栄養の宝庫!すっぽんの卵についての豆知識

栄養がいっぱいのすっぽん。そんなすっぽんの卵ってどんなものなのか想像できますか?

すっぽんといえば「すっぽん鍋」が有名です。

だからこそ、すっぽんは丸ごとお鍋に使うものという印象があるかもしれないですね。

確かにすっぽんは捨てるところがないくらい食べる部分の多い食材ですが、どんな料理にも丸ごと使うというわけではありません。

それぞれの部位を美味しく食べるために、部位の特長を活かす料理があります。

すっぽんの卵や胎卵も優れた栄養を持つ部位です。

しかし、お鍋に卵や胎卵がたっぷり入っているというのは、イメージとしてちょっと違うような気がしますね。

もちろん卵と胎卵にぴったりの料理があるのです。

すっぽん料理に興味はあれどあまり口にしたことがないという人のために、すっぽん料理の基礎についてお話しします。

すっぽんといえばすっぽん鍋という人に、「卵」という食材を知っていただくため、すっぽんの卵に重点を置いて解説します。

 

実は食べやすくてカロリーも低く、女性にも男性にも嬉しい栄養がギュッと凝縮されているのです。
今回は、そんなすっぽんの卵について、見た目や栄養、期待できる美容や健康効果、味や食べ方などの豆知識をまとめてみました。また、珍味と呼ばれるすっぽんの卵を簡単に入手する方法も…! 必見ですよ。

すっぽんの各部位はどんな料理にするの?

すっぽんは丸ごとお鍋に使うだけでなく、色々な料理にして美味しくいただくことのできる食材です。

やはり「すっぽん鍋」が有名なのですが、他には「すっぽんスープ」や「すっぽん雑炊」「すっぽんの焼き物」「すっぽんの唐揚げ」なども有名です。

もちろんすっぽん一匹まるごとをお鍋としていただくことも良い食べ方なのですが、すっぽんをさらに楽しむためには部位ごとに調理方法を変えてみることもお勧めです。

豚肉や牛肉も、部位ごとに特徴がありますね。

例えば牛のテール肉は固めで弾力のある部分です。

このように、すっぽんも部位ごとに固さや弾力に多少の違いがあるのです。

また、部位によってコラーゲンの量にも違いがあります。

こういった特徴を踏まえて調理方法を選ぶことが、すっぽんを味わうためには必要なのです。

牛肉や豚肉だって部位で調理法を変えることがあります。すっぽんも同じだということです。

すっぽんの肩と股の部分は固さと噛んだ時の弾力が好ましい部位です。

脂質と肉のバランスもよく、ジューシーでありながらしつこくない唐揚げとして楽しむのがお勧めです。

噛めば噛むほど肉汁が染み出す唐揚げに適した肉がこれらの部位です。

甲羅のすぐ下はコラーゲンが非常に豊富な部分です。

鍋やスープ、雑炊にするとコラーゲンが汁に溶けだします。

コラーゲンを逃がすことがないのです。良い出汁も出ます。

だからこそ、甲羅の下のあたりはスープやお鍋としていただきたい部位です。

すっぽんの血は何かの料理としていただくのではなく、他の飲み物に混ぜて飲むのが一般的です。

血をそのまま飲むと多少の臭みを感じますので、お酒やジュースで割って飲みます。

このようにすっぽんも世の中に出回っている色々なお肉と同じように、部位によってお勧めの調理方法があるわけです。

部位それぞれのお勧め調理法は、それぞれの部位の栄養を摂取するためにも優れた調理法なのです。

すっぽんの卵ってどんな感じ?

すっぽんのメスは、冬にはお腹の中に20個程度の卵を持ち、夏の時期までじっくりと育ててから産卵します。

そんなすっぽんの卵は直径2cm程度と小さく、固い殻で覆われています。これだけ聞くと鶏やウズラの卵とそう変わらないようですが、まんまるで白味が圧倒的に少ないという特徴もあります。白味は卵黄の周りにわずかに取り巻いている程度で、割ってみるとその差は一目瞭然です。

ちなみに、すっぽんのお腹の中にある卵は胎卵と呼ばれ、この段階でも美味しくいただけます。胎卵の見た目は黄色っぽく透き通っていて、まるでイクラのよう。料亭でも珍味として人気が高いメニューとなっています。

すっぽんの卵の栄養

卵は、多くの場合卵黄の部分に栄養をたっぷりため込んでいます。すっぽんも同じで、卵黄の部分に栄養がぎっしり。

そんなすっぽんの卵にはどのような栄養が含まれているのでしょうか?また、どのような効果が期待できるのでしょうか?
詳しく見ていくことにしましょう。

すっぽんが持つミネラルやビタミン、アミノ酸がまるごと摂れる!

