洗顔料やボディソープなどで、「弱酸性」の商品を見かけるようになって20年近くたちます。
私たちが普段使っているボディソープや手洗いソープなどもよく見ると弱酸性だったりして、弱酸性の商品が今では身近なものとなりました。
でも、弱酸性ってなに?弱酸性の商品と他のものとは何が違うの?
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
今回はその弱酸性についてお話しします。
目次
そもそも弱酸性って?
物質は酸性・アルカリ性・中性のいずれかの性質を持っています。
わかりやすいのは酢やレモンなどすっぱいものは酸性です。
主に固形の石鹸、重曹、アルカリ乾電池の中身などはアルカリ性です。
水はその間の中性です。水・牛乳・お茶、それから食器用洗剤などは中性のことが多いです。
小学校の理科の授業でリトマス試験紙って使った覚えありますよね?
液体に赤や青の紙を漬けると色が変わるあの不思議な紙です。
それでpH(ピーエッチやペーハーと読む)値を測り、酸性かアルカリ性かを調べることができます。
7.0の中性を軸に数値が少ないと酸性、多いとアルカリ性です。
水(純水)はpHの数値でいくと7.0の中性です。
食酢はpH2.0の酸性、炭酸飲料やトマトなどがpH5.0の弱酸性、固形石鹸はpH10.0前後のアルカリ性、という感じです。
そして、私たちの体でいうと、胃液はpH1.5~2.0の強い酸性、血液はpH7.4のアルカリ性、健康な皮膚の表面はpH4.5~6.0の弱酸性です。
お肌に直接つけるボディソープなどに弱酸性がいいとされているのは皮膚の表面が弱酸性で同じpHだからです。
さらに、酸には殺菌作用があるということもお肌が弱酸性である理由です。
とても酸っぱいあの梅干しは100年前のものでも食べられるものがあるって聞いたことありませんか?
(食べられるとはいえ食べたいとはあんまり思いませんが・・・)
食酢も劣化はしますが腐りません。サバなどの傷みやすい青魚を酢でしめるしめさばなどはやはりその酸の殺菌効果を利用していることがわかります。
でもここで少し疑問も出てきます。
石鹸や重曹など油汚れを落とすのに適しているのはアルカリ性なものが多いですよね。
皮脂やメイクなどの脂分を落とすにはアルカリ性のほうがいいのではないかと思いませんか。
実はそうなのです。
頑固な油汚れを落とす洗剤などはほとんどがアルカリ性です。
とても洗浄力の強いアルカリ性の洗剤は皮膚を溶かすほどの力があります。
でもお肌に関して言うと、その強いアルカリ性はお肌に必要な脂分まで根こそぎ落としてしまいます。
紫外線や外気など様々なダメージで敏感になってしまっているお肌には強すぎる刺激なのです。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんは中性なのだそうです。
でも生まれてきてすぐに弱酸性に変わるそうです。
これはおなかの中から外の世界に出てきた瞬間から空気や光、肌や繊維などの摩擦などの刺激から体を守るためです。
皮膚から分泌される皮脂が皮膚の常在菌(もともと健康な皮膚に存在する無害な菌)である酵素リパーゼで分解されて脂肪酸ができるのです。
そうして弱酸性になった皮膚の表面は、害である他の菌の増殖を防ぐのです。
弱酸性によってそうした殺菌作用を自然に持っている人の皮膚ですが、年を重ねるにつれ、その常在菌の能力も衰えて、徐々にまた弱酸性から中性に近づいていくということがわかっています。
そうするとその弱酸性による殺菌作用が弱まり、肌荒れなどのお肌のトラブルが起きやすくなるのです。
加齢に伴いお肌のトラブルが増えてきてしまうのはその弱酸性から中性へとお肌が変化してしまっているためです。
それで小さい子供や女性など、お肌が敏感な方向けにお肌の弱酸性を保ったまま汚れを落とすことのできる弱酸性洗浄料が登場したのです。
クレンジングとは
クレンジングとは…皆さんご存知だとは思いますがあえて説明します。
キレイでありたい女性であれば毎朝することはメイクアップ。
身だしなみを整えること、服装だけでなくメイクも怠らないことが社会人や大人の女性としての最低限のマナーですよね。
そして、そのしっかりメイクを夜には必ずクレンジングや洗顔でしっかりと落とすことはお肌をきれいで健やかに保つことの最初の大切なステップだと言われています。
クレンジングや洗顔というのはお肌にとってとても重要なものなのです。
ところでクレンジングと洗顔のちがいはおわかりでしょうか。
