風邪を引きにくい体になるために必要な栄養素

寒くなってくると、風邪やインフルエンザが流行しやすいので気を付けたいですよね。そこで、風邪に負けない体を作るためには、しっかり栄養を摂ることが大切です。

ここでは、風邪を引きにくい体になるために必要な栄養素を詳しくご紹介していきます。

冬の風邪に負けない元気な体を作りましょう!

風邪を引きやすい季節とは?

風邪に効果的な栄養素の前に、風邪を引きやすい季節についてお話しします。

たいていの風邪はウイルスが体に入り込むことで、ウイルスが繁殖し、風邪が引き起こされます。そしてこのウイルスは、気温が低い冬などの環境の方が活発になります。

そのため、寒い冬は風邪を引きやすい季節でもあるのです。また、寒い季節は人の免疫力が落ちてしまい、抵抗力が弱くなります。すると、余計にウイルスが増殖しやすくなり、風邪を引きやすくなるのです。また、寒い冬は締めきった室内に多くの人が集まることが多いので、ウイルスが感染しやすくなります。

風邪を引きにくくする栄養素とは?

それでは、風邪を引きにくくする栄養素についてご紹介します。ご紹介する栄養素をしっかり摂取して、風邪に負けない体を作りましょう。

タンパク質

タンパク質は、ウイルスを撃退するインターフェロンという物質の生成を助けるため、体の抵抗力を高めてくれます。そのため、ウイルスに対しても強くなるのです。

タンパク質を多く含む食べ物には、卵やいわし、マグロ、豚肉、鶏肉、牛肉、ハム、ベーコン、アジやサバ、納豆などがあります。

この中でも鶏肉は特におすすめの食材です。鶏肉はカロリーが低いのに低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。そして豚肉は、ビタミンB群が豊富な食べ物なので、疲労回復にも役立ちます。イワシは、ビタミンEやビタミンDが豊富に含まれているおすすめの魚です。

ビタミンC

ビタミンCは、風邪予防に役立つ栄養素の代表格ともいえるでしょう。ビタミンCは、粘膜の働きを正常に保つ働きがあるため、口や鼻からのウイルスの侵入を防止します。

そして、ビタミンCは白血球の働きをアップさせ、ウイルスを撃退するインターフェロンという物質の生成をサポートします。そのため、全身の免疫力を高めて風邪を引きにくくしてくれます。

ビタミンCを多く含む食べ物には、レモンやみかん、イチゴ、キウイフルーツ、トマト、きんかん、小松菜やホウレン草、レタス、パプリカ、ブロッコリー、アセロラ、大根などがあります。このように、たくさんの果物や野菜に含まれているのがビタミンCの特徴です。

ビタミンE

ビタミンEは、全身の血行改善や、老化のもととなる体内の活性酸素を取り除く働きがあります。また、栄養素をエネルギーに変えて細胞を活性化する働きもあるのです。そのため、体の抵抗力や自然治癒力が高くなると言われています。

しかし、ビタミンEの摂りすぎは過剰症となる恐れがあるので注意が必要です。

ビタミンEを多く含む食べ物は、アーモンドなどのナッツ類や豆類、緑黄色野菜、納豆、植物油などがあります。また、ビタミンEは単独で摂取するより、ビタミンA・B2・C・Eと一緒に摂り入れた方が効率が良いでしょう。ビタミンEは植物油にたくさん含まれているので、ドレッシングなどに混ぜて生野菜と一緒に摂ることがおすすめです。その方が、ほかのビタミン類まで効率よく取り入れられるので風邪にも効果的です。

また、意外ですがすっぽんにもビタミン類がたくさん含まれています。しかも、コラーゲンが豊富な食べ物でもあるので、風邪予防のほかにも美肌やアンチエイジングにも役だつでしょう。すっぽんが苦手な方やすっぽんを食べることが難しい方は、手軽にとれるすっぽんサプリがおすすめです。

亜鉛

亜鉛は、新陳代謝をアップさせたり体の免疫力を高める働きがあります。また、ウイルスが鼻の粘膜から侵入するのを防ぐ役割も持っています。

そのため、風邪を引いたら亜鉛のサプリを摂取する国もあるそうです。しかし、亜鉛の過剰摂取は、下痢や吐き気、嘔吐などの副作用が出る恐れがあるので注意が必要です。

亜鉛を多く含む食べ物は、牡蠣や牛肉、豚レバー、カニ、ほや、コンビーフ、たらこなどです。

ビタミンA

ビタミンAは、鼻やのどの粘膜の働きを活発にする働きがあり、意識して摂取することで、鼻や口からのウイルスの侵入を防ぐことができます。ちなみに、動物性食品に含まれているビタミンAをレチノールと言い、植物性食品に含まれているビタミンAをカロテンと言います。

ビタミンAを多く含む食べ物は、レバーやうなぎ、チーズ、牛乳、卵、モロヘイヤ、ニラ、かぼちゃ、小松菜、トマト、あんずなどがあります。

体を温める食べ物も効果的!

風邪予防には、体を芯から温める食べ物も効果的です。

ショウガやニンニクなどの辛み成分がある食べ物は、体をポカポカに温めてくれます。特にショウガの辛み成分には、咳や喉の炎症を抑える作用があるのです。また、新陳代謝をアップさせて食欲を増進させたり、解毒作用、発汗作用、殺菌作用まであります。風邪を引いたら、すりおろしたショウガを入れたスープやみそ汁などを飲むと体が温まりますよ。

このほかにも、ニラや玉ねぎ、トウガラシなどの刺激成分や辛み成分がある食材は、殺菌作用や消化を促す働きがあるので、風邪を引きにくい体に近づけてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

普段何気なく食べている食べ物の中にはたくさんの栄養素が含まれているのは驚きですよね。これらの栄養素にはたくさんの効能があるので、風邪を予防するためには最適ですよ!

風邪に負けない丈夫な体作りは、すべて毎日の食事が関係しています。食材を上手に組み合わせることで、もっと風邪に負けない体を作ることができるでしょう。大切なのは、食事の栄養バランスです。単品だけを食べるのではなく、色々な食材をバランス良く摂取してくださいね。

もちろん、毎日の食生活だけではなく、しっかり体もいたわってくださいね。特に、毎日の睡眠は疲れを回復させたり、細胞を修復してくれます。ストレスを溜め込まないことも大切ですよ!

ぜひ、毎日の食事からたくさんの栄養素を摂取して、風邪を引きにくい体を手に入れてくださいね。

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