女性に多いと言われている敏感肌。
この記事を読んでいる中にも、ご自身のお肌を「敏感肌かもしれない…」と感じている方は多いのではないでしょうか。
しかし、敏感肌だと思いながらも、具体的な対策をしていない方が多いのも事実です。
今回は、敏感肌の特徴と、敏感肌の方に注意してほしいファンデーションについてご紹介します。ご自身のことを敏感肌だと感じている方は、ぜひご参考にしてください。
目次
敏感肌の特徴
テレビや雑誌の広告などで、よく「敏感肌」という単語を聞きますよね。
しかし、皮膚科学的にはじつは敏感肌に明確な定義はありません。
敏感肌はお肌の感受性が高まっている状態を指し、その原因、症状には個人差があります。
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3つの層からできており、1番外側の表皮は、紫外線やほこり、ウイルスといった様々な刺激から身体を保護しています。敏感肌に関係しているのは、表皮のさらに外側を覆っている角質層です。
角質層は0.02mmの薄さながらも、お肌のうるおいに必要な水分保持や、外部からの刺激をブロックする「バリア機能」を備えています。
外部からの刺激とは、細菌やほこり、ハウスダストや花粉、紫外線、衣類の擦れなどによる刺激のことを言います。
この他にも様々な外的刺激はあります。
敏感肌の方は何らかの理由でこのバリア機能が低下し、お肌が少しの刺激で反応してしまうようになっている状態のことを言います。
敏感肌になってしまう原因として考えられるのは、以下の通りになります。
- 乾燥
- 間違ったスキンケア
- 体質
- 加齢
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 季節の変わり目
このように、敏感肌の原因は季節や生活習慣によるものが多く、敏感肌にならないためには細心の注意が必要と言えるでしょう。
また、敏感肌の症状としてはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
敏感肌の方が感じる症状もまとめてみました。
- 乾燥が著しい
- 洗顔後などにお肌がヒリヒリする
- お肌がつっぱる
- ニキビや吹き出物ができやすい
- 湿疹やかぶれ、赤みが生じる
- 季節の変わり目などに肌荒れが起こりやすい
- お肌がかゆくなりやすい
これらの症状に当てはまる、という方も多いのではないでしょうか。敏感肌の方は、ほこりや紫外線などのちょっとした刺激で炎症を起こしやすくなり、かゆみなどの違和感に思わず掻きむしってしまうと、症状はより悪化します。
それでは、敏感肌の方はどのようなことに注意するべきなのでしょうか。
敏感肌のための注意点
敏感肌の改善のためには、生活習慣の見直し、お肌の乾燥を引き起こす疾患の治療、ストレス解消、外部からの刺激を予防など、様々な注意点があります。
そして、その中でもとくに注意したいのが「スキンケア」と「メイク」の方法についてです。敏感肌を悪化させないためには「保湿」が重要となり、保湿を行うことでバリア機能の働きを整えることが可能となります。
保湿成分が豊富に含まれた化粧水や保湿クリームを使用している方は多いと思いますが、敏感肌におすすめのファンデーションの種類や、正しい使い方があることをご存知の方は少ないでしょう。
しっかりと保湿ケアをしても、メイク時にお肌にダメージを与えてしまっては台無しですよね。
次に、敏感肌におすすめのファンデーションについてご紹介するので、ご自身が愛用しているファンデーションと照らし合わせてみてください。
敏感肌におすすめのファンデーションの種類
敏感肌の症状でお肌にトラブルがあると、「これ以上お肌を刺激したくないし、悪化しそうだからファンデーションを塗りたくない」と思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、ファンデーションはお肌をキレイに見せるだけではなく、ほこりや外気の汚れ、紫外線、乾燥といった刺激からお肌を守る働きをしています。
とくに、敏感肌の方のお肌はとてもデリケートな状態です。
そんなお肌を外部の刺激から守るためにも、敏感肌におすすめのファンデーションを使いましょう。
それでは、種類別に見ていきましょう。
リキッドファンデーション
クリームのようなテクスチャーで伸びが良いという特徴があります。カバー力も高く、比較的水分と油分が多く含まれているので、乾燥しやすい時期にぴったりです。
また、お肌のムラを整え均一にしてくれる効果もあります。
ですがリキッドファンデーションは量の調節が難しく、のせすぎてしまいますと厚塗りになりやすくなるので、パール一粒くらいの量を優しく伸ばしていきましょう。
