すっぽんと食べ合わせると良い食材と悪い食材とは

古来より多くの人たちから親しまれている高級食材のすっぽんですが、有名な食べ方と言うとやはりお鍋ではないでしょうか?

〆の雑炊はまた格別なものです。

すっぽんには豊富な栄養が含まれており、病気予防、健康増進、さらに美容にも効果があります。

体によさそうだしすっぽんを一度食べてみたい・・と思う方は多いのでは?

とは言っても希少性の高い動物なので、いつでも気軽に食べられるものではありません。

また、おいしいのか、まずいのかもよく分からないものです。

見た目からして独特な味なのでは?と思ってしまいそうですし、全く予想できないかもしれませんね。

そこで、ここではすっぽんとよく合う食材や反対に合わない食材、すっぽんのおすすめの料理や効果などについてご紹介してみましょう。

すっぽんの栄養分

すっぽんは脂質やたんぱく質が少ないので、あっさりした味が特徴です。

精がつく食べ物と言われていますが、味はたんぱくな食材というわけですね。

ですが、栄養価は非常に高くビタミンAやビタミンB1が特に豊富に含まれています。

アミノ酸もまた豊富で、疲労回復に効果的なグルタミン酸や睡眠の質をよくする働きがあるグリシン、肝機能をアップさせるメチオニンの量が豊富なことでも知られています。

その他にも人間にとって大切な必須アミノ酸が豊富に含まれていたり、カリウムやカルシウム、亜鉛や鉄分などのミネラル分も豊富なので、理想の食材だと言ってもいいでしょう。

気になる!アミノ酸の性質と美容効果

すっぽんの効果

すっぽんには以上のような栄養分が含まれているため、肝機能のアップや疲労回復などの効果があります。

カルシウムが豊富なので心臓の収縮作用をアップしてくれます。

加齢と共に心臓の機能が低下することを不安に思う方が多いですが、すっぽんはそういった点でも効果があるというわけです。

さらに、なんといっても精力アップに効果のあるグルタミン酸や亜鉛、アルギニンが豊富なのもありがたいですよね?

なお、すっぽんの効果には即効性もあることで知られており、すっぽん料理を食べるとすぐに体が温まるとも言われています。

すっぽんの生き血は昔から精力剤としても有名で、生き血をワインなどで割ったものを飲めば精力減退で悩んでいた方が元気になった・・とよく聞きます。

また、すっぽんにはコラーゲンが豊富に含まれているためアンチエイジング効果も期待でき、男性以外に女性にとってもありがたい食材と言えますね。

ぜひ、このすっぽんを日ごろから積極的に摂りたいものです。

すっぽんの食べ合わせ

2つ以上の食材を組み合わせて食べる時に注意したいのが「食べ合わせ」です。

食べ合わせがよいものと悪いものでは消化や吸収が変わってくることがあります。

一般的に食べ合わせがよいものと一緒に食べると、栄養の吸収が良くなったり働きが促進されたりしますので、1つの食材だけで食べるよりもよい効果が期待できます。

反対に、食べ合わせが悪いものと一緒に食べた場合には、栄養が吸収されにくかったり働きが妨げられてしまったりということがあります。食材によってはお腹を壊してしまうということも…。

この食べ合わせは、残念ながらどんな食べ物でもあるものです。

食べ合わせが悪いと、いくら美容や健康によいと言われている食材でも「期待していた効果が得られない」ということもあります。それではもったいないですよね。

すっぽんを食べるときにはせっかくの健康・美容効果を活かすためにも、食べ合わせがよい食材と悪い食材をチェックしておきたいもの。そこで、具体的な食材とその食べ合わせの良し悪しの理由についてまとめました。

○すっぽんと一緒に食べるとよい食材

すっぽんのよい食べ合わせの食材は、

・一般的な野菜や果物類などのビタミンCが多い食材 (例 クコの実)

・ビタミンB群が多い食材 (例 干しシイタケ)

ビタミンCが多い食材とすっぽんを一緒に食べると、すっぽんに含まれるコラーゲンの吸収を促進してくれる効果が期待できます。

中でも、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて抗酸化力が高いクコの実はすっぽんと最高の組み合わせだそうですよ。