クレンジングというのはメイクを落とすこと、それから毛穴などに詰まった皮脂などを解消すること。
洗顔はお肌についた汗やほこりなどを取り除くことです。
つまり、クレンジングはメイクや皮脂などの脂汚れを取ること、洗顔は汗やほこりなどの水で落ちる汚れを取ることです。
クレンジングと洗顔はその目的がそもそも違うのです。
クレンジングと一言に言っても、今では様々な成分や使い心地のものが出まわっていて正直どれを選ぶことが正解なのか、迷っている方もいるかと思います。
クレンジングの種類と性能について
オイルクレンジング
文字通り、オイルでできたクレンジングです。
乾いた肌にメイクや皮脂の脂分を油で溶かしてなじませた後、少量のお水で乳化させてメイクを浮かし落とすものです。
洗浄力は非常に強くてウォータープルーフなどの濃いメイクも良く落としてくれますが、その洗浄力の強さで乾燥肌や敏感肌の方には刺激が強い場合があります。
さらに、そのオイルが肌に残ることがあるのでしっかりとすすぐことやそのあと洗顔をしっかりすることが必要なものもあります。
バームクレンジング
バームというのはオイルを固めたものです。
スパチュラなどですくって手に乗せてなじませるとトロっとした感触に変わり、メイクになじませて汚れを落とします。
オイルクレンジングとの違いは、ダブル洗顔が必要なくお肌が乾燥しにくいというところです。
しっかりと汚れを落としたいけれどもうるおいを残したいという方におすすめです。
水クレンジング
水から作られたクレンジングです。
最大のメリットはそのあとのすすぎが要らないことです。
コットンに水クレンジングをたっぷりと含ませて肌の上に数秒おいたら優しくふき取るという感じです。
お風呂や洗面所でなくてもどこでも使えるというのが手軽で最近人気があります。
ただし、洗浄力はオイルクレンジングなどに比べると弱くなるのでウォータープルーフのマスカラなどを使っている場合は別にリムーバーが必要です。
リキッドクレンジング
水を元にできたクレンジングです。
オイルクレンジング同様乾いたお肌になじませてからすすぐのですが、オイルに比べて使用感はサラサラしています。
でも洗浄力は比較的強く、すすいだ後もさらっとしているので使いやすいものが多いです。
やはりその洗浄力の強さから敏感肌の方には向かない場合もあります。
ゲルクレンジング
ゲルでできているので肌にのせた時に厚みがあり、手と肌の摩擦が少なく済むのがメリットです。
温めて汚れを溶かすホットクレンジングなど色んな種類出ていますが、水からできているものと油からできているものと2種類あります。
すすいだ感触がさらっとしていて使いやすいものが多いです。
クリームクレンジング
主成分は鉱物性油脂が主成分です。
クリームタイプなのでお肌に優しいものが多いことが一番の特徴です。
洗い流すタイプとふき取るタイプがあります。
様々な種類や価格のものが出ていますが、他のクレンジングと比べると肌に優しい分洗浄力が弱めのものが多いです。
このようにタイプも成分も多種多様なものがありすぎて選ぶのに困ってしまうというのが現状だと思います。
おすすめ!!クレンジング紹介
そこで今回はそのクレンジングの中でもあつかいやすいうえ刺激も少なく、お肌に優しい弱酸性でゲルタイプのものをご紹介します。
【恵クレンジング】
先ほども記したとおり、ゲルタイプは手や指がお肌に触れにくくなじませるときに摩擦がとても少なく済みます。
すすぎもすっきりした感触なうえ、メイク汚れはしっかりと落としてくれるのに肌に必要なうるおいはしっかりと残してくれるのでうっかり化粧水をつけるのを忘れるくらいです。
また弱酸性なので敏感肌の方でも安心して使っていただけます。
赤ちゃんのお肌にも使えるくらいとっても優しい成分でできています。
クレンジングは毎日使うもの。
また、この先何年も使い続けるもの、そして未来の自分のお肌の状態にも関わってくるものです。
クレンジングは美肌になるための健康な皮膚の土台作りをするためにはとても重要です。
汚れが無く健康な肌は化粧水や美容液などの効果がとてもあるだけでなく、自らの力で美肌になろうとお肌が生まれ変わる、ターンオーバーも促してくれます。
どんな高い化粧水や美容液を使ったとしても、お肌の土台がしっかりとできていないとその大切な成分をお肌が吸収できないので意味がないのです。
更にこの商品は弱酸性でお肌の殺菌作用も残しつつ汚れを落とせるのでとても安心です。
明日の、そして将来の美肌のためにも、まずクレンジングを大切にしていくと、きっと未来の自分のお肌はそれにこたえてくれると思います。