「メディカルハーブ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ハーブは古くから私たちの生活には欠かせない、薬や香料などとする植物の総称です。
世界中にはさまざまな種類のハーブがあります。
世界中では約2000種類あるともいわれています。
日本のしそ、わさび、山椒などもハーブの仲間です。日本のものは和ハーブなどとも呼ばれています。
そのたくさん種類のあるハーブですが、その役割でアロマティックハーブ(香りを主に楽しむハーブ)、カリナリーハーブ(料理用ハーブ)、オーナメンタルハーブ(園芸や観賞用のハーブ)、メディカルハーブ(薬用ハーブ)と、4つほどの分類にわけることができます。
そのなかでもその成分が健康維持や病気の予防など薬効としての効果が高いハーブをメディカルハーブと言います。
聞きなじみのあるものには、シナモンの抗酸化作用やジャスミンの心をリラックスさせる作用、コリアンダーの消化促進作用などがあります。
その中でも最近特に注目を集めているのが、ホーリーバジルです。
目次
ホーリーバジルとは
ホーリーバジルというのは、英語での表記で、(Holy Basil)日本名が神目箒(かみめほうき)、ヒンディー語やサンスクリット語ではトゥルシー(Tulsi)、タイではガパオと呼ばれています。
アジア・オーストラリアの熱帯を原産として、その高い効能から栽培品種として世界中に広まりました。
高さが30cmから60cmで、その葉にはミントのようなさわやかで強い香りがあります。
ヒンドゥー教では、ラクシュミーという女神の化身がこのホーリーバジルであるため、聖なる植物として礼拝には欠かせないものだそうです。
ヒンドゥー教の教会の周りにはたくさんのホーリーバジルが植えてあるそうです。
また、身に着けていると、悪霊や悪運などの悪いものを寄せ付けないと考えられていたり、メキシコでは、財運を上げるハーブとしてお守りのように持ち歩くこともあるそうです。
また、薬効作用がとても高いハーブとして注目されています。
食材としてのホーリーバジル
バジルという名前から、イタリア料理に欠かせないスウィートバジルと似たものなのかと思われますが、このホーリーバジルとスウィートバジルは同じシソ科の植物ですが別物です。
タイ料理のガパオライスなどはこのガパオ、つまりホーリーバジルの使われている料理です。肉や魚料理などの臭み消しにも使われていたりして、タイ料理には欠かせない食材でもあります。
ガパオライスの他にも、ガパオガイ(鶏肉のホーリーバジル炒め)などは日本人の口にもあうとてもおいしい料理です。
ホーリーバジルは加熱しても香りが飛びにくいため、炒め物や揚げ物など高温調理にむいています。
アーユルヴェーダ
「ホーリー(聖なる)バジル」、「神目箒」、とても神々しい名前のこのハーブ、古くから「不老不死の霊薬」と呼ばれるほど、体に良い効果があると言われています。
アーユルヴェーダ という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
アーユルヴェーダというのは、インド大陸の伝統的な医学のことです。
サンスクリット語でアーユス(Ayus)ヴェーダ(Veda)、命の科学という意味です。
その起源は3000年近くも前ともいわれています。
そのアーユルヴェーダは様々な薬草を用いての病気の治療方法がたくさんあり、その中でもホーリーバジルはとても大切な薬として珍重されてきました。
ホーリーバジルは葉、茎、花、種、根っこを使用し薬を作り、風邪・胃痛・頭痛・心臓病や炎症の鎮静、むくみ、冷え性の解消、さらにはアレルギー症状の抑制など様々な病気の治療薬に使われているそうです。
その他にも、ホーリーバジルの香りの成分リナロールは、ストレスの解消や心を落ち着かせる効果もあると言われています。
ホーリーバジルの主成分であるオイゲノールやカリオフィレン、ウルソール酸などは、抗酸化作用があり、ストレスホルモンを抑制すると言われています。
また、葉に含まれるエーテルという成分は抗菌作用があり、菌の繁殖を防いでくれます。
アダプトゲン
ホーリーバジルは「アダプトゲン」と言われています。
アダプトゲンというのは、トラウマ、不安、肉体的疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きのある天然のハーブのことです。
また、アダプトゲンの定義として、服用者に無害であること、物理的、科学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること、生理機能を正常化すること、とされています。
つまり、アダプトゲンであるホーリーバジルは、副作用がなくストレスに抵抗してくれて、体調を整えてくれるとても優れたハーブだということです。
