すっぽん鍋の作り方

最近ではネットなどでお取り寄せできるようになったすっぽんですが、家庭で気軽に鍋をするのも楽しいですよね?

すっぽんは別名をまると言い、関西ではおいしい鍋料理の一つとして知られています。
でも、ご家庭ですっぽん鍋を楽しむにはどうやって作ればいいのでしょうか?

ここではすっぽん鍋の作り方やすっぽんについての豆知識などをご紹介してみたいと思います。

すっぽんと亀の違いとは?

そもそも、すっぽんと亀とはどのような違いがあるのでしょうか?
もちろんすっぽんは亀の仲間で、図鑑にも亀として掲載されています。

まず、すっぽんと亀の見た目の違いの一つに甲羅があります。

亀の甲羅は背骨が変化して甲羅状になったもので、背骨の一つなのです。
敵から襲われた時や危険を察知した時、寝る時などはこの甲羅に入り身を守ります。

つまり、亀にとって甲羅は身を守るものであり、家の代わりなんですね。
生まれたばかりの赤ちゃん亀や一部の亀以外は基本的にとても頑丈にできています。

一方すっぽんの甲羅は、亀とは違いかなり柔らかくできています。

亀のように皮膚と甲羅の区別がはっきりしておらず、全身が皮膚だと言われています。
すっぽん鍋や料理すれば分かりますが、ほとんど全身がコラーゲンで出来ていてプリプリの状態です。

このすっぽんの甲羅はゼラチン質なので柔らかいわけですね。

さらに、すっぽんと亀の違いは生活パターンが挙げられます。

亀は日中日光浴をし体温を上げ代謝をアップさせ、えさを食べて消化吸収を行っています。
この日光浴を行う理由は体温を上げるためです。

日光に当たり皮膚病を予防して紫外線からビタミンDを作り、甲羅を作るのに必要であるカルシウムを消化吸収しています。
なので、亀のほとんどは太陽が当たる時間である日中活動を行います。

一方で、すっぽんはと言うと水中で生活しているため産卵以外で、は陸に上がってくることがほとんどないと言われています。

それは甲羅が皮膚でできているので、亀のように日光浴の必要がないからでしょう。
飼育されているすっぽんは昼間ライトの下で甲羅干しをするものもあるようですが、野生のものだと日中はめったに甲羅干しをしたりはしません。

なので、夜行性のすっぽんがほとんど・・というわけです。

さらに、すっぽんはとても神経質で臆病な性質です。

あごの力が強力で噛みつくととても強く、雷が鳴っても離さない・・と言われているほどです。
その理由はすっぽんは臆病なので、相手に噛みつくことによって自分の身を守るためだからです。

つまり臆病すぎるので攻撃的になってしまうからなのですね。
もし、すっぽんに触る機会があったら、噛む力が強力なので十分注意しましょう。

噛まれると大けがをしますよ!

もし噛まれてしまった時には無理やり離そうとはせず、慌てずにそのまま水中に戻しましょう。
そうすれば、すっぽんは噛むのを止めて逃げていくに違いありません。

すっぽんの栄養とは?

すっぽんには脂質やたんぱく質が少ないのであっさりとした味が特徴です。
また、精のつく食べ物とも言われています。

ですが栄養価が非常に高くなっており、ビタミンAやビタミンB1が豊富だと言われています。
さらに、アミノ酸も豊富に含まれていて、疲労回復に特に効果のあるグルタミン酸や、睡眠の質を向上させる働きがあるグリシンや肝機能をよくするメチオニンの量が豊富だとも言われています。

他に、 人間に大切な必須アミノ酸もバランスよく配合されているのが特徴的です。
鉄分や亜鉛、カルシウムやカリウム、ミネラルなども含まれており、最高の食材だと言えるでしょう。

すっぽんに含まれる「健康成分」とはどんなもの?

すっぽんの効果とは?

すっぽんには豊富な栄養分が含まれていることが分かっていただけたでしょうが、肝機能や疲労回復などにかなりの効果があります。

さらにカルシウムが豊富なので、心臓の収縮作用を向上させる働きもあります。
加齢と共に心臓の機能が低下していきますが、すっぽんには心臓機能にも効果的な働きをしてくれます。

さらに、なんといっても有名なのが精力アップです。
精力アップに必要なグルタミン酸や亜鉛、アルギニンが豊富なのは男性にとってもありがたいはず・・。

なお、すっぽんの効果には即効性があることで知られていますが、すっぽんを食べると体がすぐに熱くなったりする人もいるそうですね。

すっぽんの生き血は昔から精力剤として使われており、この生き血をアルコールで割ったものを飲めばたちまち元気になるとも言われているほどです。
またすっぽんには、コラーゲンも豊富に含まれているのでアンチエイジング効果も期待できると言えるでしょう。

男性以外に女性にとってもありがたい食材ということですね!

すっぽん鍋の作り方

まず、主役となるすっぽんの下処理を行っていきましょう。

状態によっても違いますが、さばいた後は同じ行程で調理していきます。

■ざるなどにすっぽんの肉を入れて熱湯を上からかけ、水道水でよく洗いましょう。
これを行うことによってすっぽんの臭みの元となる血が綺麗になり、おいしいすっぽん鍋が楽しめます。
■具材については好みにもよるでしょうが、ねぎと生姜は必須です。
味付けは醤油と日本酒、出汁と塩・・などシンプルなものがおススメ。

当然ですが、すっぽんからもおいしい出汁が出るのでそれをぜひ活かした味付けにしましょう。

〆はごはんを入れて卵を入れたすっぽん雑炊がおすすめです。
この雑炊はすっぽんの出汁を思う存分楽しめ、専門店でも最後に出されるごちそうとして知られていますが、他にうどんやお餅でも合うでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

すっぽんには様々な栄養分が含まれており、精力増強だけでなくアンチエイジング効果などもあることが分かりました。

さらに、血液を中性に保ってくれたり、疲労回復にも効果的な素晴らしい食材です。
専門店でしかこのすっぽんを食べられないと思われがちですが、最近では気軽にご自宅ですっぽん鍋を楽しめます。

ぜひ、ここでご紹介したことを参考にしていただき、おうちですっぽん鍋を楽しんでみてはいかがでしょうか?
きっと家族全員元気で美しくなるに違いありませんよ!

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