紫外線が強い夏は、肌へのダメージが大きい季節でもあります。
夏になって肌が一気に老けたように感じる方も多いのではないでしょうか。夏に肌の老化を感じた方は、「夏老け肌」になっている可能性があります。
夏老け肌とは、簡単に言うと肌が夏バテを引き起こしている状態です。紫外線などのダメージや夏の暑さによる体の疲れが肌にも現れているのです。そんな夏老け肌を放っておくと、あなたの見た目年齢は一気に引きあがってしまうでしょう。
そこで今回は、夏老け肌を予防する方法や夏老け肌の原因についてご紹介します。夏老け肌を防いで美肌をキープしたい方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
夏のダメージで肌が老ける!?
夏老け肌は、夏の強い紫外線や暑さのダメージによって、肌が夏バテしている状態を指します。肌がかさついていたり、くすみが気になったりするという方は注意が必要です。
また、肌のごわつきが気になる、シミや小じわが増えた、肌がなんとなく老けたような気がするという方も夏老け肌の可能性があります。このように、夏老け肌は夏に肌の状態が良くないことを指すのです。
まずは、自分の肌が夏老け肌かどうかをチェックしてみましょう。以下の項目に3つ以上当てはまるという方は、夏老け肌のリスクが高いと言えるでしょう。
- 日焼け止めを朝に一度塗ったら塗りなおさない
- いつも同じ日焼け止めを使用している
- 夏は冷たい炭酸ジュースやビールをよく飲む
- 夏は脂っこい食べ物をよく食べる
- エアコンで冷えた部屋の中によくいる
- ぐっすり眠れないことが多い
- 暑い夏は1日3回以上顔を洗う
- 食欲がなく夏バテ気味である
また、夏老け肌の多くは乾燥肌です。
夏の間だけではなく、夏になる前の春からしっかり保湿を行い、夏老け肌につながる肌の乾燥を防ぐことが大切です。紫外線対策も同じで、夏になってから紫外線対策をするのではなく、春や秋、冬も紫外線対策を行うことで夏老け肌を防ぎます。
ご紹介したチェック項目に3つ以上当てはまるという方は、夏老け肌の可能性が高いのです。夏に肌が老化してしまわないように、一年を通して季節に合ったスキンケアを心がけるようにしましょう。
肌が夏老けする原因
では、なぜ夏老け肌が起こるのでしょうか。その原因は大きく分けると二つあります。その原因を詳しく見ていきましょう。
体の疲労が肌に現れる
一つは、夏の暑さによる体の疲れや体調不良が肌に現れてしまうことです。日々の暑さによって夏バテを引き起こしやすくなり、ストレスによる疲れが肌にも出てしまうのです。
体調管理をしっかりしていないと、体だけではなく肌にも疲れが出て、見た目年齢を一気に引き上げてしまうので注意が必要です。
夏に合わせたスキンケアをしていない
二つ目は、夏の季節的な特徴にあったスキンケアがしっかりできていないことです。夏は紫外線がとても強く気温が高い日が続くので、そんな季節に合わせたケアをしないと、肌も疲れが現れて老けてしまうのです。
たとえば、
- 紫外線対策を十分にしておらず、肌が紫外線のダメージを受けてしまった。
- 皮脂のケアやメイク落としをしっかりしておらず、肌が酸化してしまった。
- エアコンによる冷房の影響によって、肌が乾燥してしまった。
などがあります。
このように、夏に合わせたスキンケアをしっかりしていないと、肌が乾燥して肌のバリア機能が弱まりやすく、肌のターンオーバーが乱れて夏老け肌を引き起こしてしまいます。
夏は、強い紫外線の影響により活性酸素を大量に発生させ、肌が強いダメージを受けてしまう場合もあります。紫外線は肌を内側から老化させてしまうので注意しなければいけません。
また、夏老け肌を放置すると、敏感肌やインナードライ肌を引き起こす可能性もあります。さらに、肌老化を早めてしまう恐れもあるので注意しましょう。
肌の“夏老け”を抑える対策
そんな恐ろしい夏老け肌を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、夏老け肌を防いで美しい肌を保つための対策をご紹介します。
夏に負けない強い肌を作るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
紫外線対策を欠かさない
紫外線対策は、夏老け肌対策の中でも最も重要なケアと言えます。毎日、外出する際には必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
また、どんなにPAやSPFの数値が高い日焼け止めを塗っていても、朝に塗っただけでは効果が落ちてしまいます。皮脂や汗で日焼け止めが落ちてしまうので、日焼け止めをこまめに塗りなおすことが重要です。3~4時間おきに塗りなおすことがおすすめです。
日焼け止めを塗るだけではなく、帽子や日傘、サングラス、UVカット効果のある衣類などのアイテムを活用することも大切です。朝のゴミ出しやベランダでの洗濯物干しなど、少しの時間も油断できません。ちょっとだから…と気を抜かず、しっかり紫外線対策することが夏老け肌を防ぐポイントです。
