わず熱いお湯に設定してしまいがちですが、クレンジングや洗顔料は「ぬるい水」くらいの体温より少しだけ高い温度の水で洗い流すようにしましょう。

化粧水を何度もパッティングする

化粧水を塗る際、奥の方まで浸透させようと、何度もパッティングしてしまう方は多いのではないでしょうか。

しかし、実はパッティングする度に皮膚に強い刺激が与えられており、肌荒れの原因となるのです。

化粧水を奥まで浸透させたい方は、パッティングせずに、優しく化粧水の付いた手で顔を包むようにハンドプレスでお肌に馴染ませましょう。

ローションパックもおすすめです。

水で濡らした大きめのコットンに化粧水をやや多めに含ませ、コットンの層をはがして5枚ぐらいにし、額・頬・目元・ほうれい線の上などに貼ります。

きっちり3分、肌に化粧水を浸透させます。

ローションパックの上から、ラップフィルムの目と鼻と口の部分に穴を開けたものを重ねると、スチーム効果などでさらに浸透がよくなると言われています。

食事制限

ダイエットや美容のために極端な食事制限をすると、美肌に大切な栄養素が不足してしまいます。美容のためだと思っていたことが、乾燥肌に繋がってしまうのです。

タンパク質・必須脂肪酸・亜鉛・ビタミン類4つは必ず摂取し、バランスの良い食生活を心掛けましょう。

それぞれの栄養素を多く含む食品をみてみましょう。

ビタミンは種類が多いので、参考までにビタミンB2について例を挙げます。

タンパク質…肉・魚・乳製品など

必須脂肪酸…オメガ3やオメガ6を多く含む、亜麻仁油・鮭の脂、くるみ油など

亜鉛…牡蠣や豚のレバーなど

ビタミンB2…レバー、うなぎ、卵、納豆など

また、偏食により肉類や、パン、コーヒー、ジャンクフードなどの欧米型の食生活になるのも避けてください。

バランスの良い食生活は、お肌だけではなく健康寿命を延ばすことにも繋がるのです。

睡眠不足

「睡眠不足はお肌の天敵」という言葉を聞いたことはないでしょうか。

睡眠不足によってお肌のターンオーバーが乱れると、角質層内のセラミドなど、水分を保持する役割をもつ成分の分泌量を減少することになってしまいます。

22時~2時は「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれており、その時間帯に睡眠を取ることで成長ホルモンを促すことができます。

成長ホルモンとは、正式には「ヒト成長ホルモン(HGH)」といい、骨や筋肉を丈夫にしたり、代謝を活発にしたり、臓器を修復・再生させるなどの働きをします。

このホルモンが不足すると、代謝が悪くなって太りやすくなったり、内臓脂肪がつきやすくなり、若さや健康が損なわれてしまうのです。

また、入眠してから3時間をいかに深く眠れるか、というのも重要です。

睡眠の質を上げることが求められますね。

乾燥肌は、普段の何気ない習慣から引き起こされているケースが多く、なにがNGでなにがOKなのか見直す必要があります。

 

乾燥肌の方のための部位別かゆみ対策方法

それでは、乾燥肌の方にぜひチェックしていただきたい、部位別のかゆみ対策をご紹介します。

顔にかゆみが現れないようにするためには、保湿が1番大切です。乾燥が酷い季節は普段の倍くらいの気持ちで保湿しましょう。

保湿成分が豊富に配合された化粧水やクリームを使用し、優しいハンドプレスでお肌に馴染ませることがおすすめです。美容パックなどの使用も効果的ですね。

もし、顔にかゆみが現れてしまった場合は、ハンカチに包んだ保冷剤を優しく押さえつけることが症状を和らげてくれるはずです。決して掻かないようにしましょう。

洗い物や、お仕事でどうしても水やアルコールに触れなければならないという方は、乾燥により手の皮膚が荒れ、かゆみが現れることが多いです。

その場合は、水やアルコールに触れないように手袋をつける、バリア機能改善のための保湿剤、皮膚の炎症の治療のためのステロイド外用薬を用いる場合も。
かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン薬などの内用薬の併用が高い効果を得られます。

普段のケアはクリームを塗って、手袋をはめておくとよいでしょう。

まず、手に少量のワセリンを塗り、その上からクリームを塗った後、手袋をしてしばらくすると、しっとりとした手肌になります。

足も同じように、ワセリン→クリーム→ソックスでケア。

気になるかかともこの方法を続けるとだんだんしっとりしてきます。

乾燥がひどい場合は、アルガンオイルやホホバオイルなどオイル系のケアアイテムを使うのも一手です。

1番は、原因となるものに触れないことですが、お仕事の関係でどうしても水やアルコールをよく使用する方はしっかりと薬を用いることが大切です。

足や腕

足や腕の乾燥によるかゆみを防ぐためには、ボディクリームをお風呂上りに使用し、保湿することが大切です。

ボディクリームはアルコールや着色料・香料がなるべく含まれていない、自然素材でお肌に優しいタイプのものがおすすめです。

また、かゆみを抑える抗ヒスタミンやビタミンE、セラミドなどの成分が配合されたものを選ぶとより効果的でしょう。

まだ肌が濡れている状態のままでクリームを塗ると、保湿効果がさらにアップすると言われています。

背中・全身

手がなかなか届かない背中や、その他の部位にも効果のある対策方法は、やはり刺激を極力なくすことです。

化学繊維よりも柔らかく肌触りの良い天然素材の衣類を選んだり、保湿効果のある入浴剤を入れたぬるま湯にゆっくりと浸かったり、こんもりとした泡で優しく洗ったりと、とにかく強い刺激を与えないことを意識しましょう。

食生活の改善や睡眠の質を上げるなど、生活習慣の改善で乾燥によるかゆみが和らぐことも。

ご自身の身体に乾燥によるかゆみが現れたら、以上のことを気にしてみてください。

 

辛いかゆみを改善して美肌に!

いかがでしたか?

乾燥によるかゆみに悩んでいる方は、ご自身のスキンケア・生活習慣を見直し、対策をしっかりと行ってください。

かゆみを抑えるということは、乾燥肌の予防にも繋がるはずです。

かゆみの改善だけではなく、乾燥肌を予防して、うるおいのある美肌を目指してくださいね。

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