そんな正に不老不死の薬であるホーリーバジル、アジアやオーストラリアの熱帯の原産ですが、日本でも栽培することができます。
しそ科の植物なので、大葉やスイートバジルのように家庭菜園やプランター・大き目の鉢などに種をまけば育ちます。
本来は多年草ですが、もともと熱帯地域の植物であることから、日本では冬の寒さに耐えられず枯れてしまうので、一年草として育てられているそうです。
日本でも、国産ホーリーバジルとして栽培している農園がいくつもあります。
ホーリーバジルティー
そんな様々な効果のあるホーリーバジル、食材としてはもちろんのこと、錠剤のサプリメントや、エッセンシャルオイル、ハーブティーなど様々な形のものを手に入れることができます。
今回はその中でも、初めてのホーリーバジルとして気軽に試してみることのできる、ホーリーバジルのハーブティーを取り上げてみようと思います。
ホーリーバジルティーはハーブティーのあまり得意でない方でも飲みやすい香りが特徴です。
ホーリーバジルティーの優れたポイントは、ノンカフェインであること。
小さなお子様からご年配の方までどなたでも飲むことができます。
また、ビタミンA、ビタミンC、カルシウムなども含まれていて、風邪などで体調を崩したときなどにも効果的です。
ホーリーバジルティーは消化器官を強くする働きがあるので、新陳代謝の促進、脂肪燃焼の効果があり、ダイエットにも効果的だと最近アメリカで注目されているそうです。
デトックス効果
ホーリーバジルティーのデトックス効果はとても優れたものです。
ホーリーバジルには重金属など体内に蓄積した異物を排出する効果があります。
日本人は魚を多く食べる習慣があるため、その魚が海で食べた重金属(水銀)などが体にたまりやすいと言われています。
とくに大きな魚であるマグロなどは重金属を食べた小魚を食べるので、重金属が多く含まれていると言われています。
それをデトックス(排毒)してくれるホーリーバジルティーは日本人にとってもぜひ摂りたいものではないでしょうか。
抗酸化作用で若返り効果
また、抗酸化作用の高い成分を多く含んでいるのもホーリーバジルティーの特徴です。
その中でもオイゲノールは動脈硬化の予防になると言われています。
ウルソール酸は抗腫瘍作用、つまりガンに対抗できる作用があるとも言われています。
ロズマリン酸は、アレルギーの症状の抑制に効果的だそうです。
加齢や毎日の生活とともに酸化していく体を健康にしてくれる優れた働きもホーリーバジルティーにはあるのです。
抗酸化作用のある様々な成分は、若返りホルモンである「DHEA」の活性化にもつながると言われているため、綺麗で美しい肌を保つためにも効果があるということです。
さらに、利尿作用があるため、むくみの解消も期待できます。
また、生理痛やPMS、月経不順などにも効果があると言われています。
ホーリーバジルティーは免疫力の向上の効果もあると言われています。
風邪や、最近では一年中流行しているインフルエンザの予防にも効果が期待できます。
国産ホーリーバジルティランキング
ホーリーバジルティーや、トゥルシーティなどの名前で海外産、国産など様々な種類が出まわっています。
そのなかでもやはり安心して毎日飲むことができる国産のホーリーバジルティーのランキングをご紹介します。
No,1 ホーリーバジルティー
静岡県産の自然農法で作られたホーリーバジル「オオヤトゥルシー」100%で作られたホーリーバジルティーです。
ノンカフェインで、日本ホーリーバジル協会公認のホーリーバジルティーなので安心していただくことが出来ます。
No,2 伊豆大島産のホーリーバジルのお茶
薬草農園ならではのこだわりぬいた選別、完全無農薬のホーリーバジルティーです。
伊豆大島産のホーリーバジルのお茶
No,3 トゥルシーティアソート
宮崎県産のホーリーバジルといろいろなハーブのブレンドティーです。
トゥルシーティアソート
No,4 有機ホーリーバジルティー
有機JAS認定オーガニックハーブティーです。
https://www.ochiaiherb.com/
「有機ホーリーバジルティー」
No,5 ホーリーバジル(トゥルシー茶)
石垣島アーユルヴェーダハーブ園のトゥルシーティです。
「ホーリーバジル(トゥルーシー茶)」
ホーリーバジルティーの飲み方とまとめ
ホーリーバジルティーは、香りが強く、味も濃いので、入れるときはカップ1つにつき、ティースプーンに1杯ほどで良いです。
お湯を注ぎ、3分ほど蒸らすと飲みごろです。
様々な効果のあるホーリーバジルティーですが、医薬品ではありませんので、疾患をお持ちの方は医療機関にもご相談の上で飲んでいただけると安心かと思います。
とはいえ、病気の予防やリラクゼーションにはとても効果が期待できるかと思います。
美味しく優しいホーリーバジルティーのティタイムで、元気で美しく毎日を過ごせるといいですね。