あなたの肝臓は大丈夫?肝臓が喜ぶアミノ酸の話

疲れた肝臓を元気にするには、良質のたんぱく質を摂ることがポイントです。

たんぱく質は体の重要な構成材料で筋肉、内臓、皮膚、血液中の細胞、ホルモン、遺伝子、酵素など全てに関わっていますが、このたんぱく質を構成しているのがアミノ酸です。

肝臓の働きについて

肝臓は右上の助骨の上にあります。肝臓は大きく分けると次のような3通りの働きをしており、私たちが健康を維持していくためには、とても重要な臓器です。

  1. 代謝機能
    肝臓には多くの酵素があり、その酵素で私たちが食べたものを化学変化させます。体内でたくわえておき、必要に応じて使われます。
  2. 解毒作用
    食品添加物やアルコール、薬品など、体にとって有害なものを解毒したり、体外に排出します。
  3. 胆汁を作る作用
    胆汁は脂肪の消化を助ける消化液で、体にとっていらないものを排出します。

脂肪肝とは?

脂肪肝とは肝臓に脂肪が過剰にたまる病気です。

脂肪肝になると体がだるく、疲れやすくなります。肝臓にたまるのは、中性脂肪で炭水化物の食べ過ぎやアルコールの摂り過ぎが原因です。

健康診断などで脂肪肝と言われたら生活習慣を見直し、太っている場合は減量します。アルコールが原因の場合は節酒や断酒します。

肝臓は「もの言わぬ臓器」とも言われています。少しでも異常がある場合は早めに養生をするようにしましょう。

肝臓の働きを助けるアミノ酸

アミノ酸の中には肝機能を向上させる成分が多く入っています。アミノ酸のうち必須アミノ酸の9種類は体内で合成できないので、食事から摂る必要があります。

必須アミノ酸の種類とその働きについて

肝機能の保持に特に有効なのが、イソロイシン、ロイシン、バリンです。

イソロイシン、ロイシン、バリンは合わせて分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、いずれも筋肉の成長と維持に役立っています。

その他にも肝機能を向上させる働きがあるのが、リジン、メチオニン、スレオニンです。リジンは、体の組織の生成に必要な成分で、免疫機能を上げてウイルスが体内に入るのを阻止します。メチオニンは、肝臓内にたまった毒性物質を排出し、様々なアレルギー症状を緩和します。スレオニンは、脂肪肝の予防効果があります。

フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンは直接肝機能を向上させるわけではありませんが、いずれも鎮静作用や精神安定作用があります。

アミノ酸足りていますか?

アミノ酸が不足すると次のような症状が現れます。チエックしてみましょう。

  1. 何かにつけてイライラすることが多い。
  2. 風邪を引きやすく治りにくい。
  3. お酒を飲むと次の日まで残る。
  4. 集中力が続かない。
  5. 他の人と比べると体力がない。
  6. シミやシワが同年代の人と比べ多い。

次のような生活習慣の人はアミノ酸不足になりがちです。

  1. 好き嫌いが多く肉や魚はあまり食べない。
  2. 食事を抜くことが多い。
  3. 甘いお菓子が好き。
  4. 年中睡眠不足である。
  5. ダイエットをくり返している。

アミノ酸は、たんぱく質を構成する最小単位で、筋肉、骨、内臓、血液、神経伝達などあらゆる組織の材料となっており、人の体はアミノ酸でできていると言っても過言ではありません。体の不調はアミノ酸を摂取することで改善される可能性があります。

各アミノ酸の効能について

  • 肝臓の機能アップには、アラニン、グルタミンが効きます。
  • 体力増強に効果があるのはバリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニンです。
  • 免疫力のアップにはアルギニン、グルタミンが効果的です。
  • 肌の美容と健康にはシスチン、アルギニンが効きます。
  • 脳の活性化にはトリプトファンやチロシンが効果的です。

アミノ酸のバランスをとってアミノ酸スコアを上げよう

私たちが食事で摂ったたんぱく質は、胃と小腸で消化分解され、アミノ酸になって体内に吸収されますが、質の良いアミノ酸のことを「アミノ酸スコア」といいます。

アミノ酸スコアを上げるには、次の3つに気を付けるようにしましょう。

  1. 肉や魚などの動物性たんぱく質食品と、大豆製品などの植物タンパク食品を組に合わせて摂取します。
  2. 穀類と豆類を組み合わせて節酒します。
  3. 多彩な食品をを組み合わせて食事を作るとアミノ酸スコアは高くなります。

アミノ酸スコアの高い食材は?

大豆、豆腐、納豆、卵、牛乳、カツオ、マグロ、サケ、アジ、イワシ、タイ、タラ、ウナギ、アナゴ、シジミ、牛サーロイン、豚ロース、鶏もも肉、牛ひき肉、豚ひき肉などです。

アミノ酸は、バランスよく摂るようにしましょう。

摂り方の目安としては、卵と乳製品は毎日摂り、肉類と大豆製品、魚介類と大豆製品の組み合わせで1日おきに動物性たんぱくと植物性たんぱくを摂ると効率よくアミノ酸スコアを上げることができます。

サプリメントでアミノ酸を補うならすっぽんサプリがおすすめです。

アミノ酸を単独で摂取するにはサプリメントが適しています。

すっぽんサプリの主な栄養成分はコラーゲン、アミノ酸、カルシウム、亜鉛、鉄、DHA、EPA、リノール酸、ビタミンA、B群、D、Eなどです。これらの栄養成分は健康な体と美容に欠かせない成分です。

1日に摂りたいアミノ酸を食品で摂るならマグロなら、男性では26きれ、女性なら21きれを食べなければなりません。もちろん、他の肉や魚、大豆製品や乳製品も毎日の食事から摂取するので、同一食品で摂るわけではありませんが、食事で足りない分を補うにはサプリメントが便利です。

サプリメントで肝機能アップを望むなら就寝前がベスト

アミノ酸は約30分で吸収されます。就寝前に飲むと、成長ホルモンとともに肝臓の修復に効果的に働きます。
*12歳以下の子どもにはサプリメントは控えた方がよいでしょう。

まとめ

アミノ酸の栄養成分は、ウイルスなどと戦う免疫細胞の材料となります。

アミノ酸が不足すると体力が低下し、一度風邪をひくとなかなか治らなかったり、肝臓の機能低下のために、お酒を飲むと次の日まで残るなど体調不良になります。

最近どうもイライラするといった精神的な疲れも、アミノ酸不足からと言われています。健康的な日々を過ごすためには、アミノ酸を多く含む食品をしっかり摂り、不足分はすっぽんサプリなどアミノ酸が豊富に含まれているサプリメントで補うとよいでしょう。

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