メイクをしっかりと落とす
夏は強い紫外線の影響で、肌に乗せたメイクが酸化しやすくなります。そのため、メイクをしっかりクレンジング剤で落とすことが大切です。疲れているからと言ってメイクを落とさないで寝てしまうのは絶対NGですよ。
メイク落としのポイントは、優しく落とす、1分以内で行うことです。クレンジング剤は油分の含んだファンデーションなどをしっかり落とせるように、刺激の強い成分を含んだものが多いです。そのようなクレンジング剤を肌の上に長時間のせてマッサージなどをしてしまうと、肌は大きな負担を感じてしまいます。そのため、毎日のメイク落としは必ず1分以内に終わらせるようにしましょう。
また、アイメイクやリップなどのポイントメイクは必ず専用のポイントメイク落としを使うようにしましょう。ポイントメイクを一緒に落そうとすると、時間がかかってしまい、肌に負担がかかってしまうのです。そして、目の周りや口の周りは皮膚が非常に薄くデリケートなので、ポイントメイクを落とす際も優しくこすらないように行うことが大切です。
肌に優しい洗顔を心がける
夏は皮脂が気になることが多いので、さっぱりしたいと1日に何度も顔を洗う方がいます。しかし、1日に3回以上洗顔すると、肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌になったり夏老け肌につながってしまいます。夏の洗顔は、不要な皮脂を落しても肌に優しい洗顔を心がけることが大切です。
今一度、正しい洗顔の方法を見直してみましょう。
洗顔の基本
毎日の洗顔では、不要な皮脂をしっかり落とすことがポイントです。しかし、皮脂を落すことに集中して肌に刺激を与えないように注意しましょう。
洗顔もクレンジングと同じように、肌に刺激を与えないように優しく行うことが大切です。
洗顔の基本は洗顔料をしっかり泡立て、きめ細かい泡で汚れや皮脂を包み込むように顔を洗うことです。面倒だからとゆるい泡でったり、肌をごしごしとこすったりするのはNGです。特に、肌をこすることは角質層を傷つけてしまうので要注意です。
角質層が傷つくと、肌のセラミドや天然保湿因子が流れ出てしまい、バリア機能が弱くなってしまいます。これが、肌の乾燥を招き、夏老け肌の原因となるのです。
週に1回の酵素洗顔でスペシャルケア
夏老け肌で肌のごわつきやくすみが気になるときは、酵素洗顔がおすすめです。
酵素洗顔は、通常の洗顔料では落ちないような毛穴に詰まった角栓や皮脂などの汚れを、酵素の力で優しく落としてくれます。毛穴の角栓や黒ずみが気になる方にもおすすめの洗顔方法です。
しかし、酵素洗顔をやりすぎると肌が負担を感じてしまうので、週に1~3回を目安に行いましょう。
夏こそ保湿を十分に
汗や皮脂で肌がべたつきがちな夏は、肌が潤っていると勘違いし、保湿を疎かにしがちです。肌表面は皮脂でてかっていても、肌の内側は水分が足りていないという場合が多いです。これは、インナードライ肌と呼ばれ、夏老け肌の原因になるので注意しましょう。
このインナードライ肌は、脂性肌と勘違いしてしまうこともあるので要注意です。
夏の紫外線や暑さ、エアコンの影響などによって負担を感じ、乾燥やすい肌は、保湿をしっかり行うことが大切です。洗顔後は、化粧水をたっぷり塗るようにしましょう。
おすすめの化粧水の付け方は、二回に分けて化粧水を塗る方法です。1回目は化粧水を顔全体に軽くなじませます。2回目は、手の平でハンドプレスしながら化粧水を馴染ませましょう。手の平の温度で、化粧水の浸透力がグッと高まります。
また、化粧水だけではなく必ず乳液や保湿クリーム、美容液を塗ることが大切です。化粧水だけでは、肌が一時的に潤っても時間の経過とともに肌が乾燥してしまう場合があります。
夏老け肌におすすめの成分
夏老け肌を防ぐには、毎日のスキンケアに使用する化粧品の成分にも注目しましょう。意外と肌が乾燥しやすい夏は、肌をしっかり保湿してくれる成分が配合された化粧品を選ぶことがポイントです。
化粧水は、ヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸誘導体、プロテオグリカン、エラスチンなどの保湿効果の高い成分が含まれたものを選ぶことが大切です。
また、セラミドは弱ったバリア機能をサポートしてくれます。セラミドは油溶性成分のため、化粧水よりも美容液やクリームで補うことが大切です。
夏老け知らずのみずみずしいお肌を手に入れよう!
いかがでしたか?
夏老け肌を防ぐ方法や毎日のスキンケア、夏の紫外線対策などについて詳しく知ることはできましたか?
肌老化につながる夏老け肌は、毎日のスキンケアをしっかり行うことが大切です。丁寧で肌に負担をかけないスキンケアを心がけることが、夏老け肌の予防につながります。夏老け肌を放置すると、いつの間にかシワやシミが増え、顔全体がたるんだ老け顔になってしまいます!
ぜひ、夏老け肌対策を行って肌老化を防ぎ、いつまでも美しい透明感のある肌をキープしてくださいね。