みなさんはすっぽんの生き血を飲んだことがありますか?
すっぽん料理と言えばお鍋などが広く知られていますよね。
すっぽんは全身に栄養が豊富で、身体のほとんどを食べることができると言われており、すっぽん鍋にするだけでなく幅広い調理方法で楽しむことができる高級食品です。
すっぽんはほとんどの部位を食することができるのですが、蝕することができる部位の中でもすっぽんの生き血はとても栄養が豊富で、さまざまな効果があるため男性だけでなく女性にも人気です。
生き血を飲むだけで体内から力がみなぎってくるので、すっぽんの生き血を加工した商品も数多く存在しており、多くの方に愛されています。
すっぽんに含まれる効果や栄養成分を考えると、その生き血はさらに効果が大きいと考えざるを得ません。
ですが、すっぽんの生き血について栄養を分析したり、効果などについてはほとんど知られていないのが現状です。
生き血と聞くとどうしても「生臭そう」「鉄の味がしそう」などとマイナスイメージを持たれている方も中にはいらっしゃるかもしれません。
ここでは、そんなすっぽんの生き血の飲み方や効果についてお教えしてみましょう。
目次
すっぽんとは
そもそもすっぽんとはカメ科スッポン科に分類される生物ですが、別名をまるとも言います。
すっぽんは背中に柔らかい甲羅があるのが特徴で陸より水中で生活していることが多く、水中にいる両生類や魚類、甲殻類などを食べており、他に水草なども食べたりします。
国内で主な産地とされているのが大分、長崎、佐賀、静岡県などで、市場に出回っているほとんどのすっぽんは養殖で、天然ものは大変高額で取引されていて流通量も非常に少ないです。
なお、日本以外では台湾や朝鮮半島、ロシア・・などの一部に生息していますが、養殖場から逃げ出して自然にかえったものも多くあまり分布について分かっていません。
食べ方として一般的なのがお鍋ですが、終わった後のスープで作る雑炊はすっぽんのエキスをたっぷり味わえるため人気の一品です。
すっぽんは味を楽しむ以外に滋養強壮目的とされるのもポイントで、すっぽんの生き血をワインや日本酒で飲むのも人気があります。
すっぽんの甲羅はカメとは違って柔らかい皮膚が硬質化したもので、骨ではありませんので甲羅まで食べることが可能です。
この甲羅部分にも滋養強壮効果があり、乾燥させたものを粉末にしサプリや精力剤の原材料として利用されています。
また、すっぽんには必須アミノ酸が豊富で、他に鉄分やコラーゲンなども含まれているため美肌効果もあります。
生き血の味
では、すっぽんの生き血の味ってどんなものなのでしょうか。
生き血と聞くとグロテスクに感じる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、すっぽんの生き血は古くからさまざまな効果が得られるものとして知られており、人々に愛されてきました。
すっぽんだけでなくマムシの生き血なども滋養強壮に効果があることで有名ですよね。
効果があったとしても飲みづらいと感じる方も多いでしょうが、残念なことにすっぽんの生き血も他の動物と同様生臭く、鉄の味がするそうです。
また、濃厚な味で塩辛く、のどにまとわりつく・・という感じとか。
そのまま飲むと気分が悪くなったり、吐き気がしたりすることもあるそうです。
なので、ストレートで飲むよりアルコール度数の強いワインや日本酒などで割って飲むのが一般的なんですね。
すっぽんの生き血の飲み方とは
さて、すっぽんの生き血の飲み方ですが、ストレートでそのまま飲むわけではありません。
赤ワインや日本酒などで割って飲むケースがほとんどで、食前酒として飲まれているようですね。
この食前酒という飲み方やすっぽん1匹当たりで取れる量も少ないので、大量に飲むことはないためアルコールに強くない方でも安心して飲むことができます。
またジュースなどで割ることもできるので、お酒を飲めない方や未成年の方はお店で相談してみるといいでしょう。
なお、お酒で割ると少し濃い感じがするようですが、飲みごたえの面でクセがかなり強いようなので覚悟して飲む方がいいかもしれませんね。
すっぽんの生き血はそのまま飲むのは無理とは言いませんが、やはりその場合は血液ですので鉄の味がしてしまい、あまりおいしく感じられないかもしれません。
