保湿の仕方を間違えると逆効果に!?今すぐ改善したい“乾燥を招くNGスキンケア習慣”

皆さんは、「正しい保湿方法」をご存知でしょうか?

年間を通して頭を抱えさせる様々なお肌のトラブルは、乾燥が原因で引き起こされることが多く、保湿をしっかりと行うことで改善される傾向にあります。

しかし、正しいと思って習慣にしていた保湿方法が、実はお肌の乾燥を招いており、肌荒れなどのトラブルに繋がっている可能性があります。毎日時間をかけて行っているスキンケア習慣が逆効果だった場合は、すぐに改善する必要がありますね。

今回は、乾燥を招くNG保湿方法と、正しい保湿方法についてご説明致します。お肌のトラブルに悩んでいる方、お肌の乾燥を感じている方はぜひご参考にしてください。

 

あなたのお肌はどのタイプ?

正しい保湿方法を知る前に、ご自身のお肌のタイプを知っておきましょう。お肌のタイプは大きく分けて4種類あります。

N肌(ノーマルスキン)

所謂「普通肌」と呼ばれているタイプのお肌です。N肌の特徴は以下の通りになります。

  • しっとりとしてみずみすしい
  • 皮脂分泌量は比較的少なく水分量が多い
  • きめが整っており、角層に水分が保持されている
  • お肌のトラブルが起こりにくい
  • 毛穴は比較的小さく、目立たない

N肌は、角層の状態が比較的良好であり、水分が十分にあるのでうるおいがあるお肌です。健康的でバランスが良く、まさに理想的な肌質と言えるでしょう。

O肌(オイリースキン)

O肌は、「脂性肌」とも呼ばれています。O肌の特徴は以下の通りになります。

  • しっとりしてみずみずしい
  • 水分量と皮脂分泌量が多く、べたついている
  • 毛穴が開いたり、つまったり、にきび・吹き出物などが出やすい
  • 毛穴は比較的大きい

O肌は、うるおいはあってもべたつきやすいお肌です。お肌のトラブルも起きやすく、化粧崩れも起こりやすい肌質と言えるでしょう。

D肌(ドライスキン)

D肌は、「乾燥肌」と呼ばれており、アトピー肌などがここに属する場合が多いです。D肌の特徴は以下の通りになります。

  • 水分量が少なくかさつき気味
  • 皮脂分泌量も少ない
  • きめが乱れており、皮溝が浅くなっている
  • バリア機能が低下している
  • しわやたるみなど、お肌のトラブルが起こりやすい
  • 毛穴が小さく、比較的目立たない

D肌は肌荒れを起こしやすく、お肌の老化も進めます。皮膚表面にある僅か0.02mmの角質層がうるおいを蓄え、乾燥や外部刺激からお肌を守る「バリア機能」が低下している状態なので、ダメージを受けやすく、表面に現れやすいのです。

DO肌(ドライ&オイリー)

DO肌は、D肌とO肌が混合した「乾燥型脂性肌」のことです。DO肌の特徴は、以下の通りになります。

  • 水分量が少なくかさついている
  • 皮脂分泌量は多い
  • キメが乱れていることが多く、ニキビや吹き出物が出やすい
  • バリア機能が低下している
  • 毛穴が比較的大きい

2種類の肌質が混合しているためスキンケアが難しく、角層が比較的に不調な状態だと言えるでしょう。しかし、多くの方がここに属しており、うるおいが足りていない状態です。

ご自身のお肌が乾燥肌、もしくは乾燥型脂性肌だと感じた方はバリア機能を回復させ、お肌のうるおいを取り戻す必要があります。

 

お肌の構造とお肌のうるおいを守る重要な成分について

お肌の構造は表皮・真皮・皮下組織に分かれており、表皮の最上層には「角質」と呼ばれるバリア層があります。

表皮・角質は「お肌のバリア」の役割を持ち、紫外線・細菌などの有害環境からお肌を守ります。また、表皮細胞は成熟しながら上に押し上げられ、最後は角質(あか)となって剥がれ落ちます。この働きを「ターンオーバー」と呼び、お肌の再生をしてくれるのです。

