コラーゲンは多くの化粧品やサプリメントに使われており、美肌に欠かせない成分として知られています。
でも、どうしてコラーゲンに美肌効果があるのか、実はよくわかっていなかったりしませんか?そこで今回はコラーゲンがどのようなメカニズムで美肌効果を作るのかをお伝えしたいと思います。
また、コラーゲンは食べて摂取するのとお肌に塗るのでは効果が変わってきます。そんな使用方法についても併せてチェックしましょう!
目次
コラーゲンは美肌に欠かせない?
コラーゲンは、人間の関節や髪の毛、爪などにも含まれていますが、最もコラーゲン量が多いのがお肌です。お肌を構成する成分で水分を除くと、コラーゲンの量はなんと70%。
そんなお肌の主成分であるコラーゲンは、美肌に大きく関わってくるのです。
「どうして美肌が作れるの?」
「どうやってコラーゲンを使えばよいの?」
という人も多いですよね。
そんな疑問をここで解消してしまいましょう!
コラーゲンの役割
コラーゲンの役割を簡単にあげると、
- 皮膚の形や弾力を作る
- お肌の潤いをキープし、刺激に強い肌を作る
- お肌の新陳代謝を整える
などがあります。
どれも美肌には欠かせないキーワードですよね。それぞれ、コラーゲンがどのように影響しているのか詳しく見ていきましょう。
皮膚の形や弾力を作る
コラーゲンは、よく建築の”骨組み”や”鉄筋”に例えられます。
というのも、コラーゲンが存在するのは表皮の下の真皮層で、その上を表皮が覆うことになるため、皮膚の形はコラーゲンの量や分布によって変わってくることになるのです。
そんなコラーゲンは、エラスチンと一緒に細やかな網目状に張り巡らされています。そのため、健康なお肌ではネットのように押したら跳ね返るような弾力があります。
この網目状の真皮が紫外線などの外的な刺激によって傷ついたりしてしまうとシワになってしまいますし、コラーゲンの量が減るなどで弾力が失われてしまうとたるんでしまうことになります。
つるりとした美肌を作るためには真皮層のネットをほころびのない健康な状態に保つ必要があります。そのためにはコラーゲンは欠かせない栄養素なのです。
お肌の潤いをキープし、刺激に強い肌を作る
美肌の最低条件とも言えるのが潤いです。
表皮に潤いがあると、”お肌のバリア機能”という免疫機能が正常に働くようになります。お肌のバリア機能が働いている状態では、紫外線やホコリ、細菌といった外からの刺激に強くなり、アレルギーなども起こしにくくなって吹き出物やかゆみなどの肌トラブルも防ぐことができます。
コラーゲンはそんなお肌の潤いを保つという役割も担っていて、真皮層で活躍しています。
化粧水や美容液などでコラーゲンを直接お肌につけることで肌表面を水分で覆うことができますので、お肌のバリア機能を保つサポートが期待できます。そんなコラーゲンは、お肌に潤いを与える効果が高い成分としてセラミドやヒアルロン酸と共に「3大保湿成分」とも言われています。
お肌の新陳代謝を整える
美肌を作るためにはお肌の新陳代謝を整えることが重要になります。
真皮層にあるコラーゲンにもそんなお肌の新陳代謝はあります。古いコラーゲンは分解されて再び新しいコラーゲンになるようにリサイクルされ、お肌のハリや弾力、潤いをキープしているのです。
しかし、この代謝に遅れや乱れが生じてしまうと、お肌の弾力が失われていくことになり、シワやたるみを引き起こすことに…。それだけではなく、古くなってしまったコラーゲンは糖化してしまって黄色っぽく変色してしまいます。これがくすみとなり、老け顔や疲れた顔に見えてしまうのです。
このコラーゲンの生まれ変わりは、表皮の新陳代謝にも影響を与えることが分かっています。表皮の新陳代謝はシミやソバカスとも大きく関係してきますし、美白のためにも整えたいですよね。
お肌のハリや弾力を失わせないためにも、くすみやシミ、そばかすを防ぐためにも、コラーゲンの代謝を活発にして、お肌を健康に保つことが大事になります。そして、そのためには、良質なコラーゲンを摂取することがすすめられているのです。
コラーゲンの効果的な摂取方法
「コラーゲンが美肌に欠かせないのは分かったけど、どうやって摂ればよいの?」という人もいると思います。コラーゲンを含む製品には食べるものも塗るものもあります。どちらの方が美肌を作るのに効果的なのでしょうか?
- コラーゲンを含む化粧品をお肌に塗った場合
コラーゲンには保湿をする役割がありますので、コラーゲンが配合された化粧水や美容液をお肌に直接つけることで、化粧水や美容液に含まれる水分をお肌の表面にキープさせることができます。
しかし、こういった化粧品に含まれるコラーゲンは分子の大きさも大きく、真皮層にまで浸透させることは出来ません。そのため、つけたらそのままお肌を構成するコラーゲンになるということはありません。
コラーゲンが含まれる化粧品では潤いの効果はあってもお肌のハリやシワ、くすみなどの改善効果は残念ながら期待できそうにありませんね。 - コラーゲンを含む食材を食べた場合
それではコラーゲンが多く含まれる食材やサプリメントを食べることで摂取した場合はどうなのでしょうか?
食材から得られるコラーゲンは、人間の身体を構成するコラーゲンとは違ってきますが、分解・吸収されることで優秀な材料になります。そのため、真皮層のコラーゲンを増やしたり代謝をよくしたりすることに役立ちます。
ただし、コラーゲンは関節部分などお肌よりも優先してコラーゲンを届けなければならない場所から分配されていきますので、お肌に届けられるほど多くのコラーゲンを摂ることが美肌を作るためには大事になります。
コラーゲンを多く含む食材と食べる時のポイント
それでは、お肌に届くほど多くのコラーゲンを含む食材は、どのようなものがあるのでしょうか?
コラーゲンを多く含む食材には「動物性食品」と「海洋性食品」があります。動物性食品の場合、人間と同じように筋や関節部分にコラーゲンが多く、牛筋やスペアリブ、手羽先といった部位に含まれています。海洋性食品の場合、フカヒレやウナギ、すっぽん、青魚などが挙げられます。しかし、青魚の場合は皮の部分に含まれることが多く、あまり食べないという方も多いです。
これらの食材のうち、おすすめしたいのはすっぽんです。すっぽんのコラーゲンは、エンガワと呼ばれるすっぽんの甲羅の間の部分に特に集中しています。そのため、フカヒレのように的を絞って食べることもできますよ。料亭のコースなどでは前菜としてすっぽんのエンガワを食べることができますし、この部位を使ったサプリメントも多いです。
すっぽんはアミノ酸やビタミン、ミネラルのバランスが良い食材ですし、動物性の食材と比べてかなり低カロリーで食べることもできます。すっぽんはDHAやEPAなども豊富で脂肪がつきづらく、ダイエットにも効果的な食材としても知られています。美肌だけでなく美容全般によいのは嬉しいですね。
そんな美肌が期待できるエンガワ以外のすっぽん料理ではすっぽん鍋がおすすめです。コラーゲンを多く含む食材は、体内でのコラーゲンの合成をサポートするビタミンCやコラーゲンの糖化を抑える働きがある食物繊維と一緒に食べると美肌効果がアップするそう。野菜を一緒に食べることができるすっぽん鍋はピッタリですね。
すっぽんの栄養を丸ごと食べることもでき、何よりプルプルとろりと美味しいのも魅力です。食べたことがないという方はぜひ一度試してみてください!