目次
香りってなんだろう
香りの種類
私たちは毎日様々な匂いに触れて生きています。
普通、一日で1回も何の匂いにも触れないで過ごすことはできません。
家、人、食べ物や植物から空気まで、私たちは毎日、様々な匂いに囲まれて毎日過ごしています。
その匂いの中でも悪臭などと、好ましくないものを臭いと書くことが多いです。
そして香りというと、いい香り、素敵な香りなどというように、匂いの中でも比較的好ましいものによく使われる言葉です。
臭いがあると不快になり、香りがあると幸せな気分になれます。
不衛生な場所は良くない臭いがあります。
美味しい食べ物はすごくいい匂いがします。
オシャレなお店は入る前からいい香りを漂わせています。
よく、キレイな女性はいい香りがする、なんていいますよね。
実際、男女問わず素敵な人はやはりいい香りがしたりします。
香りがもたらす効果はそのモノを強く印象付けるのです。
香水の起源と歴史
香りの大切さは古代の人がすでに分かっていました。
紀元前1200年前のエジプトではすでに香油を作り、儀式や化粧などに使われていたと言われています。
古代エジプトのツタンカーメン王の墓から香油のビンがみつかっていることから、この頃は儀式などの宗教的な意味合いで香油がつかわれていたものと言われています。
でも、クレオパトラは自らの魅力を高めるために香油を使っていたという記述も残っています。
その後、ルネサンス期のイタリアでそれまで香油すなわちオイルだったものがアルコールと合わさり、今の香水の原型となってその後広まっていったと言われています。
香りがもたらす効果
例えば、街で香水の香りをふっと感じたとき、その同じ香水をつけていた人やその人と居た時のことがフラッシュバックするような感覚を感じたことはありませんか?
過去にその香りを感じた時の思い出や自分の感情まで思い出すなんて人もいるかもしれません。
すこし難しい話をすると、聴覚や視覚などの感覚は思考や言語機能などを司る大脳新皮質というところを通ってから本能や感覚・感情などを司る、大脳辺縁系へと伝達されるのですが、香り=嗅覚 というのは人の五感の中で唯一、直接大脳辺縁系に働きかけるものなのです。
古代から人は食べ物や飲み物などが傷んでいないかを匂いでたしかめるということは、命にかかわることであるため、そのように嗅覚が発達したともいわれています。
嗅覚が記憶に残りやすく、人の心へとダイレクトに伝わるのがそのためなのです。
そして、嗅覚が人の感情や本能へとつながっているため、決していい匂いと言えないけれども自分は好きな匂いがあったり、いい香水であっても自分は苦手だということもあったりするのです。
フレグランスについて
フレグランスとは
フレグランス製品と呼ばれるものは 香水、オーデトワレ、オーデコロン、香料入りの石鹸など、いい香りのするものが多数あります。
人ばかりでなく衣類や住宅、車など、様々な用途のものが出まわっています。
その香りの種類も様々あり、TPOや好みによっても様々に使い分けられます。
また、その好みも時代によって変化してきていて、必ずしも昔からある高級な香水が好まれるわけでもありません。
体につける香り
体に付ける香りも様々な種類があります。
直接肌につけるものとしては、オーデコロンやオーデトワレと言われる香りが比較的軽く、持続時間が短いものから、パルファムと言われる一日香りが持続するものなどがあります。
最近は気軽に香りを楽しめるボディミストなどと呼ばれるものも人気です。
食事やタバコなど臭いの付きやすい髪につけるヘアフレグランスもたくさん種類があります。
衣類につける香り
衣類用洗剤、柔軟剤や、最近では香りづけ専用に洗濯機へ入れるものもあります。
その他、匂いの強い食事などの消すためのスプレーなどもあります。
住まいにつける香り
玄関やトイレなど臭いのこもりやすいところへ置く、消臭芳香剤や、カーテンなどの布の家具製品へスプレーするもの、アロマオイルを家じゅうに拡散させるディフューザーなどもあります。
ヘアフレグランス
ヘアフレグランスってなに
毎日の入浴で髪を綺麗に洗い、シャンプーのいい香りがすると心地いいですよね。