真皮はヒアルロン酸・エラスチン・コラーゲン繊維・繊維芽細胞で構成されており、お肌の弾力を維持する「バネ」のような役目をしています。

皮下組織は主に脂肪からなる柔らかい組織で、毛細血管・リンパ管が通っており、栄養をあちこちに届けたり老廃物を排出したりします。

それぞれの働きが正常に行われることでお肌の調子が整い、N肌に近付くことができるのです。

お肌のうるおいを守る重要な成分は、主に

  • アミノ酸
  • ミネラル
  • ピロリドンカルボン酸
  • 尿素
  • 乳酸塩
  • セラミド

などが挙げられます。

 

保湿することが大切な理由

それでは、保湿することはなぜそんなに大切なのでしょうか。

トラブルが少ない健康的なお肌の角質層には、約2030%の水分が含まれていると言われています。この水分が20%以下まで減少してしまうと、乾燥肌になってしまうのです。うるおいが失われたお肌はバリア機能が低下し、にきびや毛穴の黒ずみ、かさつきやお肌の老化に繋がってしまいます。

このような状態を避けるためにも、角質層の水分を維持する、保湿に効果的なスキンケアが必要なのです。

 

乾燥を招くNG保湿方法

次に、乾燥を招くNG保湿方法をご紹介します。間違った保湿方法を行っている方は早めに改善する必要があります。

過度な洗顔

余分な皮脂汚れ、古い角質を取り除くことができる洗顔ですが、洗顔の回数が多かったり、長時間洗顔したりしていると、その分お肌に摩擦やダメージを与えてしまい、トラブルを引き起こす原因になります。また、必要な皮脂まで洗い流してしまうと乾燥したり余計に皮脂分泌量を増やしたりしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

化粧水のつけすぎ

「保湿しなければいけない」と思い、1度に大量につけるのも実は逆効果になります。叩いたり塗り込んだりも刺激となり、お肌が荒れる原因となります。

クリームや乳液をつけない

化粧水を付けて満足したり、べたつくのが嫌でクリームや乳液をつけたくなかったりと、様々な理由で化粧水のみで済ませてしまう方がいます。しかし、化粧水でうるおったお肌もそのままでは水分が蒸発してしまい、乾燥しやすくなってしまいます。化粧水をつけたらしっかりとクリームや乳液で保持しましょう。

 

今すぐ試したい!正しい保湿方法

それでは、正しい保湿方法の手順をご紹介します。

洗顔後、すぐに水分を拭き取る

洗顔後の水分を放置していると、皮脂量が減少しているので水分が蒸発し、乾燥を招きます。そのため、必ず3分以内に清潔なタオルを使って、水分を押さえるようにして拭き取りましょう。

タオルでゴシゴシ擦ると角質層を傷付けてしまうので注意しましょう。

水分を拭き取ったらすぐに化粧水をつける

水分を拭き取ったら、再び乾燥を防ぐために速やかに化粧水を付けましょう。11回ハンドプレスでじっくりと浸透させてください。

クリーム・乳液をつける

化粧水で浸透させた水分を、クリームや乳液で保持しましょう。

乾燥が気になる季節や、シワやくすみ、たるみなどのお肌のトラブルを抱えている方は、クリームや化粧水の前に、さらに豊富な保湿成分が含まれている美容液をつけるのもおすすめです。

日焼け対策をする

紫外線はメラニン色素が過剰に分泌され、乾燥を進めます。バリア機能が低下し、様々なお肌のトラブルに繋がってしまう可能性が高いので、しっかり紫外線を防ぎましょう。

以上の手順で正しくお肌を保湿し、乾燥知らずの美肌を手に入れてください。

 

効果的な保湿をして脱!カサカサ肌

いかがでしたか?

乾燥がお肌にどのような悪影響を与えるのかが分かりましたね。今回ご紹介した乾燥を招くNG保湿方法ご自身と照らし合わせ、もしも当てはまっている習慣があれば改善し、正しい保湿方法で保湿ケアをしっかりと行ってください。

みずみずしいキレイなお肌を目指してくださいね。

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