現代は、成人女性の約17%が「貧血の疑いがある」と言われています。
まさに自分も「貧血」や、貧血まではいかなくても「めまい」に悩まされているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな貧血やめまいに悩む方に、そもそも貧血とは、貧血が起こる原因は何なのか?ということ、そして、「すっぽんで貧血やめまいを予防する方法」をご紹介します。
目次
そもそも貧血とは?
貧血とは、鉄分の不足が原因でめまいや立ちくらみ、最悪の場合は倒れてしまう症状のことを言います。
よく、満員電車や会議などで長時間立ちっぱなしでいる場合、目の前が真っ暗になってくらくらする…という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
また、「自分は貧血だ」という自覚がなくても、健康診断の血液検査なので「貧血気味」と診断される方も多いものです。
貧血は、治療を行って改善はするものの、「完全に治る、貧血ではなくなる」状態にすることは難しいです。
そのため、日常生活や食生活を工夫し、気遣うことで予防・改善が見込めます。
貧血が起こる原因はなに?
貧血が起こる理由は人それぞれです。しかし、共通して言えるのが「鉄分不足」であることが多いです。
「鉄分不足」と言われても、たくさんある栄養素の中で、意識して鉄分をたくさん摂ることは難しいものです。
そして、身体から鉄分が不足してしまう原因もさまざまですが、下記4つがよく挙げられます。
- 妊娠、出産、授乳をすること
- 生理により出血すること
- 栄養が偏った食生活をしていること
- 身体に負担をかける、無理なダイエットをしていること
上記4つが、よく貧血が起こる理由です。この他にも、病気が原因で貧血を起こすこともあります。
病気が原因であることの見極めは難しいですが、毎日のように貧血になる場合や、ひどい貧血の場合は早く専門機関に受診することをおすすめします。
今回、貧血予防ができるのは、病気が原因ではない上記4点に該当する貧血を持つ方になります。
なぜ鉄分不足だと貧血になるの?
なぜ鉄分不足だと貧血になるのかというと、鉄分が不足していると、血液中に存在する「ヘモグロビン」という成分が減少します。
ヘモグロビンが減少すると、身体全体に酸素がうまく回らなくなり、貧血を起こしてしまいます。
ヘモグロビンとは肺に入ってきた酸素を捕まえて、捕まえた酸素を血液中の流れに乗せて全身に運ぶ役割を持っています。
このヘモグロビンは鉄分でできている「ヘム」という色素と、「グロビン」というたんぱく質からできています。
特にヘムはヘモグロビンの元になるものなので、鉄分が不足すると貧血を起こしてしまうのです。
すっぽんが持つ栄養とは?貧血やめまいの予防ができる栄養があるの?
すっぽんと言えば、昔からスタミナ食として知られ、精力アップ・疲労回復・浄血効果・美肌、アンチエイジング効果が高いと言われています。そして、今回のテーマである「貧血予防」効果も高いです。
先ほど、鉄分不足だと貧血を起こすことについてご説明しましたが、すっぽんを摂ると貧血予防効果が高いのは、すっぽんが持つ栄養が関係しています。
今回は、すっぽんが持つ代表的な栄養をご紹介します。
コラーゲン
すっぽんを食べた翌日はお肌にハリやツヤが出るというのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。すっぽんには、肌の保湿を行ったり、肌を外界から守る機能が高いコラーゲンが豊富に含まれています。
アミノ酸
すっぽんにはアミノ酸が豊富に含まれています。
アミノ酸は摂取すると、体内でたんぱく質に変わる特徴があります。
実は先ほどご紹介した「コラーゲン」はたんぱく質の一種なので、アミノ酸はコラーゲンの働きをサポートする機能があります。
ビタミン
ビタミンはビタミンB1、B2、ビタミンCなどいくつもの種類に分かれます。すっぽんにはこのように、さまざまな種類のビタミンが含まれています。
その中でも、ビタミンCはアミノ酸と合わせてコラーゲンを生成を促進したり、コラーゲンの働きをサポートする特徴があります。
すっぽんが持つ栄養と言うと、上記3種類「コラーゲン」「アミノ酸」「ビタミン」がよく挙げられますが、貧血予防に力を発揮する栄養は下記2つになります。
鉄分
すっぽんには、貧血予防に効果的な鉄分が豊富に含まれています。
鉄分を含む食品と言えば、レバーやほうれん草、ひじきや大豆などが知られていますが、毎日たくさんの量を食べることは難しいものが多いです。
人間の1日あたりの鉄分摂取量の目安は男性が10mg、女性が12mgだと言われています。
鉄分を含む食品の鉄分量をご紹介すると、豚レバー100gあたり13mg、ほうれん草100gあたり0.9mg、ひじき100gあたり55mg、 大豆100gあたり9.4mg含まれています。
これを見ると、1日の鉄分目安摂取量まで届けるのは難しいと思われた方が多いのではないでしょうか。毎日豚レバー100gを食べることは難しいものです。
そして、すっぽん100mgあたりの鉄分量は0.9mgだと言われています。
レバーやひじき、大豆と比較すると量が少なく見えますが、すっぽん料理は1食で約100g以上すっぽんを摂ることが多いので、栄養価は高いと言えます。
また最近は、すっぽんのエキスを配合したサプリメントもたくさん販売されているので、栄養価が凝縮したサプリメントを摂取することで、体内の鉄分量を増やしたり、補う効果があります。
亜鉛
亜鉛は、必須ミネラルの一種です。必須ミネラルとは、100種類近いミネラルの中で、健康な身体をつくる、そして生命維持するのに欠かせないミネラルのことを指します。
貧血といえば、鉄分が不足することが原因だと思われがちですが、実は亜鉛が不足しても「亜鉛欠乏性貧血」と呼ばれる貧血を引き起こす可能性があります。
ちなみに、人間の1日あたりの摂取量目安は男性が10mg、女性が8mgです。鉄分の目安摂取量とほとんど変わらない量になります。
鉄分と比べると、亜鉛が含まれている食品をご存じでない方も多いのではないでしょうか。亜鉛が含まれている食品は、すべて100gあたりで計算をすると、牡蠣13.2mg、するめ5.4mg、うなぎ2.7mg、豚レバー6.9mg、卵黄4.2mg、ごま5.9mg、大豆3.2mg含まれています。
そして、すっぽん100mgあたりの亜鉛量は1.6mgだと言われています。
すっぽんを摂ると、鉄分と亜鉛両方を同時に摂取できるので、貧血や貧血前のめまい予防に効果が期待できます。
鉄分・亜鉛が両方含まれている“すっぽん”で貧血やめまいを予防できる
貧血や貧血前に起こるめまいを予防する効果がある鉄分と亜鉛が含まれている「
すっぽん」。
実は、貧血予防効果がある鉄分や亜鉛を同時に摂取できる食品はとても少ないため、他の鉄分や亜鉛、どちらかのみ含む食品よりも、貧血予防効果が高いと言われています。
先ほど鉄分・亜鉛を含む食品をそれぞれご紹介しましたが、両方含まれている食材はすっぽん以外は、豚レバーと大豆のみです。また、豚レバーと大豆を毎日食べて、1日に必要な栄養を吸収することは難しいものです。
先述したように、すっぽんは1食で約100g摂ることができますし、最近はすっぽんのエキスを含んだサプリメントが多く販売されているので、効率よく鉄分・亜鉛の栄養を吸収することができます。
鉄分・亜鉛が含まれている“すっぽん”で貧血やめまいを予防しましょう!