うつ病で悩んでいても、病院に行って「うつ病」と診断されたくない、「きつい薬」には頼りたくないという方もいますよね。
ですが自分では、家族では、どうにもできない…。
天然成分で、うつ病の症状が軽くなるなら試してみたい!という方は多いはずです。
「ムクナ豆」の成分にどのような効果があるのか詳しく説明していきます。
目次
うつ病
うつ病は、私たちのとても身近な病気です。
「精神的ストレス」や「身体的ストレス」など様々な原因から引き起こされ、脳の機能障害が起きている状態です。
うつ病には ”責任感が強い” ”真面目” ”完璧主義”な方が特になりやすいといわれています。
「責任感が強くまじめなので頼まれごとを断れない」
「完璧主義なために妥協ができない、困っていても誰にも相談できない」
「楽観的に見えても実は悩みやすい」
など、このようなことから自分を追い込んでしまうのでしまいストレスで心のバランスを崩してしまうのです。
自分が「うつ病」だという事も周りにいる人に相談できない方が多いです。
うつ症状の目安
精神的な症状
物事をうまく考えられなくなります。
●否定的になる
●イライラする
●何をしている時も楽しくない
●すべてに興味が無くなる
●思考量が低下する
●自分には価値がないと思うようになる
●死にたいと思うようになる
身体的な症状
身体に異常をきたします。
●眠れない
●疲れやすい
●動悸がする
●内臓の調子が悪い
●めまいがする
など、普段なら大丈夫だったストレスでもとてもつらく感じるようになり、この他にも様々な症状が引き起こされます。
上記の症状はあくまでも目安にすぎませんので、当てはまることが多いからといってうつ病と断定できるものではありません。
うつ病は無理をすると更に悪化してしまい、症状が軽いうちに対策をする方が良いと言われていますので、家族の方の異変や、自分自身の異変に早く気づいてあげる事も大切です。
ムクナ豆の特徴と成分
《特徴》
ムクナ豆は八升豆(はっしょうまめ)とも呼ばれ、熱帯アジア中心に栽培されています。
原産地は、ネパール・ヒマラヤといわれています。
低温に弱く、日本での栽培はなかなか難しいので、ごくわずかしか栽培されていないようです。
花は黒紫がかっていて、蝶々のような形をしていて、豆はすごく硬く、ほかの種類の豆とは比べ物にならないくらい硬いといわれています。
《ムクナ豆の成分一覧》
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- ミネラル
- L-ドーパ
(ドーパミンをつくる)
- チロシン (神経伝達・ドーパミンの原料)
- 鉄分 (酸素を運ぶ、酵素生成に必要)
(必須アミノ酸)
- イソロイシン (たんぱく質・筋肉をつくる)
- トリプトファン (精神安定・鎮静・鎮痛・催眠に働きかける)
- ロイシン (筋肉維持・肝機能の向上・肝細胞の増殖)
- リジン (脂肪をエネルギーに変える)
- バリン (成長促進・肝機能改善)
- ヒスチジン (成長・神経に働きかける)
- フェニルアラニン (神経伝達・抗うつ効果・鎮静作用)
- メチオニン (鎮静・鎮痛作用)
- スレオニン (成長促進・脂肪蓄積予防)
ムクナ豆には、「必須アミノ酸」がバランスよく含まれています。
私たちの体は約20種類ものアミノ酸から構成されたたんぱく質でできていますが、
このアミノ酸が一つでもかけてしまいますと、身体に影響が出てしまいます。
この約20種類ものアミノ酸の中には、「非必須アミノ酸」と「必須アミノ酸」が含まれていて、「非必須アミノ酸=体内で合成できる」「必須アミノ酸=体内で合成できない」となっています。
ですから、必須アミノ酸は必ず食事などから摂取する必要があるのです。
ムクナ豆がうつ病ににどういった効果があるのか
「うつは食事で改善できる」といいます。
それはなぜかというと、うつのリスクが高いのは「栄養バランスの悪い食事にある」とのことなのです。
近年では、日本の食事が欧米化してきており、ジャンクフードや、外食、コンビニで食事を済ますことが多くなってきています。