でも時間が経つにつれ、食べ物やいろんな場所の匂いが付きやすいのも髪の毛です。
昔から、髪からいい香りのする女性はいい女!なんていわれたりします。
人混みなどに行った時にそばの人があまりいい匂いでないと、とてもつらいですよね。
周りの人も自分もいい香りであることは身だしなみの一つとして重要なことでもあるのです。
そんないい香りを一日中纏う髪を作ることができるのがヘアフレグランスです。
ヘアフレグランスの種類
ヘアフレグランスにもいろいろ種類があります。
ヘアオイルは、その名の通りオイルタイプのヘアフレグランスです。
天然のオイルが使われていることも多く、髪の毛の痛みやパサつきなどもケアできるトリートメント効果のあるオイルなどもあります。
ただ、オイルなのでつけすぎるとべたつきが気になってしまうこともあります。
ヘアコロンは、スプレータイプのヘアフレグランスです。
ヘアスプレーのように気軽に使えることや、軽い香りのものが多いことからとてもたくさんの種類が出まわっています。
香水の香りは強くて苦手という人でも使いやすく、紫外線のカット効果や髪の保湿成分が含まれているものもあります。
ヘアミストは細かい霧吹きのような形状のヘアフレグランスです。
ヘアコロンよりさらに軽い香りのものが多く、時間の少ない時でも使いやすいものが多いです。
また、容器が香水のようにかわいらしいものが多いので女性にとっては自分で買うのも、プレゼントにも楽しいものが多いです。
ヘアクリームはクリームやミルクタイプのヘアフレグランスです。
特に髪の痛みや乾燥などに効果があり、スタイリングにも使えるものが多いです。髪への栄養と水分を浸透させるものがあります。
香りはオイルほどは長持ちしませんが、スプレーなどよりは持続します。
ヘアフレグランスの使い方
ヘアフレグランスは髪への香りづけだけでなく、UVをカットしてくれる成分や髪のキューティクルを保ったり、切れ毛・枝毛を予防するような健康を保つ美容成分が入っているものも多いのでぜひ使いたいアイテムです。
ヘアフレグランスの香りは熱に弱いものが多いので、ドライヤーやアイロンを使うヘアメイクが終わった後最後の仕上げとして使うのが最も効果的です。
オイルやミルク、クリームタイプのものは、手のひらに一旦なじませてから髪全体に薄くつくように手ぐしでなじませるようにするとつけすぎずにすみます。
スプレーやミストタイプのものは少し頭から離して霧が髪全体を覆うように付けるとよいです。
ヘアフレグランスを付けたすぐは香りがきつく感じることもありますが、少し時間を置くと髪になじんで落ち着いてくるので、外出の少し前に付けるとよいです。
ヘアフレグランスはあくまで髪に香りをつけることが目的なので、頭皮に付けるのはあまりよくありません。
頭皮の皮脂と混ざり、不快な臭いになってしまうこともあります。
さらに香水などと同じく、ヘアフレグランスもつけすぎると匂いが強すぎるので適度に付けることが大切です。
香害について
「香害」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
実は最近、この香害が問題になってきています。
人混みなどで香水の強い方がいると具合が悪くなるという方もいらっしゃると思うのですが、そういったことに加え、洗剤や柔軟剤・シャンプーなどの化学物質による香り成分にアレルギー反応を起こしてしまうというものです。
最近は香り成分をたっぷり配合してある製品が数多く出回り、たくさんの方がそれをつかっているため、こういった化学物質過敏症の方は外出もままならないというような症状がでるなどが問題になっています。
過敏症ではなくとも、例えばレストランや和食のお店、コーヒーショップなど、その香りを楽しむ場所で強い香水やフレグランスを使った人がいるとせっかくの料理の香りが楽しめず、周りの人にもとても迷惑が掛かります。
電車や人混みなどたくさんの人が集まるところでは過敏症の人がいるかもしれません。
ヘアフレグランスやコロンなどは、素敵な香りで自分も周りの人もみんなが幸せになるものです。
TPOや使う量などを考えてうまく使いこなし、マナーも香りも素敵な美人を目指していってくださいね!