クコの実とはあまり認知度の高い食べ物ではありませんが、物忘れがひどい方や虚弱体質の方におすすめの素材です。

ほかにも、アミノ酸の合成や分解を助ける働きがあるビタミンB2やB6などのビタミンB群を多く含む食材もよい食べ合わせです。

すっぽんの身には豊富なアミノ酸と一緒にビタミンB群もたっぷりと含まれていますので、実はすっぽんだけでも十分アミノ酸の分解や合成の効率は高いと言われています。

それでもビタミンBが豊富な食材で栄養の吸収をサポートしたいという場合にはビタミンB2やB6が豊富な干しシイタケがオススメです。

というのも、干しシイタケには消化を助けてくれたり血中のコレステロール値を下げてくれたりという働きもあるからです。

すっぽん料理には、から揚げや鍋など、ちょっとこってりとした料理もあります。胃もたれや血中のコレステロール値が心配になってしまう人もサポートしてもらえますよ。

×すっぽんと一緒に食べるとNGな食材

一方、すっぽんと食べ合わせが悪い食材は次のような食材です。

・卵や鶏肉、豚肉、アヒル肉(カモ肉)などのお肉

・カラシ菜のような辛みがある食べ物

・生野菜やフルーツ、冷たい飲み物やアイス類

食べ合わせが悪い食材の中には、漢方の考えが根本にあるものがあります。

漢方の考えでは「身体を冷やす食べ物」「身体を温める食べ物」があり、これらの組み合わせで身体の健康効果が変わってくると考えられています。

お肉やカラシ菜のような辛みがある食べ物と食べ合わせがダメな理由は、この漢方の考え方があります。

コラーゲンを多く含むすっぽんは、「身体に水分を与える」と考えられていて、「身体を冷やす食べ物」に分類されます。

一方、上記のお肉やカラシ菜などは「身体を温める食べ物」です。

そのため、一緒に食べることでお互いの効果を打ち消してしまうと考えられています。

「それでは、あんまり根拠はないの?」

と思ってしまうかもしれませんが、こういった身体を温める食材と冷やす食材を一緒に摂ることで、胃腸に負担がかかってしまうこともあります。

また、お肉の場合はすっぽんとお肉で栄養の過剰摂取を起こしてしまう可能性もあり、なるべくなら避けた方が無難な食べ物です。

動物性のビタミンAを摂りすぎてしまうと頭痛やめまいなどのビタミンA過剰症が現れてしまうことになりますし、脂肪分が多いお肉と食べると、いくらすっぽんはアミノ酸が豊富でダイエットによい食材とは言っても、カロリーの過剰摂取のために太ってしまいかねません。

