最近注目されはじめているムクナ豆。
ムクナ豆は「元気になれる」だけの食材ではないのです。
なんと!モテ効果が期待出来る??
その理由を知ったらムクナ豆をすぐに手に入れたくなるかもしれません。
ではなぜムクナ豆にモテ効果があるのか見ていきましょう。
目次
ムクナ豆とは?
まずはムクナ豆を知りましょう。
実はその起源は古く、インドが原産地とされるマメ科のツル植物です。
3~18メートルにまで成長し、白から濃い紫のぶら下がった藤のような花をつけます。
さやはベルベットのような長い刺毛でおおわれていることからベルベットビーンとも呼ばれています。
インドでは、若返りのハーブ、やる気や愛情を高めるハーブとして古くから利用されてきました。
数千年の歴史を持つインドの伝統医学の医学書アーユルヴェーダにも記されています。
タイなどでも古くから活用されており、大学などで研究が進んでいます。
また、イギリス国営放送BBCでは、魔法の豆としてとりあげられていました。
日本でも昔は食料として栽培されていた
日本へは東南アジアから台湾を経由して伝えられたといわれ、江戸時代には食料として栽培されていました。
日本では八升豆(ハッショウマメ)と呼ばれています。
一株で八升(一升瓶が8本分)もの豆が収穫できるとされるほど収穫量が多いことが名前の由来です。
日本の文献にハッショウマメの名前が最初に登場するのは「本朝食鑑」(1697年)で、やはり江戸時代には食べられていたと考えられています。
ムクナ豆の栄養
ムクナ豆は、身体の大部分を構成しているタンパク質の源、必須アミノ酸の宝庫です。
その含有量は、マイワシや鶏卵など栄養がたくさん含まれているとして知られる食材より、多くの項目で上回るほどです。
また、タンパク質のほかにも、炭水化物、脂質、ミネラルなど基本の栄養素を含んでいます。
その中でも鉄分の含有量の多さは他の食物と比較しても顕著で、鶏レバーと同じくらいの鉄分を含んでいます。
また、豆のさや、葉、豆には、幸せホルモンのセロトニンも見つかっています。
ほかにも、ドーパミンの素となるL-ドーパを豊富に含むことで知られています。
これこそがムクナ豆の特徴的な成分で、若返り、やる気や愛情を高めるもとになっています。
ワクワクや元気の源、ドーパミン
体内でつくられるドーパミンは喜んだり楽しんだり、やる気を出したりなどポジティブな生活をサポートしています。
ドーパミンは、30歳を過ぎると年齢とともに減ってくるといわれています。
年齢を重ねていくとだんだんワクワク感がなくなったり体の動きが鈍く感じたりするのは、ドーパミンが減ってしまうためだとも言われています。
ムクナ豆に豊富に含まれているアミノ酸の中のチロシン、フェニルアラニンは、ドーパミンの素になるL-ドーパの材料になります。
ムクナ豆には、L-ドーパの材料だけでなくL-ドーパそのものが含まれている数少ない食品です。
ムクナ豆には、ソラマメの約10倍のL-ドーパが含まれています。
そして、ムクナ豆には、L-ドーパのほかにもBCAA(分岐鎖アミノ酸類)と呼ばれるロイシン、イソロイシン、バリンは運動を支えるエネルギー源が含まれています。
このように精神的にも肉体的にもポジティブでアクティブなライフスタイルをサポートしてくれる成分を含んでいるのがムクナ豆です。
L-ドーパやその他の成分が、アルツハイマーや認知症、パーキンソン病などの症状によいとされ研究がすすめられています。
ムクナ豆は脳の働きに効果があるとして、うつ病の改善などにも役立つとして専門家の間でも注目されている食材なのです。
ムクナ豆でアンチエイジング
難病の改善効果があると注目が集まっているムクナ豆ですが、若返りや愛を高めることでも、インドなどでは古くから知られてきました。
実はムクナ豆は、エネルギーなど肉体的なアンチエイジングだけでなく、美容の面でもとても優秀な食材です。
「恋をするとキレイになる…」大人女子なら誰しも経験したことがあるでしょう。
「恋愛をしているとなんだかお肌の調子がいい。」とはいっても、どうも単なる思い込みとも思われがちです。
実は、恋をするとキレイになるというのは気のせいではなく、科学的な見地からも検証されています。
ときめくと脳内の神経伝達物質であるドーパミンが増えます。
ドーパミンは快感を呼ぶ物質です。
ドキドキするのは、そのせいです。
しかもこのドーパミンには、細胞の代謝を活性化する作用があります。
肌のターンオーバーが正常化されることで、肌がきれいになるというわけです。
また、ドーパミンは興奮を伝えるホルモンでもあり、それが最終的に交感神経を刺激して瞳孔が開くキッカケになります。
