最近健康に良いと話題になっているムクナ豆。
名前は聞いたことがあるけど、どういいの?ムクナって一体何?でも誰に聞けばいいかわからないし、健康にいいなら試してみたい!と思っている方もいらっしゃるはず。
ここでは、とっても気になるムクナ豆についてくわしく説明していきます。
目次
ムクナとは
ムクナはハッショウマメとも呼ばれます。
ハッショウマメの由来は諸説ありますが、八丈島から渡来した、または八升収穫できることによりその名前が付けられたといわれています。
分類 | 植物 |
学名 | Mucuna pruriens |
日本名 | ハッショウマメ(八升豆) |
科 | マメ科 |
属 | トビカズラ属 |
原産地 | ネパール、ヒマラヤ |
ムクナ豆の特徴
熱帯アジア中心に栽培されています。
高温性なので低温に弱く、日本での栽培は難しいことから最近の栽培量はごくわずかでほとんど栽培されていません。
つる性で、約3~18mほどにまで成長し、葉は女性の顔位の大きさまで成長します。
花は濃い黒紫色の蝶々のような形になっていて、花房に数本のさやが付き、豆が熟しますと黒や白などの色に変化し、硬くなります。
この硬さは他の豆とは比べ物にならないくらい硬いと言われています。
ムクナ豆の栽培
ムクナ豆は完熟するまで、とても時間がかかります。
春に種をまきますと、大豆のような芽を出し、初夏にはつるが伸び始めます。
高温性で熱帯地区を好むので、夏はどんどん成長していきます。
秋から冬に豆が熟成します。
完熟した豆でないと、綺麗にムクナ豆は摂れないので、収穫の際は必ず完熟まで待たなければなりません。
ムクナ豆の利用方法
特徴でもお伝えしました通り、ムクナはつる性で、ゆっくりと成長していき、そしてそのつるはとても長く伸び、葉もとても沢山茂ります。
その性質を利用し、つるを成長させ、雑草が生えるのを妨げたり、土が雨で流されるのを防ぐという利用方法があります。
更に、つるや葉を肥料としても利用することができます。
ムクナ豆に含まれる成分
ムクナ豆には、たんぱく質・炭水化物・脂質・ミネラル・カリウム・ナトリウム・鉄分が含まれていて、
豆には、L-ドーパというものが含まれ、必須アミノ酸もバランスよく含んでいます。
何と、L-ドーパという成分こそがムクナの健康にいいとされている成分なのです。
どのように健康にいいのかこれから説明いたします。
ムクナ豆の驚きの効果
L-ドーパが凄い
L-ドーパとは、ドーパミンの素となる物質です。
ムクナ豆のはドーパミンの素のL-ドーパがたくさん含まれていて、これがパーキンソン患者の方に、効果を発揮してくれます。
パーキンソン患者の方は、ドーパミンを作る力が弱くなってしまいますので、L-ドーパを取り入れることにより、体内にドーパミンを供給することが可能になるのです。
ドーパミンを直接摂取しただけでは脳には届かないのですが、L-ドーパですと脳に届くのです。
元気になる
ムクナ豆にはアミノ酸のチロシンや、必須アミノ酸のフェニルアラニンが含まれていて、それらは体内に入れると、一旦L-ドーパに変化し、更にドーパミンに変化します。
L-ドーパからドーパミンを作り出し、その元となる成分で更に効果が期待されるのです。
疲れやすい体質の方は、無理はしていないはずなのに疲れが出てしまいますが、このドーパミンで疲れにくくなり、からだの動きが良くなるので、身体が温まり、冷えにも効果が期待できます。
スポーツ選手が筋肉をつけるためにムクナ豆を摂取しているという話もあります。
効率よく栄養を吸収できる
ムクナ豆に含まれている、必須アミノ酸はバランスよく含まれています。
年齢を重ねると、食事の量も減り、食事から効率よく栄養を摂取できなくなってくるので、栄養バランスが悪くなります。
ムクナ豆含まれる成分を必須アミノ酸で効率よく吸収できるので、栄養補給に役立つのです。
抗酸化作用が高い
ムクナ豆は抗酸化作用がとても強いです。
私たちは息を吸い生活していますが、その中で、エネルギーにならず余ってしまった酸素が、「活性酸素」というものになります。
活性酸素は物質を酸化させる力がとても強く、身体のあらゆる機能に影響を及ぼしているのです。
