知らず知らず溜まっていくストレスは、あなたの身体に様々な影響を及ぼしてしまいます。
しかし、そんなストレスはビタミンCの働きによって緩和することができるのです。ここでは、そんなストレスとビタミンCの関係についてご紹介していきます。
目次
ストレスとビタミンCの関係とは?
ストレスは、放置することでうつ状態になったり、吐き気や頭痛、腹痛などの症状を引き起こす場合があります。そのため、忙しかったり人間関係の悩みなどでストレスを感じたら、早めに対処することが大切です。
ビタミンがストレスを予防する
偏食や外食ばかりしていると、いつの間にかビタミンやミネラルが不足し、ストレスを感じやすくなってしまいます。
ビタミンは副腎皮質ホルモンと似たような働きをしていて、神経を落ち着かせ、脳の細胞を活発にしてくれます。また、ミネラルは筋肉や神経の機能向上のためには欠かせない成分です。
ビタミンやミネラルが不足すると、脳の働きが悪くなって気分の浮き沈みを引き起こし、うつ状態につながってしまうのです。このような事態を避けるためにビタミンやミネラルを摂取しても、1種類だけではあまり意味がありません。栄養バランスの取れた食生活を心掛け、まんべんなく栄養を補給することが大切です。
ビタミンやミネラルが不足すると…
ビタミンやミネラルが欠如すると、精神的なバランスが保てなくなって以下のような症状を引き起こしてしまいます。
【ビタミン】
- ビタミンC:外部からの刺激に対する免疫力を高める働きをしています。欠如すると、疲れやすくなったり脱力感を引き起こします。
- ビタミンB1:脳の中枢神経を正常に保つ働きをしています。欠如すると気分が落ち込んだり、精神不安定、集中力や協調性欠如を引き起こす場合があります。
- ビタミンB6:神経伝達物質の合成に関わっています。欠如すると、神経過敏や不眠を招く恐れがあります。
- ビタミンB12:神経系を正常に働かせる役割を持っています。欠如すると、記憶力や集中力の低下、気分の落ち込みや体のだるさを引き起こす可能性があります。
- パントテン酸:自律神経の働きを維持し、副腎皮質ホルモンの合成をサポートします。欠如すると、怒りっぽくなる可能性があります。
- ビオチン:疲労感を感じさせない働きがあります。欠如すると憂鬱な気分になったり無気力状態を引き起こす可能性があります。
【ミネラル】
- カルシウム:神経の興奮をしずめて精神を安定させる働きがあります。欠如すると、イライラ感が強く出る場合があります。
- カリウム:体内の老廃物や余分な水分を排出し、血圧を下げる働きがあります。欠如すると、意欲の低下を引き起こす可能性があります。
- マグネシウム:血液が固まるのを防ぎ、体温や血圧をコントロールしています。欠如すると、うつ状態や集中力の低下、イライラを引き起こす場合があります。
- 鉄:体内で酸素の運搬をし、神経を正常に保つ働きをしています。欠如すると、思考力や集中力の低下を招く恐れがあります。
- 亜鉛:肝臓で生成される抗ストレス物質の原料となります。欠如すると、うつ状態や情緒不安定を引き起こす場合があります。
ビタミンCの効果
ビタミンCは、ストレス対策のほかにも様々な効果があります。
ビタミンCが風邪に良いというのは有名な話ですよね。それは、ビタミンCが風邪のウイルスに対する抵抗力を高めてくれるからなのです。また、血中のビタミンC濃度が高い人ほど、ウイルスを攻撃する白血球が活発になっています。
ビタミンCは、コラーゲンを増加させる働きもあります。そのため、肌のハリや弾力をアップさせ、美肌効果をもたらしてくれるのです。のどや鼻の粘膜を強化する作用もあるので、風邪の症状の緩和にも効果的です。
ビタミンCの摂取量の目安
地球に存在する動植物は、体内で生成するグルクロン酸からビタミンCを作り出すことができます。しかし、人間はビタミンCを生成する際に欠かせないL-グロノラクトンオキシダーゼという酵素が欠損しています。そのため、体外からビタミンCを摂取しなければいけないのです。
ビタミンCの1日の摂取量の目安は、だいたい100~200mg程度と言われています。レモン1,5個でビタミンC100mgですので、1日の摂取量目安に届いていない人が多いようです。また、その人によって適切な量も異なります。
ビタミンCが多く含まれる食べ物
それでは、ビタミンCはどのような食べ物に含まれているのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
- アセロラジュース:150mg
- 赤ピーマン:150mg
- 柿:70mg
- 茄子からし漬け:87mg
- キウイフルーツ:69mg
- ジャガイモ:21mg
- サツマイモ:23mg
ビタミンCを積極的に摂取したい人とは?
ストレスを感じている人は、ビタミンCを積極的に摂取したほうが良いでしょう。ほかにも、以下のような人はビタミンCを意識して摂取しましょう。
- ストレスを溜め込みやすい人
- 喫煙する人
- 風邪を引きやすい人
- 骨粗しょう症を予防したい人
- 高齢者
- アルコールをよく飲む人
また、妊娠時や授乳期はビタミンCを通常より多く摂取したほうが良いとされています。
ビタミンCは熱に弱い成分なので、ビタミンCを含んだ食べ物はなるべく生で摂取することがおすすめです。さらに、ビタミンCは水溶性のビタミンなので、水にすぐ溶ける特徴があります。そのため、野菜などは水にさらす時間を少なくするなどの工夫をしましょう。
まとめ
ストレスとビタミンCの関係性はよく理解出来ましたか?
ストレスは知らず知らずの内にため込んでしまうものです。ストレスを溜め込むと、気もちの不調だけでなく、体にまで良くない影響を及ぼしてしまいます。ストレスで毎日が憂鬱になってしまわないように、ビタミンCを積極的に摂取することが大切です!
食べ物からビタミンCをとることが難しい場合は、サプリメントなどからビタミンCを摂取することもおすすめです。ビタミンCは抗ストレスのほかにも、美肌にしてくれたり、風邪を引きにくくしてくれるなどの働きを持っています。
ぜひ積極的にビタミンCを摂り入れて、ストレスに負けない強い体を作りましょう!