鍋だけじゃない!すっぽんの食べ方5選

古くから滋養強壮にいいとされているすっぽんは和食料理の伝統的な食材です。

もともとスッポンは関西以南で食べられていた食材ですが、近年は全国各地ですっぽんを食べることができるようになっています。

 

すっぽんを食べたことがない人は「かめでしょ?」「生臭いのでは?」「グロテスクじゃないの?」なんて不安を覚えるようですが、一度食べると多くの人がその味わいに魅せられてリピーターになることも多いのです。

もちろんきちんと調理すればグロテスクさはなく、魚介やお肉など普通の食材と一緒です。

また、すっぽんの味を引き出すことに慣れた料理人が極上のすっぽん料理を調理すれば臭みなど感じず、むしろ「びっくりするほど美味しい!」と感じるはず。

 

今日は全国区で多くの人に愛されている食材、すっぽん。その栄養と味を最大限に引き立てる食べ方をご紹介します。

 

すっぽん料理は鍋だけじゃないって、知っていました?

一体どんな調理の方法があるのでしょうか。

 

美味しいだけじゃダメ?すっぽんの食べ方は栄養も大切

すっぽんは滋養強壮と美容に効果的な栄養がたくさん含まれている食材です。

代表的な栄養はコラーゲンやアミノ酸、ビタミンに鉄分、カルシウムなどです。

この他に不飽和脂肪酸なども含まれており、すっぽんを食べることでこれらの栄養を効果的に摂取することができます。

 

コラーゲンの効能でお肌に弾力が出て瑞々しくなり、アミノ酸のおかげで代謝機能が上昇し、ビタミンによって肌や粘膜を癒し修復することができるのです。

また、カルシウムやミネラル、鉄分は男性のみならず女性にも必須とさえいえる栄養です。

貧血などで医師を受診したらこれらの栄養をたっぷりとることを勧められたことがあるという人もいるはず。

 

不飽和脂肪酸は血液をさらさらにする浄血作用やコレステロール値を下げる効能がありますから、すっぽんの滋養強壮効果は全体的に見て「美容によい影響をもたらす」「体を浄化し癒す」「人間に必要な各種の栄養で体力をつけてくれる」ものであるといえるでしょう。

しかし、これはあくまですっぽんの栄養をきちんと摂取できればの話。

せっかく栄養満点なのに栄養を損なう料理だと、優良食材の意味がありません。

 

すっぽんのおすすめ料理は、美味しいだけでなく栄養をきちんと取り入れることができるかという点も考える必要があります。

 

栄養と美味しさを両立!定番のすっぽん鍋

すっぽんの栄養をぎゅぎゅっと凝縮することができるのが、すっぽん料理の中で最も有名な「すっぽん鍋」という調理方法です。

「すっぽんといえばまず鍋」とさえいえるスタンダードな食べ方です。

 

すっぽんを鍋にすると栄養が溶け出し、汁に栄養が凝縮されます。

コラーゲンも溶け出してとろとろになり、すっぽん自体の良質なお出汁もよく出てお野菜なども他の食材にしみ込みます。

すっぽん料理が大好きな人からはじめて食べる人まで、栄養をたっぷり採りつつ舌も嬉しい食べ方が鍋といえるでしょう。

 

やはり鍋料理は定番中の定番です。

締めの雑炊などで汁まで食べていただくのがいいでしょう。

豊富な栄養の溶け出した旨味たっぷりのお鍋は心も体も満足する代表的なすっぽん料理です。

 

しかしすっぽんには他にも美味しい食べ方がたくさんあるのですよ。

 

鍋だけじゃない!スープというすっぽんの食べ方も

栄養を汁の中に凝縮する調理方法としてすっぽんのスープもおすすめレシピです。

すっぽんは栄養価の高い食材ですが、同時によく出汁が出る食材として知られています。

また、甲羅や爪、膀胱などの一部の部位を除いて食材として調理することができるため、残すところの少ない食材としても知られています。

 

