肌がいつもよりかさついている、ハリがなくなってきた、メイクのノリが悪い…このように、肌の乾燥を感じたらすぐに適切なケアをしなくてはなりません。
乾燥を放っておくと、どんどん肌の状態が悪化し、シワやしみ、たるみが気になる肌老化が一気に進んでしまいます。
そこで今回は、肌の乾燥が気になる方にぴったりのスキンケアや、乾燥肌のケアにおすすめの化粧水などについてご紹介します。乾燥肌を改善して健やかな美肌を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
乾燥肌について
まずは、肌が乾燥している状態について詳しく知っていきましょう。
乾燥肌は皮脂の分泌量が低下していたり、肌のバリア機能を担っている天然保湿因子や細胞間脂質が減少し、角質層の中の水分が蒸発してしまっている状態を指します。
この乾燥肌の原因は人によって様々ですが、紫外線のダメージや空気の乾燥、気温の低下、間違ったスキンケア、生活習慣の乱れなどにより、肌の乾燥を引き起こしてしまいます。
肌の状態を確認しよう!乾燥肌チェックリスト
自分の肌はそこまでかさついていないから大丈夫!と思っていても、実は乾燥肌かもしれません。
以下のチェックリストで肌が乾燥していないか確認してみましょう。
- 肌にかゆみが出ている
- 肌がくすんでいる
- 肌にツヤが無い
- 洗顔後に肌がつっぱる
- 肌の柔軟性が無い
- 肌表面がかさついて粉が吹くこともある
- 冬になるとメイクのノリが悪くなる
これらのうち、4つ以上当てはまっている場合は乾燥肌の可能性が高いです。今すぐ適切なケアをして肌の乾燥を改善しましょう。
乾燥肌の原因とは?
では、どうして肌が乾燥してしまうのでしょうか。考えられる乾燥肌の原因を見ていきましょう。
空気の乾燥
乾燥肌は、皮脂分泌が低下したり、肌のバリア機能を担っている天然保湿因子や細胞間脂質などが減少することで、肌内部の水分が減少しています。
通常は、角質層の水分量が約20~30%程度で、天然保湿因子や細胞間脂質、非島羽によって水分量が保たれています。しかし、冬などに空気中の湿度が50%以下に下がることで、角質層の水分量が20%以下になり、肌の乾燥が引き起こされるのです。
紫外線のダメージ
紫外線はメラニン色素の生成を促し、肌を黒くしたり、シミやくすみなどの色素沈着を引き起こすことで知られています。
しかし、肌の乾燥の原因は紫外線のダメージということもあるのです。肌が紫外線に当たると、肌を守るバリア機能が低下してしまいます。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。
そして、肌が乾燥してしまうのです。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアを続けていると、乾燥肌になってしまう可能性があります。しっかりお手入れしているはずなのに肌が乾燥している…という方は、間違ったスキンケアをしている可能性があるので注意しましょう。
以下のようなスキンケアをしている方は要注意です。
- 熱めのお湯が好きで、顔をすすぐときのお湯の温度が高い
- 保湿成分を肌に浸透させるために、シートパックを長時間肌のうえに乗せている
- メイクや汚れをしっかり落とすために、洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使用している
- 肌を強くこするようにマッサージしている
水分不足
人間の体の約50~60%は水分で出来ています。
水分が不足すると、血行不良を引き起こし、体の隅々まで栄養素がいきわたりません。
すると、肌のターンオーバーが乱れて水分が蒸発し、肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。しかし、水分をとればとるほど肌の水分量が上がるわけではないので注意しましょう。
乾燥肌を改善するスキンケアのポイント
乾燥肌を改善するためには、毎日のスキンケアを見直すことが大切です。間違ったスキンケアを続けていると、肌の乾燥がどんどん悪化してしまう可能性があります。
洗顔やクレンジングのポイント
肌が乾燥していると、とにかく保湿!と水分を補うことばかり考えがちですが、実はクレンジングや洗顔方法を見直すことが、乾燥肌対策の大切なポイントとなります。
洗顔を一日に何度もしたり、洗浄力の強いクレンジング剤で長時間肌をこすると、肌の潤いを保つために欠かせない皮脂や天然保湿因子まで洗い流してしまいます。
そのため、濃いメイクをしたとき以外は洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使う必要はありません。
乾燥肌の方は、肌に優しいクリームタイプやミルクタイプのクレンジング剤がおすすめです。
また、熱すぎるお湯ですすがないように気を付けましょう。熱いお湯は皮脂や天然保湿因子を流してしまうため、32~34℃程度のぬるま湯ですすぐようにしましょう。
紫外線対策は365日行う
紫外線はシミやたるみなどの肌老化を引き起こすだけではなく、肌の乾燥を引き起こすので要注意です。
紫外線対策は夏だけではなく、一年中しっかり行うことが大切です。しかし、秋冬は、紫外線の強い夏のようにSPFやPAが高い、ウォータープルーフの日焼け止めを使う必要はありません。
日常生活は、SPF30、PA++程度の日焼け止めを選び、2~3時間おきに塗りなおすことが大切です。
乾燥肌を防ぐ生活習慣のポイント
乾燥肌を改善するには、スキンケアだけではなく生活習慣を見直すことも大切です。ストレスをためずに、栄養バランスの良い食生活を心がけることが美肌へ近づくポイントです。
質の良い睡眠をとる
夜更かししていたり睡眠不足が続くと、肌の調子が悪くなることがありませんか?