生野菜やフルーツ、冷たい飲み物やアイス類は、お肉やカラシ菜とは違い、「身体を冷やす食べ物」です。

しかし、あまり「身体を冷やす食べ物」に偏りすぎていても胃腸の働きを弱めてしまうことに。特に胃腸が弱いという人は注意するようにしましょう。

すっぽんに含まれるコラーゲンを吸収するのに効果的な栄養素であるビタミンCも、お鍋などで加熱した野菜で摂るようにするといいですよ。

おすすめのすっぽん料理

すっぽん鍋&雑炊

すっぽん料理は精力増強や美肌に効果があると言われているほか、血液をサラサラにする効果もあります。

すっぽん料理は健康や美容に効果があり、体調をよくしたり、免疫力をアップできるため大変人気です。

すっぽん鍋はすっぽん料理の中でも特に人気で有名ですし、定番と言ってもいいでしょう。

すっぽんの身から出ただしは鶏肉のスープのようにあっさりとまろやかです。

すっぽんの身にはコラーゲンがたっぷりと含まれており、ぷるぷるしているのが特徴です。

その皮や身を食べるのですが、魚というよりは鶏肉の味のような感じでとても食べやすいです。

甲羅の周りにあるエンペラというところには特にコラーゲンが多くぷるぷるとしておりゼラチンのようです。

食感はナタデココやイカのようですが、クセはほとんどありません。

足の腱の部分もゼラチン質でエンペラより歯ごたえがあります。

なお、卵は直径1センチ程度でゆでたまごの黄みを丸ごと食べるような感じだと言われています。

なお、どの部分もタレなどつけなくてもいいほどおいしいですが、一般的に人気なのがポン酢をつける食べ方でしょう。

さらに、鍋の後の〆はやはり雑炊がおススメ。

すっぽんのエキスがたっぷり出たこのだしの中に溶き卵やごはんを加えて雑炊にします。

さっぱりとした味ですが、まろやかさも深みもあり最高のおいしさです。

お鍋を食べた後にどんなに満腹でもさらっと食べられるのがこの雑炊です。

また、すっぽんは生き血も飲むことができ体にいいと言われていますが、すっぽんのスープや刺身も人気です。

すっぽんのだしはコラーゲンが豊富で、お肌をつやつやにしてくれる美容効果が高いです。

飲むとどうなる!?すっぽんの生き血のスゴイ効果とは

から揚げ

すっぽんの身はから揚げにして食べるととてもおいしいです。

すっぽんの身に衣をつけて揚げるだけです、。
味の方はと言うと、鶏のささみのような味ですが上品な脂がのっておりとてもおいしいです。

生臭さが気になるところですが全くなく、サクッとした食感が特徴です。

刺身

他にすっぽんはどのように料理するとおいしいのでしょうか?

すっぽんの心臓や身の部分は刺身にして食べるとおいしいです。

味の方はフグに似ているそうです。

すっぽんの見た目からは想像できないでしょうが、フグのような上品でたんぱくな味です。

心臓も珍味として食べられていて、刺身だとコリコリした触感が特徴的ですので、抵抗を感じず楽しめるでしょう。

 

 

食べ合わせはすっぽんのサプリメントでも気をつけるべき?

すっぽんのサプリメントは、コラーゲンを吸収するためのビタミンCも多く配合されているものが多いです。

そんなすっぽんのサプリメントを使用する場合にも、食べ合わせは気をつけた方がよいのでしょうか?

すっぽんのサプリメントはカロリーが調整されていますのでカロリーの過剰摂取を考えずにすみますし、余程栄養が偏っていない限りは心配する必要はないと言われています。

しかし、ほかのサプリメントとの飲み合わせでは、すっぽんの栄養の吸収率を悪くしてしまうことがあります。

具体的にすっぽんのサプリメントと相性が悪いサプリメントは植物繊維を多く含むサプリメント

植物繊維はダイエットなどでよく使われていますので、使用しているという人も多いのではないでしょうか?

この植物繊維には、栄養素の吸収を抑えたり排泄を促したりという効果がありますので、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養を豊富に摂りたいという時には不向きになります。

どうしても摂りたい場合には、すっぽんのサプリメントを摂って2~3時間は間隔を空けてから摂るようにしましょう。

また、すっぽんのサプリメントをお茶で飲んでしまいますと、お茶に含まれるタンニンが鉄分と反応してしまって鉄分の吸収率が落ちてしまうことになります。

もし、すっぽんのサプリメントで鉄分などのミネラルも補いたいと考えているようなら、きちんと水で服用するようにしましょう

食べ合わせ以外にも、気をつけることが…?

すっぽんの食べ合わせについて見てきました。

すっぽんは美容のためにも健康のためにも嬉しい栄養がたくさん含まれている食材です。ぜひ食べ合わせを考えて効率よくすっぽんの栄養を摂取していきたいですね。

しかし、すっぽんを食べるときには、食べ合わせ以上に気をつけたいことがあります。

それが「食べ過ぎ」。すっぽん単品でも食べ過ぎてしまうとカロリーや各栄養素の過剰摂取に繋がってしまいます。

また、すっぽんに含まれるコラーゲンは大量摂取で胃もたれを起こしてしまうこともあります。

ビタミンB群やC以外のビタミン類も、足りていないとすっぽんに含まれるアミノ酸やミネラル、コラーゲンなどの分解や吸収の効率が変わってきます。

食べ合わせ以前に、ドカ食いや歪なバランスの食事がよい食事をまずは心がけるようにしたいですね。

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