下処理をしてスープとして煮込めば、鍋同様にコラーゲンでとろりとした栄養満点のスープを楽しむことができます。

 

スープのよいところは、あまりたくさん召し上がらない方や元気のない方でも口にすることができるということです。

料亭に足を運んでも鍋料理の一人前だと残してしまうという方はスープで栄養を採ってみるのはいかがでしょうか。

 

栄養価の高さだけでなく出汁の深みにもきっと驚かれることでしょう。

 

すっぽんの食べ方としてから揚げのおすすめ!おつまみにも

すっぽんの栄養を落とさないような調理方法としてはやはり汁まで楽しめる鍋料理やスープが最適です。

しかし、この他にもすっぽんの優れた栄養を逃がさず、そして味もじっくりと楽しめるレシピがあるのです。

 

その一つが揚げ物です。

見た目は鶏のから揚げとそっくりですが、噛むと鶏のから揚げとは違った旨味と弾力に驚くはずです。

はじめて召し上がる方は「これがすっぽんなの?」とジューシーさに驚かれるくらいです。

 

すっぽんには小骨がありますが、料亭の料理人は小骨が少ない肩とももの肉を厳選し、高熱でからりと揚げて、すっぽんにぴったりの味付けでお楽しみいただくことができます。

 

お酒のおつまみにも適した一品です。

 

参照

http://yamasa-suppon.com/products/fried/

 

すっぽんの卵や胎卵を漬けるという食べ方!ご飯にぴったり

すっぽんの良質な栄養を採るには、この他にも漬けるという食べ方があります。

 

皆さんはすっぽんの卵を見たことがありますか?

普通のお店ではほとんど販売されていない珍しい食材がすっぽんの卵です。

 

すっぽんの卵にはミネラルやビタミン、ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸が豊富に含まれていおり、男女問わず滋養強壮にとても効果があります。

夜眠れない、疲れやすく食欲がわかない、めまいがするといった体調の不安や、女性特有の冷えや月経不順といったお悩みにまで効果的な食材です。

栄養バランスのいい卵を漬けるということによって含まれている栄養を逃がさず摂取することができます。

 

すっぽんの卵は数が限られており、季節限定の食材でもあります。

すっぽん卵の漬物は自分ではなかなかできません。

料亭などで味わうことができます。

 

産み落とされた卵だけでなく胎卵を漬けて食べることもできます。

 

すっぽんの胎卵はまず普通のお店には出回りませんから、これも料亭を通してしか食べることのできない食材です。

「卵と胎卵にはどんな味の違いがあるの?同じ卵?」と思われるかもしれません。

卵の漬物は、普段皆さんが召し上がっている卵の状態で漬けた料理ですが、胎卵は鮭の卵であるイクラのような見た目で、食感もまさにぷちぷちと口の中で弾けるような感覚です。

塩の効いた胎卵の漬物はご飯や晩酌のおともとして、イクラと同じように召し上がることができますよ。

もちろん、栄養も凝縮されており、濃厚な味わいと共に味覚も体も嬉しい一品となっています。

 

参照

http://yamasa-suppon.com/products/egg/

 

最後に

すっぽんは爪や甲羅、内臓の一部分を除いてほとんどの部位を料理に使うことのできる食材です。

すっぽん自体が栄養満点の食材でもありますから、全体を使うことによって主に煮込み料理や、漬け料理によって豊富な栄養を採っていただくことができます。

 

すっぽんの焼き物はあまり耳にしたことがないはず。

なぜなら、それはすっぽんが煮込み料理に向いているからなのです。煮込むことによって栄養が汁に溶け出しますから、まさに漬けたり煮たりという食べ方がぴったりなのがすっぽんです。

 

他にもすっぽんには色々な食べ方がありますが、まずは代表的なこの5つのお料理を是非試してみてくださいね。

きっと体も舌も大満足、すっぽんの味に魅せられるはずです。

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