すっぽんの産地による質の違いに注意!国内産と外国産のすっぽんの違いについて

すっぽんは昔から精力がつく食材として、また高級食材として珍重されており、日本では蒸し料理や鍋料理で食べられてきました。

また、専門料理店もあり、すっぽんを丸ごと摂れば栄養成分をたっぷり摂ることができると言われています。

男性の場合は滋養強壮に効果があると言われていますが、女性にとってもコラーゲンが豊富で美容にも効果があり、体に必要とされる栄養価も多い食材です。

では、このすっぽんには国産と外国産のものがありますが、違いはあるのでしょうか?

 

すっぽんとは?

そもそもすっぽんとは、東アジアを中心として広い地域に生息しているカメのことを言います。

なお、すっぽんはカメと同じ種類に分類されますが水の中で生息しており、陸に上がることはほとんどないと言われています。

また、すっぽんは夜行性であり、基本的に肺呼吸のため時々首を伸ばして呼吸をします。

なお、水中で長く生活するので水の中の酸素を喉にある皮膚からうまく取り込みながら活動している動物です。

 

すっぽんの歴史

すっぽんは昔から万病に効果があるとも言われており、中国では3000年以上も前から食べられている歴史があるほどです。

もちろん、日本でも昔から食べられており、古い文献にもそのことが記載されています。

日本では縄文時代から食べられていたようで、江戸時代になると滋養強壮効果のために食べられていました。

すっぽんにはコラーゲンなど多くの栄養素が含まれているので健康面で非常に良い効果がありますが、江戸時代の人はこのことをすでに分かっていたわけですね。

もちろん、アジアの国々だけでなく世界的に人気のあるフランス料理でもこのすっぽんは使用されています。

その中でも特にすっぽんを使用したコンソメスープは非常に高級料理として知られており、世界中のグルメたちからの人気が高いです。

昔は天然のすっぽんが食べられていましたが、最近では希少性により天然のすっぽんは高価な食材になってしまいました。

日本では明治時代に養殖されるようになり、本格的に広まったのは1980年代以降だと言われています。

つまり、すっぽんが一般的に食べられるようになったのは最近だということですね。

 

国産と外国産の違いとは?

(1)国産は品質が高い

では、料理店などで出されているすっぽんはどこのすっぽんが多いのでしょうか?

現在では外国産、特に台湾製のものが多いようですね。

その理由はやはり価格が安いからです。

ほとんどのお菓子やサプリなども安いものは中国産などの外国産が多いです。

では、国産と外国産のすっぽんを比較して、品質の違いはあるのでしょうか?

国の名前だけで単純に言い切れませんが、一般的に国産のすっぽんの方が外国産より品質がいいと言われています。

また、国産のすっぽんの方が外国産のものよりアミノ酸が10倍以上のものもあるそうです。

つまり、コストはかかるけれど成分がそれだけいいということになります。

そう聞くと、すっぽんを食べる時に産地に注意してしまうことになりそうですね。

 

(2)国産は安全性が高い

では、安全性の観点で比較すると、国産と外国産に違いはあるのでしょうか?

これも消費者にとって気になる点ですね。

日本人のほとんどの方が国産か外国産なのか気にするものです。

その理由は、やはり日本の品質管理や基準が厳しいからでしょう。

外国産のものは日本で認可されていない薬品などを使ったり、基準が甘かったりします。

また、清潔に関しての考え方や基準も驚くほど差がありますよね。

以前、海外産のすっぽんから日本では検出されてはいけないテトラサイクリンやクロテトラサイクリンなどの成分が検出されたことがあるそうです。

さらに、台湾産の食材を使った料理店でコレラが発生した事例もあります。

こういったことを考えても、国産なのか外国産なのかはチェックしておきたいですよね。

 

(3)国産は栄養価が高い

では、国産のすっぽんには他にどういったメリットがあるのでしょう。

まずはアミノ酸についてです。

国産のすっぽんには外国産に比べ10倍以上ものアミノ酸が含まれていると言われています。

このアミノ酸とは脂肪燃焼に効果があり、またアミノ酸は人間の体を作る元にもなっている大切な栄養素です。

さらに、アミノ酸の中でも9種類のアミノ酸は必須アミノ酸とも言われており、自分では作ることができない成分です。

なので、体の外から取り入れるしかないのです。

そんな大切なアミノ酸を国産のすっぽんだと外国産のより多く摂取できるので、ぜひ国産のすっぽんを選びたいですよね?

さらに、アミノ酸以外の成分についてですが、国産のすっぽんにはコラーゲンも豊富に含まれています。

コラーゲンが豊富な食材と言えばふかひれがあります。

このふかひれもすっぽんと同様高級食材として知られていますが、コラーゲンの含有量に違いはあるのでしょうか?

実は、すっぽんのコラーゲン含有量はなんとふかひれの9.2倍だそうです。

他にも、ビタミンB6ならレバーの300倍以上も含まれています。

このビタミンB6は脂肪代謝に役立つ成分で肝臓に脂肪が貯まるのを防止する効果もあります。

さらに、カルシウムも多く含まれていますが、一般的にカルシウムが多い食品と聞いてイメージするのは牛乳でしょう。

その牛乳の33倍ものカルシウムがすっぽんにはあるそうですよ。

細胞分裂や新陳代謝に必須な成分である亜鉛も非常に多く含まれており、この亜鉛は体内で蓄積できないので、体外から摂るしかない成分です。

亜鉛が多い食材としてイメージするのは牡蠣でしょう。

国産のすっぽんにはこの牡蠣の8.4倍もの亜鉛が含まれているのです。

さらに、ビタミンEも大変豊富で、ビタミンEが不足すると老化の原因と言われている活性酸素が多く発生します。

ビタミンEを多く含む食材として胡麻が有名ですが、すっぽんにはこの胡麻の3倍ものビタミンEが含まれているというから驚きですね。

 

まとめ

最近ではすっぽんはサプリなどでも気軽に摂ることができ、滋養強壮や疲労回復のため摂る人が増えています。

ただ、すっぽんを選ぶ時にはアミノ酸やコラーゲンが豊富に入った国産のものを選ぶことが大切です。

それは、日本人にとって必要な栄養素がたっぷり入っているからです。

たまに料理で食べていただくのもおススメですが、日ごろからもサプリなどですっぽんを摂っていただき、今より健康的な生活を送っていただきたいですね!

TOP