すっぽんを食べるなら!産地と旬にこだわりたい理由

すっぽんは高級食材として知れていますが、産地などによって栄養価が違っていたり、旬によって味が違っていたりします。
ここではすっぽんの産地や旬にこだわりたい理由などについてご紹介します。

ぜひ、ご参考になさってみてください。

すっぽんとは

そもそもすっぽんとはカメ科の生物で、東南アジアに生息しています。

カメの仲間ではありますが、甲羅が角質化していないため柔らかいのが特長でこの甲羅の周りに良質なコラーゲンが豊富に含まれています。

日本では全国に生息しており、とても臆病な性質のため人前に現れることはめったにないようですね。
また、日本では食用として利用されるすっぽんには天然ものと養殖ものの両方があり、養殖の最大の産地は静岡県にある浜名湖が有名です。

なお、すっぽんは主に水中生活に適応している生物なので、陸上に姿を現すことはほとんどありません。
雑食性であごの強力な力で貝類や魚類、甲殻類、水草・・など、植物性動物性どちらも食べると言われています。

すっぽんは古来よりスタミナ食として利用されていて、生き血は日本酒やワインなどで割って飲む食前酒が有名です。
旬の時期は秋から冬と言われており、この時期のすっぽんは脂が非常に乗っていておいしいと有名です。

このすっぽんは滋養強壮や精力増進に効果があることでも知られており、古くから世界各地で食べられています。
日本では縄文時代の貝塚から骨が見つかっているそうです。

また、すっぽんは食材以外にも漢方の材料としても使われており、肉以外にも胆嚢や血などすべての部位が活用できるという特長があります。

すっぽんの旬

冬眠前がもっともおいしい

では、すっぽんの旬とはいったいいつなのでしょうか?

すっぽんのもっともおいしい時期は上で書いたとおり秋から冬にかけてです。

すっぽんは冬から春にかけ冬眠しますが、その時期に栄養をたっぷりと蓄えるため、その前の時期がもっともおいしいわけですね。
ただ、日本国内で食用として売られているすっぽんはほとんどが養殖ものなので、天然ものはほとんどないと言ってもいいでしょう。

つまり、実質的に旬はないと言ってもいいかもしれませんね。

すっぽんは古くから本州以南に生息しており、養殖場でもともと飼育されていたものが逃亡したものと、自然に生息しているものとに分けられます。
なので、日本でのすっぽんの生息分布は正確には把握されていないのが現状です。

日本のあらゆるところで養殖されていますが、浜名湖がもっとも有名でしょう。
栄養価が非常に高く、必須アミノ酸の他、リノール酸やコラーゲンが豊富です。

こんなにたくさんの栄養成分を持つすっぽん。
ぜひ、一度は食べてみたいと思いませんか?

すっぽんに含まれる栄養成分と効果について

天然ものか養殖ものかで旬が違う

すっぽんと聞くと冬に食べるお鍋というイメージが強いでしょうが、一番すっぽんをおいしく食べられる時期はいつなのでしょう。
これは養殖もののすっぽんと天然もののすっぽんで全く違っているため、ご自分が食べるすっぽんがどちらなのかを把握した上で食べる方がいいでしょう。

まず、天然ものの場合には活動期間が1年のうち半分程度だと言われています。

その理由はカメと同じで寒い時期には冬眠し、活動を停止するからです。
基本的には寒い時期には冬眠するため当然ですが、天然のすっぽんをその時期に食べることはできないと言われています。

寒い時期にはそれまでに栄養分を蓄えるため、もし冬眠したすっぽんを捕まえても栄養分を消費しているので、おいしいとは言えないでしょう。

つまり、天然のすっぽんの旬は冬眠する直前の頃で、9~10月頃だと言えます。
寒い時期にすっぽんを提供するお店は、ほとんど養殖ものを使っていると考えて間違いなさそうです。

なので、天然のすっぽんを旬の時期に食べたいなら、寒くなる前に食べるのがいいでしょう。
では、養殖もののすっぽんの旬の時期とはいつなのでしょうか?

養殖ものの場合、技術の発達により年中すっぽんを冬眠させずに飼育させることができます。
そのため養殖ものでは旬は存在せず、年間を通じていつもおいしい状態のすっぽんが食べられるということになりますね。

すっぽん料理のお店が年中すっぽんを提供できるわけにはこういったことがあり、養殖のすっぽんならいつでもおいしいので旬を気にする必要はなさそうですね。

すっぽんを食べる時には産地が重要

日本ではすっぽんはコラーゲンや滋養強壮効果があると言われており、すっぽんは高級食材というイメージが強いです。
ですが、すっぽんと言うだけでどれを食べても同様の効果が得られるわけではありません。

その理由はすっぽんには日本国内で養殖されたものと、海外で養殖されたものがあり、栄養価が全く違っているからです。

海外で養殖されたものだと大量生産されているので、えさなども日本国内で養殖されたものとは全く違ったものを使っており、単純に大きくなればいいという飼育の仕方です。
なので、同じ種類のすっぽんでも栄養価が低くなっており、健康効果が得られにくいです。

栄養価の高いすっぽんを摂るには与えられているえさにも配慮する必要があり、健康的な環境で飼育されたすっぽんはストレスがなく育つので、とても質の高いすっぽんになるはずです。

なお、日本のすっぽんの養殖血として最も有名なのが浜名湖ですが、西日本から九州にかけても養殖は盛んです。

その理由はすっぽんは寒さに弱いため寒いと冬眠してしまうからで、東日本より北では養殖に不向きだからです。
西日本や四国、九州などの地域は気候が温暖なので、すっぽんの養殖に向いている環境だと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

すっぽんには養殖ものと天然ものがあり、海外で養殖されたものと日本でされたものにもかなり違いがあります。
なので、すっぽんだからと言ってどれでもいいというわけではなく、旬や産地などにこだわってすっぽん選びをする方がいいでしょう。

ここでご紹介した知識を活かしていただければ、きっとすっぽんの魅力を存分に満喫できるでしょう。

まだすっぽんを食べたことがないという方も、この機会にぜひすっぽんを食べてみてはいかがでしょうか?

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