卵は「完全栄養食材」と呼ばれるほどたくさんの栄養がバランスよく含まれています。

その中でも、すっぽんは良質のたんぱく質で構成されていますから、当然その卵も豊富なアミノ酸を含む良質のたんぱく質でできています。その数20種類と、人間が生きていく上で必要になるアミノ酸を全て摂ることができます。

また、ビタミンやミネラルもバランスよく含まれていますので、栄養の吸収率もよく、食べた次の日には健康の効果を実感できるという人も少なくありません。

EPAやDNAが豊富

すっぽんの卵をお話する時によく話題になるのが、すっぽんの卵の脂です。魚の脂は加熱しても固まりませんが、すっぽんの卵も同じように固まることはありません。そう、すっぽんの卵の脂は、実は鳥類よりも魚類寄りなのです。

魚類の脂には、EPAやDHAが豊富に含まれています。このEPAやDHAは血液をサラサラにしてくれたり血流をよくしてくれたりすることで知られていますよね。

すっぽんの卵は、このEPAやDHAによって血流が良くなったところで全身に豊富な栄養を届けられるという魅力があります。ビタミンやアミノ酸の効果で全身の疲労も回復でき、かなり高い滋養強壮の効果が期待できます。

カロリーも低く、ダイエット中にもおすすめ!

すっぽんの卵は、実は鶏の卵と比べても低カロリーな食材。その上ダイエットに効果的な成分も多く含んでいます。

先ほど出てきたEPAやDHAには、血液をサラサラにして体脂肪をつきにくくする効果がありますし、血流をよくすることで脂肪の燃焼も助けてくれます。それ以外にも、EPAにはGLP-1という食欲を抑制する作用をもつホルモンの分泌を活性化させる役割も持っています。

また、すっぽんの卵にはアミノ酸が豊富に含まれていますので、アミノ酸ダイエットのように運動の効率を高めてくれたりサポートしてくれたりといった効果が期待できます。

ダイエット中のときこそすすんで食べたい食材ですね。

すっぽんの卵のお味は…?

すっぽんの卵は栄養の宝庫。でも、一体どのような味がするのでしょうか?

最初にお話した通り、すっぽんの卵はほとんどが卵黄です。そのため、卵黄のトロリとした濃厚な味を楽しむことができます。

あっさりと食べたいという場合には、まだすっぽんのお腹の中にある状態の卵(胎卵)がオススメです。イクラのようにねっとりとプチプチした食感が楽しめ、ヤミツキになってしまうという方も多いですよ。

すっぽんの卵はかなり食べやすい食材ですので、
「すっぽんの栄養に興味があるけれど、お肉はちょっと…。」
という方にもおすすめです。

すっぽんの卵を食べるには?

最近では栄養たっぷりのすっぽんの卵に注目した女性向けのサプリメントも作られています。でも、せっかくならお料理として楽しんで食べたいですよね。

すっぽんの卵を食べるには、料亭などに行って注文したりインターネットを利用して購入したりといった方法が一般的です。

すっぽんは夏の間しか卵を産まず、鶏の卵のように簡単には入手できません。そのため、どちらの方法も季節限定・数量限定になってしまいますので注意してくださいね。

料亭ですっぽんの卵を食べるには

料亭のコース料理などでは、お鍋などの前にすっぽんの卵や胎卵を使ったお料理を出してもらえることがあります。

料亭では卵のほかにも肝やお刺身など、お取り寄せでは食べられないお料理も食べられますので、ぜひ1度は行ってみたいところですよね。

しかし、すっぽんの卵には時期やお店によっては提供をしていないというところもあります。

また、コースに含まれていなくて別途注文する形になっているところもありますので、「どうしてもすっぽんの卵を食べてみたい!」という時には予約をする際に確認しておくとよいでしょう。

インターネットを利用して購入する方法

インターネットのお取り寄せを利用すると、自宅でも手軽においしいすっぽんの卵を食べることができます。

インターネットを利用して購入する時におすすめしたいのが、料亭やまさという90年以上すっぽんのお料理を提供している老舗料亭のお取り寄せです。

味はもちろん、瓶詰の状態で注文後すぐに発送してもらえますのでお土産や贈り物にも人気ですよ。

また、そのまま食べる以外にもお茶漬けにしたりサラダにしたりと、インターネット上にレシピもあり、アレンジがしやすいという魅力もあります。

  • すっぽんの卵の焼酎漬け
    1瓶(10個)1,980円
    殻をむいて食べると、トロリと濃厚な卵の黄身が楽しめます。焼酎漬けですが、お酒が苦手な方でも問題なく食べられると評判ですよ。

    食べるとポカポカと身体が温まる感覚があり、血流が良くなっているのを実感できます。

  • すっぽんの胎卵の塩漬け
    1瓶(100g)2,980円
    イクラのようなすっぽんの胎卵の瓶詰もお取り寄せすることができます。美味しい上に健康効果も高く、ご飯のお供や晩酌のおつまみにもぴったりです。

 

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