最近疲れやすい、元気が出ない、気分が落ち込むなどにお悩みの方にぜひ摂取してほしい食材があります。
栄養がとても豊富で、凄い成分が含まれている食材「ムクナ豆」を紹介したいと思います。
目次
ムクナ豆っていったい何?
「ムクナ豆」は別名ハッショウマメ(八升豆)ともいわれています。
原産地はインドやネパールといわれていて、主に熱帯アジアを中心に栽培されている豆科の植物です。
つる性の植物で、とても大きく育ち、多くの収穫ができますので日本でも多く栽培されていました。
その際の名前が「八升豆」なのですね。
ムクナの気になる見た目ですが、葉は大人の手のひらより大きくなり、花は黒紫がかった花をつけ、そこからさやとなり、熟してさやがねじれ、豆がはじけ飛びます。
はじけ飛ぶ前位、がちょうど収穫の時期です。
ムクナの開花や、豆の完熟までの時間は他の豆よりもながい期間を必要としますので、今日本ではあまり栽培されていないようです。
栄養素はムクナの根っこや、葉、さや、豆と植物全部に含まれているのですが、特に豊富に含まれているのが「豆」なのです。
豆の特徴ですが、形は丸く、色は薄いグレーでとても硬い豆です。
豆の名前や特徴が分かりましたので、次は肝心な成分を見ていきましょう。
ムクナ豆の驚きの成分
普通の大豆などに含まれる成分はもちろんですが、その成分プラスアルファ―の凄い成分があるのです。
L-ドーパという成分が鍵
ムクナ豆にはL-ドーパという、ほかの豆にはない成分が含まれています。
この、聞きなれないL-ドーパという成分ですが、実はドーパミンの素となる成分なのです。
ドーパミンは、運動機能の調節や脳の機能の活性化を促したり、意欲的な活動を促す働きをする神経伝達物質の一つです。
ですから、ドーパミンの働きが不十分ですと、「元気が出ない、やる気が出ない、運動が出来ない、何をするにも意欲がわかない」など身体に不調が起こります。
簡単に言いますと、ドーパミンは「元気の源」というわけですね。
そのドーパミンの元となるL-ドーパは本来、チロシンやフェニルアラニンという成分から体内で合成され作り出されます。
ムクナ豆は、そのL-ドーパという成分そのものが含まれている食材なのです。
更にL-ドーパの素も含まれている
先程、L-ドーパはチロシンやフェニルアラニンから作られるといいましたが、実は!ムクナ豆にはこの二つの成分も含まれているのです。
「ドーパミンの素となるL-ドーパ」+「L-ドーパの素となる成分のチロシン・フェニルアラニン」が両方含まれているので、L-ドーパの効果がとても期待できるのです。
このようになっているので、普通の食事から摂取するよりも早くドーパミンに変化するのですね。
栄養素がとても豊富な食材
ムクナ豆には、栄養素がとても豊富に含まれています。
豆類に含まれる、たんぱく質や炭水化物も含まれていて、更に鉄分も豊富なのです。
鉄分はレバーなどにも匹敵する含有量となっています。
ロイシン・イソロイシン・バリンなどのアミノ酸も多く含まれていて健康維持はもちろんですが、
スポーツ選手にも欠かせない成分が含まれているのです。
この他にも、約9種類ある必須アミノ酸がバランスよく含まれていますので、栄養や成分を効率よく吸収してくれるのです。
必須アミノ酸は体内では生成することが出来ないアミノ酸ですので、必ず食事などから摂取する必要があります。
ですから摂取しなければ、年齢を重ねるとともに体内から必須アミノ酸はどんどん減っていってしまうという事になるのですね。
その必須アミノ酸がバランスよく含まれているのがこのムクナ豆なのですね!すばらしい!
睡眠にも効果が期待できる
元気でいるためには、睡眠もしっかりとらなくてはなりません。
長時間寝るではなく、睡眠の質、「上質な睡眠」をとることが身体にもお肌にも良いとされています。
ムクナ豆には上質な睡眠に導いてくれる、必須アミノ酸の中の一つであるトリプトファンという成分も含まれているのです。
ただただ、L-ドーパで元気になるだけじゃないのです!!
トリプトファンはセロトニンという物質が脳内で生成されるのを助ける働きをしてくれます。
セロトニンは、精神安定につながり、更にリラックス効果があります。
日中は、セロトニンですが夜になりますとメラトニンに変化し、これが上質な睡眠へ導いてくれるのです。
ムクナ豆は、「身体が疲れているのに眠れない」という方がとても期待できる食材ですね。
老化防止にも期待
ムクナ豆、これだけでは終わりません!!
実は、老化防止にも期待ができるのです。
インドの伝統医学である、アーユルヴェーダでは「若返りのハーブ」などと呼ばれています。
活性酵素を取り除く働きをしてくれ、私たちの老化の素であるいわゆる「サビ」を除去してくれるのです。
活性酵素(サビ)を除去しないと身体が酸化し、お肌や髪、身体の老化現象といわれるものが現れてきます。
更に、神経伝達により、脳内の老化であるアルツハイマー病予防やホルモンの調節もしてくれます。
病気にも効果を発揮
L-ドーパが含まれているためパーキンソン病やむずむず脚症候群、うつ病など、ドーパミンが減少して起こる病気に期待できます。
パーキンソン病で病院にかかると、L-ドーパ入りの薬を処方されます。
ムクナ豆は天然の成分にL-ドーパが含まれていますので、いまとても注目されているのです。
男性にもうれしい効果
このL-ドーパは脳内神経に働きかけ、やる気を生み出し、性欲も高めてくれるのです。
更に、筋肉を動かす成分もありますので、精神的にも身体的にも、自信が無くなってきているかたに是非試していただきたい食材です。
ムクナ豆の摂取方法
これだけの効果が期待できるムクナ豆、とても摂取してみたいですよね!!
ムクナ豆の摂取方法ですが、普通の豆とは少し異なりますので、覚えておいてくださいね。
普通の豆とは違う点・注意点
1.アクがとてもつよい
ムクナ豆はアクがとても強いです。
ですから必ずあく抜きをしてから調理する必要があります。
2.驚くほど硬い
ムクナ豆はとても硬いです。
ですから普通の豆を炊く時間では柔らかくなりません。
3.生では食べてはいけません
ムクナ豆は絶対にしっかり中まで加熱してから摂取しましょう。
生や生焼けですと、胃や腸にとても負担をかけてしまいます。
ムクナ豆を調理する際は、これらを踏まえて調理してください。
煮豆がおすすめ
炒り豆にし、きな粉にすると、色々なお料理に入れることがか可能なのですが、炒る時間がとてもかかります。
それに、生焼けである可能性もあるので、確実に火を通す煮豆がおすすめです。
圧力鍋を使うと時間が短縮されます。
煮汁にはアクが沢山出ていますので、はじめは捨ててしまってもかまいません。
ムクナ豆の摂取量
ムクナ豆の成分は凄いですが、沢山摂取したらいいというわけではありません。
目安としては、1日3回まで。
1回の摂取量は3粒から5粒までです。
効果が出すぎてしまう可能性がありますので、一度に大量摂取は避けましょう。
更に、すでにパーキンソン病などで薬を処方されている方は一度かかりつけ医に相談してからにしてください。
まとめ
どうでしたか??
ムクナ豆の凄い成分とその成分により様々な効果が期待できることが分かりました。
「元気を出したい」「スポーツが好き」「寝つきが悪い」などにお悩みの方は、L-ドーパや沢山の栄養が豊富に含まれている食材、「ムクナ豆」を是非試してみてはいかがでしょうか。