いつまでも若々しくいるには、健康的な歯や骨が大切です。
歯や骨がしっかりしていると、丈夫な体でいつまでもたくましく生きられるでしょう。ミネラルは、そんな歯や骨を健康的で丈夫に保つことができます。ここでは、そんなミネラルの効果についてご紹介します。
目次
ミネラルとは?
ミネラルは五大栄養素のひとつであり、体の組織を作る原料でもあります。体の働きを調節したり維持する役割があるため、私たち人間にとって必要不可欠な成分なのです。
そんなミネラル類は体内で作ることができないので、食べ物やサプリメントから補う必要があります。いつまでも健康でいるために、バランス良くミネラルを摂取しましょう。
カルシウムの効果
ミネラル類のカルシウムは、歯や骨を構成する栄養素として知られています。
カルシウムは人間の体内で最も多く存在するミネラルであり、体重の1割から2割もの比率を占めています。カルシウムはその中でも99%が歯や骨に存在しています。そして、残りの1%は血液やリンパ液などの体液、細胞などに分布しており、体の様々な機能をコントロールしています。
カルシウムが不足すると、骨粗鬆症やイライラの原因になるので注意が必要です。
ミネラル類の効果
ミネラル類の主な効果は以下の4つがあります。
- 骨や血液など体の構成成分となる作用
- 体液の浸透率やpHをコントロールする作用
- 酵素の働きを助ける役割
- 神経や筋肉機能を正常に保つ作用
貧血を予防する効果
鉄や銅は、血液中の赤血球を作るヘモグロビンを構成する大切なミネラルです。ヘモグロビンは酵素を全身に運ぶ役割をしているのです。
全身の細胞は酸素がないと生きていけません。そのため、鉄が足りなくなるとヘモグロビンの合成ができず、貧血つとなって酸素が不足してしまうのです。
老化や動脈硬化を予防する効果
セレンというミネラルは、活性酸素を除去する抗酸化酵素の合成に必要です。体の酸化を防ぎ、動脈硬化や老化を予防する効果が期待できます。
体を構成する細胞膜などに含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸化すると体の組織を老化させたり動脈硬化を引き起こす可能性があります。シミやしわなど肌の老化にもつながります。また、動脈硬化はたくさんの生活習慣病につながるので、セレンを摂取し、体の内側から高酸化力を高めることが大切です。
細胞の機能を維持する効果
人間は約60兆個の細胞から構成されており、生きるためにはこの細胞の機能を維持する必要があります。細胞は細胞壁で守られていて、細胞の内側には水分が必要となります。
ナトリウムは細胞の中の水分に多く存在し、この濃度は細胞の水分量に影響を与えます。細胞は、内側と外側に存在するナトリウム、カリウム、水分などの濃度が崩れると正常に機能しなくなります。
このようにナトリウムやカリウムは、細胞の維持をして生命活動を支えているのです。
成長を促す効果
亜鉛は、体内で行われる代謝の過程で必要となる200種類以上の酵素の構成成分です。
亜鉛は代謝の過程で、たんぱく質の合成をしたり細胞分裂を行って新しい細胞を作っています。このような働きによって、体の成長をサポートしたり皮膚の炎症を抑えたり、さらに傷の回復を助けているのです。
また、ヨウ素は代謝を保つために必要なチロシンやトリヨードチロニンのような甲状腺ホルモンをつくるための材料となっています。甲状腺ホルモンはたんぱく質の合成に関わっており、基礎代謝を促し、酵素消費量を増加させるなどして細胞の新陳代謝で多くの役割を担っています。
糖尿病を予防する効果
クロムというミネラルは、インスリンという糖質をエネルギーに変換し、血糖値を下げるホルモンが働くために必要です。食べ物から摂取した糖質は分解されて血液に吸収されると、インスリンによって筋肉や肝臓などの全身の細胞に取り込まれていきます。
また、筋肉に取り込まれることで、エネルギーに使われたり筋肉や肝臓にエネルギー源として蓄積されます。しかし、クロムが増えすぎると脂肪細胞に変わってしまうので注意が必要です。
ミネラルが多い食べ物とは?
ミネラルが多い食べ物を摂取することで、歯や骨の健康だけでなく体の健康を維持しましょう。ここからは、ミネラルが多い食べ物をご紹介していきます。
ここでは、代表的なミネラルを含む食べ物をまとめています。
カルシウムを多く含む食べ物
- 干しエビ:7100mg
- がん漬:4000mg
- かたくちいわし:2200mg
- ナチュラルチーズ:1300mg
- こんにゃく:1600mg
マグネシウムを多く含む食べ物
- あおさ:3200mg
- あおのり:1400mg
- わかめ:1100mg
- 米ぬか:850mg
- 天草:1100mg
カリウムを多く含む食べ物
- 干しずいき:10000mg
- 刻み昆布:8200mg
- 干しヒジキ:6400mg
- がごめこんぶ:5700mg
- わかめ:5200mg
亜鉛を多く含む食べ物
- 牡蠣:25,4mg
- 小麦はいが:15,9mg
- パプリカ:10,3mg
- からすみ:9,3mg
- かたくちいわし:7,9mg
鉄分を多く含む食べ物
- バジル:120mg
- タイム:110mg
- こんにゃく:78,5mg
- かわのり素干し:61,3mg
- 干しヒジキ:58,2mg
ナトリウムを多く含む食べ物
- 食塩:39000mg
- 昆布茶:19000mg
- ゆずこしょう:9900mg
- すけとうだら:7400mg
- アンチョビ:52000mg
セレンを多く含む食べ物
- 鰹節:320μg
- 豚の腎臓:240μg
- アンコウの肝:200μg
- すけとうだら:130μg
- クロマグロ:110μg
まとめ
いかがでしたか?
人間が生きるために欠かせないミネラルは、毎日の食生活で意識して摂り入れることが大切です。食べ物などから取り入れることが難しい場合は、サプリメントなどから摂取しましょう。
特に、骨や歯がもろく弱ってきたと感じる方は、毎朝1杯の牛乳から始めてみると良いですね。寒い冬は温めた牛乳で心も体もポカポカになりますよ!
毎日の食生活は健康に大きく関係しています。栄養バランスのとれた食生活が、将来の健康にかかわってくるのです。ぜひ、正しい生活習慣やバランスのとれた食生活を心がけ、いつまでも若さを保ってくださいね!