それは老化原因ともいわれ、シミやしわや白髪の様に表に現れるものもありますが、生活習慣病や、肝機能の低下、動脈硬化、がんなど知らず知らずのうちに活性酸素によりダメージを受けていることも…。
この活性化酸素を除去し、身体の酸化を防いでくれるのが、抗酸化作用の高い食材なのです。
抗酸化作用の強い食材として代表的なのは、緑黄色野菜などですが、ムクナ豆にはその数倍も抗酸化作用がつよいのです。
質の良い睡眠に導いてくれる
眠りが浅い、寝つきが悪い方にもムクナ豆を摂取することにより改善されたとの結果が出ています。
ムクナ豆にはトリプトファンという成分が含まれています。
トリプトファンは幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが脳内でつくられるのを助ける働きをするものですが、トリプトファンは体内では生成できないので、食事から摂取する必要があります。
摂取したトリプトファンは日中、セロトニンになりリラックスでき、精神安定に繋がり、夜にはメラトニンに変化し快眠へと導いてくれるのです。
ムクナ豆に含まれる必須アミノ酸
ムクナ豆には必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
必須アミノ酸とは
たんぱく質はアミノ酸が結合したものです。
私たちの体は20種類ものアミノ酸から構成されているたんぱく質でつくられています。
このアミノ酸が一つでもかけてしまうと、筋肉、血液、抗体、ホルモン、身体を守るためにある部分等に影響が出てしまします。
このアミノ酸の20種類の中には必須アミノ酸と非必須アミノ酸があります。
必須アミノ酸は体内で合成できないので食事から摂取する必要があり、非必須アミノ酸は体内で作ることが可能となっていますが、アルギニンやシステインは順必須アミノ酸といわれています。
必須アミノ酸 | 非必須アミノ酸 |
---|---|
イソロイシン・ロイシン・バリン ヒスチジン・リシン・メチオニン トリプトファン・フェニルアラニン スレオニン 9種類 |
アスパラギン・アスパラギン酸・アラニン アルギニン・システイン・シスチン・チロシン グルタミン・グルタミン酸・グリシン プロリン・セリン 11種類 |
体内で作ることができないので 食事から摂取する必要がある |
体内で作ることができるが、 一部の食材が不足することで 必須アミノ酸でも足りなくなる場合がある |
必須アミノ酸の効果
必須アミノ酸にはそれぞれの効果があります。
・メチオニン
たんぱく質を作る際の最初に必要な必須アミノ酸です。
これを基準にたんぱく質が作られるので、メチオニンが不足するとたんぱく質合成ができなくなってしまいます。
肝機能の改善や、解毒作用もあります。
・トリプトファン
脳神経伝達などのざいりょうとなるものです。
コレステロールや、血圧のコントロールをしてくれます。
・リジン
脂肪をエネルギーに変える物質の一つとなります。
肝機能の向上や、成長補助などの働きをします。
更に抗菌作用があり、細菌やウイルスを制御する働きをします。
・フェニルアラニン
血圧の上昇や、鎮痛作用、ドーパミンやアドレナリンの材料となり、身体を元気にしてくれます。
・スレオニン
成長促進や、脂肪肝の制御などの働きをします。
・ロイシン
筋肉維持に欠かせないものです。
肝機能の向上、肝細胞の増殖、正常化、血糖コントロール、たんぱく質合成促進。
・イソロイシン
たんぱく質、筋肉を作るのにとても重要な役割をする。
成長の促進や、肝機能の向上、血管の拡張、神経機能の補助などの働きをする。
・バリン
こちらもイソロイシンと同様、筋肉を作る働きをする。
身体の成長に深く関りを持ち、肝機能の向上や、血液内の窒素バランスを調整する。
・ヒスチジン
成長に関わり、白血球などの生産に関わります。
・メチオニン
鎮静、鎮痛作用があります。
痒みをやわらげたり、気分をやわらげたりする効果があります。
更にコレステロールのコントロールをしてくれます。
まとめ
ムクナ豆にはすごい効果が期待でき、栄養が豊富だという事を分かっていただけましたでしょうか?
健康を気にしている方は「ムクナ豆」是非試してみてはいかがでしょうか。