すっぽんの外来種の種類と問題点とは

みなさんは外来種が起こす問題について詳しくご存じですか?

現在、人口増加や人間活動が原因となって急激にさまざまな生物が絶滅したり、逆に危機的状況に陥っています。
生物種はいったん絶滅すると人間の手で造り出すことができません。

絶滅していく種の中には未だ人類により発見されていなものもあり、人類の将来に有益な役割を持つ生物も含まれていると言われています。

種の多様性を失うことは次の世代に多大なリスクを残すことに他ならないのです。
さまざまな生物の多様性を維持することは今後の社会に課せられた責任であり、地球温暖化や環境汚染など原因はさまざまですが、その中の一つに外来種問題が挙げられます。

ここでは、そんな外来種問題についてお伝えしたいと思います。

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外来種とは

たとえば、日本に同じようにいる生き物でも本州以南にしかいないカブトムシが北海道で発見された・・など、日本国内のある場所からもともとは存在しなかった場所に持ちこまれた場合、元いた生物に影響を与えてしまうことがあります。

なお、外来生物法という法律があります。

これは海外から日本に入ってきた生物に焦点を当て、物流や人間の移動が盛んになり出した明治時代以降に入ってきたものに対応している法律です。
日本において野外に生息している外国が起源となっている生物は、確認されたものだけでも2000種類と言われています。

明治以降に人間の移動や物流が活発化し、さまざまな植物やペットなどが食用や展示用、研究目的で入ってきました。

その一方で、乗り物や荷物などに紛れ込んだりしたものも多いようです。

こういったものは意図的かそうでないかの違いはあっても、人間の活動に伴い国内に入ってきたという点では同じです。
外来種の中にはペットや家畜など、われわれの生活に必要な生物も多いです。

また、荷物に紛れ込んだりして意図的ではなく入ってきたものも多いです。

こういった生物が何かの理由で自然界に逃げた場合には、ほとんどは子孫を残せず定着できないと言われていますが、まれに定着できる生物もいるにはいます。
なお、すっぽんの中で外来種と言うと、ナイルスッポンやインドハコスッポン、インドシナオオスッポン、ニホンスッポン・・などがいます。

この中でニホンスッポンについて書いてみると、完全に水生で河川や池、沼などに住んでいて本州以南に主に分布しており、南西諸島にすでに定着しています。

メスは地面に穴を掘って20ミリ程度の卵を産みます。
孵化までの日数は60日程度で、一回に産む卵の数は10~40個程度だそうです。

なお、繁殖期は4~6月と言われており、産卵については6~8月頃です。
基本的に肉食で昆虫や貝類、カエルや魚類などを食べますが、飼育されているものだと植物も食べるようですね。

すっぽんの生息地はどこ?

外来種が起こす問題

では、具体的に外来種が起こす問題とはどういったものがあるのでしょうか?

日本は野生動物を輸入している代表的な国です。
さまざまな目的によって輸入されている生物がいると言われています。

2004年に輸入された生きている動物は統計によると6億以上とも言われていますが、この中にはペットとして年間70万頭も輸入されているカメを筆頭にどういう種類が輸入され、その後どこに行ったのか全く知るよしもありません。

それに、こういった生物がもし逃げてしまった場合には、その地域の自然にどういった影響が及ぶのか、野生動物や人間にどういった被害を及ぼすのか・・などについてもはっきりと分かっていません。

ただ、在来の生物や自然、人間など及ぼす外来種問題はさまざまで、もともとそこに生きていた動植物を食べてしまう、同じような種類の在来種から食べ物を奪ってしまう・・などでその場所の生態系を乱してしまうことがあります。

さらに、近縁の種と交配することで雑種が生まれてしまうと遺伝子が汚染されます。

つまり、交雑は種として病気に対しての抗体を失わせたりする可能性があるため無視しきれない問題なのです。
なお、外来種の具体的な問題点には次のようなものが挙げられます。

生態系への影響

外来種が元いた種を食べるため、在来種が減ったり、絶滅したりします。
近縁の在来種と交配し雑種ができ在来生物の独自性が損なわれてしまいます。

具体的な例として、小笠原諸島はどの大陸とも陸続きになったことがない島なので、独自に生物の進化が遂げられてきました。
なので、小笠原諸島にしか住んでいない固有の生物が多く、島独特の生態系が作られてきました。

ですが、現在の小笠原諸島では外来種であるグリーンアノールという外来トカゲが問題となっており、希少な昆虫類が食べられてしまい激減してしまった種類があるほどです。

農林水産業への影響

また外来種は農作物を食べてしまったり、田畑を荒したりします。
最近、アライグマなどについて都民から相談が増加していて、有害動物として捕まる数も急増しています。

なお、被害が多い農作物として、スイートコーンやブドウ、スイカ、カボチャなどの糖度の高い野菜や農作物が挙げられます。

人間への影響

毒を持っている外来種に刺されたり、噛まれたりすることがあります。
本来そこになかったはずの病気や感染のリスクが増加します。

たとえば、セアカゴケグモは日本各地ですでに確認されている毒グモで、生息域は年々拡大しています。
東京都でも平成26年に発見されていますが、まだ定着は確認されていないようですね。

このクモは基本的におとなしいですが、つかもうとすると噛まれる危険性があり、強い毒性があるメスに噛まれると皮膚が壊死したり、全身症状が起きたりかなり危険だと言われています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

外来種はむやみに日本に持ち込まないことが重要で、もし入ってしまっても飼っている外来種は野外に出さないために安易に捨てないことが大切です。

もし、外来生物が野外で繁殖してしまったら、それ以上は広げないということが重要だと言えます。
もし、外来生物にかかわることがあったら、以上のことをご参考にしていただき、適切な対応をしましょう。

ぜひ今後のご参考になさってみてくださいね。

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