特に、初めて生き血を飲む方は割って飲む方がいいでしょう。
ちなみに、あまりおられないかとは思いますが、すっぽんをご自分でさばいて飲む場合には寄生虫がいることがあるので注意するようにしましょう。
すっぽんの生き血を飲みやすくしてみましょう
もちろん私たち人間の身体に良いと言われるすっぽんの生き血でも、そのままでは飲めたものではありません。”鉄の味”をやわらげてくれるすっぽんの生き血と相性の良いドリンクをご紹介します。
ジンジャエールで割る
ジンジャエールというと市販のものや自作のものなど、その作り方によっても成分が異なりますが、生き血を割る場合にはショウガが含まれているジンジャエールで割るのがおすすめです。
市販のジンジャエールの中には実際にはショウガそのものが入っていないものがあります。生き血を飲みやすくするだけなら市販のジンジャエールでも十分ですが、更に臭みを消したり健康効果を高める場合には自家製のジンジャエールなどショウガをたっぷりと使用したジンジャエールで割るのがおすすめです。
(ジンジャエールとは)
炭酸水で割る
生き血はそのままだと喉にまとわりつくような濃厚な状態です。そのため、炭酸水で割ることでさっぱりと頂くことができるようになります。
炭酸水には体温低下抑制効果があることが分かっており、生き血の血行促進効果と合わさって更に高い健康効果が期待できる飲み物に早変わりです。
(参照:https://www.itoen.co.jp/company/research/result/detail.php?id=22688)
サングリアで割る
アルコールで割ることによって生き血の変色を防ぎ、保存しやすくなるのですが、フルーツの甘味や酸味などが加わることによって生き血の生臭さが中和されます。
特に生き血の色が苦手という方はサングリアの赤で割ることで見た目から感じる嫌悪感も薄れるでしょう。
オレンジやグレープフルーツ、リンゴなどがたっぷりと入っているような、果汁が高いサングリアで割るとより一層飲みやすくなります。
(サングリアとは)
すっぽんの生き血の効果
なによりすっぽんの生き血にはどういった効果があるかということが気になるところ。
すっぽんの生き血は古来より滋養強壮効果の高い薬として珍重されてきました。
ですが、実はその効果は科学的に実証されているのです。
ある研究チームによると、すっぽんの血液から取り出したエキスをマウスに与えて高負荷の運動をさせ観察させると、一時間もペースが変わることなく10日間も繰り返し活動を続けたそうです。
さらに、このエキスを与えていないグループと比べると、与えた方が3倍も活発に生活胴を行っていた・・という報告もあるほどです。
これを人間に置き換えて考えてみるとすごいことだと思いませんか?
特に男性で精力増強したい方、中高年で最近あまり元気が出ない、疲れが取れないという方におすすめです。女性には鉄分が豊富なので貧血気味の方、美容効果を得たい方にぴったりです。
すっぽんの血の成分
さて、こんなに効果的なすっぽんの血ですが、その成分とはどういったものなのでしょう。
血液は栄養価が高いことで知られていますが、卵と同様完全栄養食です。
脂質やたんぱく質、ミネラルなどをバランスよく配合し、アフリカのある種族では足りない栄養分を補給するため飼っている牛の生き血を飲むとも言われています。
他の動物の血液でもそうなのですから、すっぽんの生き血にはさらに栄養があるに違いありません。
ですが、その成分についていまだ分析が進んでおらず、はっきりとは分かっていません。
ただ、飲んだ人の感想によると、精力増進や血流促進・・などといった効果があるそうですよ。
すっぽんの生き血が苦手な方は
すっぽんは肉だけでなく甲羅も残すところなくほとんどの部分を美味しくいただくことができるものです。
古くから滋養強壮に効果が高い”薬”としても知られていましたが、今では滋養強壮に効果があるだけでなくその美容効果や健康効果にも注目が集まっています。
すっぽん専門料理店などでまるまる一匹食べる時など、捌いたばかりのすっぽんの生き血を焼酎なや日本酒などで割って飲んだ事がある方にも、今回ご紹介した方法で生き血を味わっていただければと思います。