それにより、必要な栄養素がバランスよく摂取できていないのです。
では、どんな栄養素が欠けてしまっているのか、うつ病を改善するにはとても必要な栄養素があるのです。
トリプトファンが鍵
うつ病の原因は、脳内のセロトニンが不足しているからといわれています。
セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、睡眠や精神安定につながる物質で、不足すると睡眠障害や精神不安定になったりします。
セロトニンは体内で生成することができないのでセロトニンをつくる必須アミノ酸の中の一つである、「トリプトファン」を食事から摂取する必要があります。
トリプトファンの血中濃度が減少すると、うつ状態になり、トリプトファンを投与するとうつ症状が改善するという報告もあるそうです。
更に抗うつ効果のある、フェニルアラニンも含まれています。
鉄分も含まれている
ムクナ豆には鉄分も含まれています。
ドーパミン生成にも使われる鉄分ですが、それが不足すると、倦怠感や運動機能や免疫力の低下にもつながり、イライラしたり、集中力も低下するといわれています。
特に男性は鉄分が不足すると、うつの傾向がみられることもありますので鉄分は体内に欠かせない成分なのです。
トリプトファンは炭水化物や鉄分と一緒に摂るとセロトニン(幸せホルモン)への合成が効果的といわれていますのでムクナ豆1つでトリプトファンの働きがとても期待され、睡眠や精神安定に繋がる食品なのです。
L-ドーパでドーパミンを作る
ムクナ豆に含まれているL-ドーパは、ドーパミンの元です。
L-ドーパは体内で生成されるのですが、ムクナ豆には元々L-ドーパが含まれていますのでそのまま取り入れることができるのです。
ドーパミンはホルモン調節、意欲や学習、運動調節などやる気を起こし、闘争心などを生み出す原動力になるものです。
ムクナ豆にはドーパミン生成に関わる鉄分も含まれていますので、摂取することにより活力を生み出してくれますし、更に必須アミノ酸であるフェニルアラニン、チロシンがドーパミン生成の元となりますので他の食材を一緒に摂取する必要がないのです。
(鉄分・サポート) このような順に生成されます。
《フェニルアラニンが含まれる食材比較》
- あわ :590㎎
- オートミール:760㎎
- 枝豆 :600㎎
- 納豆 :870㎎
- ムクナ豆 :1100㎎
《チロシンが含まれる食材比較》
- 大豆 :930㎎
- 鮭 :930㎎
- かぼちゃ :960㎎
- 鯵 :960㎎
- ムクナ豆 :1000㎎
ムクナ豆はL-ドーパを含んでいる上、L-ドーパを生成するフェニルアラニンやチロシンも多く含まれています。
うつ病改善には、あくまでも目安ですが、チロシンを1日500~1,000㎎摂取する必要がありますので、ムクナ豆だけの摂取でドーパミンをつくり活力を生み出し、セロトニンで安定、安眠へと導いてくれます。
ムクナ豆は、身体に必要な栄養が豊富な健康食品なのです。
※うつ病治療薬を服用している方は、過剰摂取になってしまう可能性がありますので、かかりつけ医、あるいは専門医に相談してから摂取してください。
(うつ病の治療薬にも、トリプトファンやL-ドーパと同じ働きをする成分が入っています。)
ムクナ豆の摂取方法
ムクナ豆は、今簡単に通販で手に入れることができます。
焙煎されていて粉状になっているのものもありますし、粒状で売られているものもあります。
粒状のものは、お料理に入れるなどして食感を楽しむこともできます。
摂取量が多ければ健康になるものではありませんので、身体の調子に合わせて1日の目安量を参考にして摂取することをおすすめします。
身体に発疹やその他の異常が現れた場合はすぐに専門医に相談しましょう。
まとめ
ムクナ豆にはとても素晴らしい成分がバランスよく含まれています。
少し身体や心がしんどくなってしまったら、ムクナ豆を試してみてもいいかもしれません。
自分自身でも家族の方へでも、「病院へはかかりたくない」「うつ病と認めたくない」方はバランスの良い食事も摂りながら、一度ムクナ豆をお試しになられて、明るく健康な生活を目指してみてはいかがでしょうか。