これは、睡眠中に肌が再生しているからなのです。
肌の再生は、眠り始めの3時間に多く分泌される成長ホルモンが担っているのです。そのため、眠り始めの3時間にいかに質の良い睡眠をとり、たくさんの成長ホルモンを分泌させるかにかかっています。
そのためには、睡眠環境をしっかり整える必要があります。
寝る直前までスマホやPCを見ている方は要注意です。スマホやPCは脳を活発にしてしまうので、寝る直前に見ると深い眠りにつきにくくなるのです。質の良い睡眠をとるには、就寝の1時間前はスマホやPCから離れて、照明を暗くして寝る準備を始めましょう。
そして、最低でも一日6時間は睡眠時間を確保することが大切です。
乾燥肌を改善する食生活
脂質の多いものや甘い食べ物、ジャンクフード、不規則な食事などは、栄養バランスを乱し、肌の乾燥を引き起こす原因になってしまいます。
乾燥のない美肌を目指すには、栄養バランスの良い食生活を続けることが大切です。また、乾燥肌を改善するために積極的に摂取したい栄養素は以下の通りです。
- タンパク質:体を作るために欠かせない栄養素です。タンパク質があってはじめてビタミンなどの栄養素が働きます。タンパク質は、肉や魚、卵などに含まれています。
- ビタミンA:抗酸化作用があり、肌のターンオーバーを正常に整えてくれます。ビタミンAは、ホウレン草やにんじん、小松菜、かぼちゃなどに含まれています。
- ビタミンC:抗酸化作用があり、皮膚を健康的に保つために欠かせない栄養素です。ビタミンCは、ブロッコリーや赤パプリカ、イチゴなどに含まれています。
今日から使いたいおすすめの化粧水
それでは、乾燥肌の方のケアに最適なおすすめの化粧水をご紹介します。ぜひ、自分の肌に合った化粧水を見つけてくださいね。
無印良品 化粧水敏感肌用 しっとりタイプ
乾燥肌の方だけではなく、デリケートな敏感肌の方にもおすすめの化粧水です。肌がしっとり潤うのに価格もお手頃で、たっぷり使えるのが魅力です。
敏感肌用の化粧水なので、デリケートな肌に優しい低刺激処方になっています。肌への刺激が気になるパラベンやアルコール、鉱物、香料を一切使用していません。
- 価格:1,080円
- 主成分:グリセリン、グリコシルトレハロース
花王 キュレル美白化粧水 とてもしっとり
キュレルシリーズの高保湿タイプの化粧水は、乾燥性敏感肌を徹底的に考え抜いた処方になっています。
美白有効成分も配合しているので、紫外線によるメラニンの生成を抑制し、シミやそばかすをしっかり防いでくれます。
また、アルコールフリー、無香料、無着色な点も人気です。
- 価格:2,808円
- 主成分:ユーカリエキス
菊正宗 日本酒の化粧水
日本酒に含まれているアミノ酸やミネラル類に加え、アルブチンやプラセンタエキスが配合された人気の化粧水です。
低価格で大容量なので、顔だけではなく全身にたっぷり使えます。使用感はしっとりなめらかなので、乾燥肌の方の毎日のケアにぴったりです。
- 価格:590円
- 主成分:セラミド、アルギニン、コメ発酵液、グルタミン酸、ロイシン
イミュ ナチュリエ スキンコンディショナー
天然保湿由来の保湿成分のハトムギエキスをたっぷり含んだ化粧水です。肌に優しく、べたつきのない使用感が特徴です。
こちらは500mlと大容量なのに低価格なので、惜しみなく使えるのも嬉しいポイントです。
- 価格:499円
- 主成分:ハトムギエキス、グリセリン
コーセー コスメデコルテ リポソーム トリートメントリキッド
コスメデコルテが時間をかけて研究し、開発した多重層リポソーム技術を採用した化粧水です。
美容成分が角質層の奥にまで浸透し、活力のあふれる健やかな肌へと導いてくれます。また、甘く爽やかなハーバルスパイシーフローラルの香りによって、贅沢な使い心地を実感できるでしょう。
- 価格:6,636円
- 主成分:新型リポソームカプセル、グリセリン
まとめ
乾燥肌をそのままにしておくと、様々な肌トラブルや肌老化を引き起こす原因となってしまいます。
肌のかさつきやごわつきに気付いたら、早めに適切なケアをすることが大切です。
毎日のスキンケアはもちろん、食生活や睡眠などの生活習慣も見直して、健やかな美肌を目指しましょう。
ぜひ、ご紹介した化粧水もスキンケア選びの参考にしてくださいね。