リキッドファンデーションの中にもたくさん種類があり、中でも油分が少なく添加物が少ないものを選びましょう。
パウダーファンデーション
粉を固めたタイプのファンデーションです。
比較的水分・油分ともに少ないので、さらさらとして軽い質感に仕上がるという特徴があります。
ふんわりときめ細かいお肌に憧れている方や、汗や皮脂が気になる方にぴったりでしょう。
パウダーファンデーションは化粧直しもしやすく、持ち運びにも便利なのが特徴です。
エマルジョンファンデーション
エマルジョンファンデーションは別名「練りファンデーション」とも呼ばれており、固形乳化タイプのファンデーションです。
伸びが良く、油分・水分が豊富に含まれており、カバー力も高いなど、リキッドファンデーションとパウダーファンデーションの特徴を併せ持っています。
ミネラルファンデーション
敏感肌の方にぜひ使ってほしいファンデーションです。
ナチュラル成分で低刺激、クレンジング不要と、お肌にとっても優しいファンデーションとなっております。
つけ心地も良く、敏感肌の方々に今人気のファンデーションです。
また、ファンデーションはお肌に悪影響を与える紫外線対策がされているものがおすすめです。
日焼け止めを選ぶ際は、SPFやPAなどの種類をシーン別に使い分けてください。
ファンデーションの正しい使い方
それでは、ファンデーションの正しい使い方をご紹介します。
メイク前のスキンケア
まず、メイク前は、洗顔でお肌の汚れを落とし、化粧水や乳液でしっかりと保湿をしましょう。
この時、洗顔から乳液を塗るまでは時間を置かず、速やかに行ってください。
化粧水は、お肌への刺激を避けるためにも、ハンドプレスで優しく浸透させてくださいね。
化粧下地を塗る
メイク前のスキンケアが終わったら、化粧下地を顔の内側から外側に向かって伸ばしていきます。
化粧下地はお肌をなめらかに整え、化粧崩れを防ぐほか、ファンデーションなどのメイクの負担からお肌を守る役割があるので必ず使用しましょう。
特に敏感肌の方は、保湿力の高い化粧下地に使用をおススメします。
乾燥しているからといって塗りすぎはファンデーションがムラになったりするので適量にしてくださいね。
化粧下地の上からファンデーションを塗る
ここでファンデーションを塗ることができます。
ファンデーションの仕上がりにはパフの持ち方が大切です。
「ヒラヒラ持ち」で頬の内側から外側まで優しく馴染ませ、小鼻などの毛穴が気になる部位は円を描くように馴染ませていきます。この時、なるべく力を入れてはいけません。
優しい力で、お肌に負担をかけないように心掛けましょう。
また、パフがお肌に合わない方はブラシを試してみてください。
このような手順でファンデーションを使えば、お肌への負担も減少し、敏感肌の改善にも繋がるはずです。
一番いいのはクレンジング不要のファンデーション
敏感肌にもレベルがあり特にひどい方には、リキッドファンデーションはおすすめできません。
リキッドファンデーションは「水分と油分が多く含まれていて、お肌のムラを整え均一にしてくれる効果もある」と同時に油分が多いという事は「落ちにくい」という事になってしまします。
落ちにくいものは強力なメイク落としが必要になってしまいますので、肌への負担が大きくなっています。
ですから、ミネラルファンデーションのような低刺激で、洗顔でも落とせるクレンジング不要のルースパウダーファンデーションが一番お肌に優しいのです。
カバー力の高い、崩れにくいファンデーション=クレンジングでの負担が大きい
このようになります。
パフは肌に優しく清潔なものを使いましょう
パフにはナイロンや、ポリエステル、アクリル、綿などがありますがその中でも綿100%のものをおすすめします。
綿100%のパフは柔らかく、刺激が少ないので特に敏感肌の方には最適です。
パフは皮脂などでとても汚れやすいので、お手入れは必ず行い、清潔な状態で使用しましょう。
皮脂が付着したままですと菌が繁殖しやすくなっていてその菌をお肌に擦りつけてしまうことになり、肌トラブルの原因となってしまいます。
こまめに洗浄しましょう。
パフが硬くなってきたら新しいものに取り替えてくださいね。
せっかく柔らかいパフを選んでも硬くなったら一緒です。
硬い状態で肌をなでると、お肌に傷がついてしまいますので気を付けましょう。
敏感肌でもメイクを楽しもう!
いかがでしたか?
敏感肌を気にしていて、メイクを避けてマスクなどをつけてしまう方がいらっしゃいますが、マスクは繊維が直接触れますのでお肌に強い刺激を与え、大きな悪影響となります。
敏感肌の方でもアイテム選びをきちんと行い、正しい使い方を守ることでメイクを楽しむことができるでしょう。
敏感肌でもメイクを楽しみ、ストレスのない生活を送ってください!