つまり瞳が大きく見えて、若々しさとかわいさがUPします。
さらに頬が紅潮する効果もあることから、女性らしい魅力がより高まります。
そしてドーパミンは、美人ホルモンと呼ばれるエストロゲンとも相互関係にあります。
ドーパミンなどの作用で、脳内が幸せで満ちると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が促されるのです。
エストロゲン(女性ホルモン)は、若さと美しさを司っています。
肌のハリやなめらかさ、バストを豊かにしてウエストを引き締め女性らしい曲線のあるボディラインを作っています。
その美人ホルモンのエストロゲンは、30代後半から加齢とともにだんだん減っていきます。
ときめきのない生活を送っていると、さらにエストロゲンの減少が早まり、若々しさと美しさを失ってしまう可能性があります。
エストロゲンの分泌を直接的に食事や生活習慣で増やすのはなかなか難しいとされています。
そこで、ドーパミンです。
相互関係にあるドーパミンによって脳を快感で満たし、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌を促そうということです。
このドーパミン、ムクナ豆に多く含まれているL-ドーパが材料です。
ムクナ豆には、L-ドーパの材料になるアミノ酸類も豊富に含まれています。
アミノ酸はお肌を作っているタンパク質の材料でもあります。
ムクナ豆は、アルツハイマーなどの病気や肉体的なエネルギーレベルをあげるだけでなく、美しいお肌などアンチエイジングの味方にもなってくれるのです。
ムクナ豆の食べ方
このように様々なメリットが有り魔法の豆とも紹介されているムクナ豆ですが、食べたことが無い、調理法がわからないという人がほとんどだと思います。
ムクナ豆は大豆に比べてでん粉質が多く、ソラマメやインゲンのような食感がします。
淡白な味わいで、どんな豆料理にも合います。
お好みの料理にぜひ取り入れてみてください。
ムクナを食べる上で注意する点が2つあります。
1つ目は、きっちりと加熱することです。です。
ムクナ豆をはじめ豆類には、膵蔵から分泌されるタンパク質を分解する酵素、トリプシンの働きを妨げるトリプシンインヒビターという成分が含まれています。
生で食べるとこの成分が、消化不良を引き起こしてしまいます。
このトリプシンインヒビターは、熱によって働きを失うので、ムクナ豆を調理する際は、十分に加熱することが大事です。
2つ目は、L-ドーパの摂り過ぎに注意することです。です。
ムクナ豆を普通の食材として食べる場合、豊富に含まれているL-ドーパをある程度取り除く必要があります。
それは、L-ドーパを過量に摂取すると、吐き気・嘔吐などの症状を引き起こすことがあるためです。
調理法としては、茹でるのがおすすめです。
まず、ほかの乾燥豆の調理と同じように水に浸して戻します。
ムクナ豆の場合、90度のお湯に4時間おいておくと効果的に吸水できます。
この段階でL-ドーパは、生豆の40%まで減少します。
戻したムクナ豆を沸騰したお湯で40分間茹でると、L-ドーパは生豆の25%まで減少するので食用として利用できるようになります。
ムクナ豆は古くから食べられていますので、基本的に安全性に問題はないと考えられています。
ほかの豆と同じように、煮豆にしたり、サラダにしたり、カレーに入れたりと様々な使い方ができます。
砂糖で煮て甘い餡にするなど、食事からスイーツまで様々なバリエーションで食べることもできます。
簡単にムクナ豆の効果を活用するには?
淡白な味わいでどんな豆料理にもあうムクナ豆ですが、水で戻したり下茹でしたりとちょっと面倒ですね。
気軽にムクナ豆の効果を活用したい人は、サプリメントで摂る方法もあります。
サプリメントを選ぶ際も、ムクナ豆を食べる際の注意点があてはまります。
原料のムクナ豆に含まれているリプシンインヒビターが取り除かれているか、L-ドーパの含有量はどのくらいかなどをチェックして選んでください。
ただし、L—ドーパの含有量が多いため、薬を服用されている方、病気の治療に活用したいと考えている方は、医師に確認することをおすすめします。
まとめ
・ムクナ豆は、アルツハイマーなどの病気の治療法として注目されている。
・ムクナ豆は、アンチエイジングや美肌に活用できる。
・ムクナ豆は、古くから食品として食べられ安全性で大きな問題はない。
・ムクナ豆を食べるときは、加熱する。
・ムクナ豆を病気の治療に活用したいときは事前に医師に確認する。