すっぽんの有名な生息地や産地はどこ?

すっぽんと聞くとみなさんはどういったことをイメージしますか?

すっぽんは亀の仲間ですが甲羅に違いがあって、亀の甲羅は背骨が変化したもので骨の一部となっており頑丈でとても硬いことが特徴です。

一方すっぽんの甲羅は柔らかいので、水の中で活動しやすくなっています。

このすっぽんに高級な食べられる亀・・といったイメージをお持ちの方が多いでしょう。
昔からすっぽんは滋養強壮にいい食材として知られてきました。

ここでは、そんなすっぽんの産地や効果などについてまとめてみました。

すっぽんの産地とは

天然のすっぽんは本州南部や四国、九州西部などに生息しています。
ですが年々量が減ってきており、獲れる時期も4月中旬~10月中旬のためとても短いのが特徴です。

東北は生息地から外れているのですが、まったくすっぽんがいないというわけではないようです。

東北地方の湖沼でも晴れた日にすっぽんが甲羅干しをしている姿が見られることがあります。

本州の南部以南に生息している個体が多いということかもしれません。

現在、日本に生息しているすっぽんには三つの系統があるといわれます。

一つは日本で野生のすっぽんとして生きてきた系統です。

二つ目は海外から持ち込まれたすっぽんの系統で、三つ目が養殖場から脱走した系統です。

三つの系統ですっぽんの姿形が大きく変わるわけではありません。どのすっぽんも日本では「すっぽん」に違いありません。

日本では系統に関わらず、湖沼で野生のすっぽんを捕獲することもできます。

中国では養殖が上手くいかず、野生のすっぽんは稀少な存在になっています。

日本は養殖技術が発達したため、野生のすっぽんも個人で捕まえることができるくらいは存在するのですが、すっぽん料理に使うすっぽんを全て野生に頼っているわけではありません。

主流は養殖のすっぽんになります。

すっぽんの養殖場

養殖で有名な場所は、浜名湖周辺と九州が挙げられます。

すっぽんの県別生産量は農林水産省の調査によれば、静岡県が64トン、大分県54トン、長崎県50トン、佐賀43県トン・・・となっていますが、静岡県が一位なのは浜名湖で養殖が盛んにおこなわれているからで、50年位前までは浜名湖以外では養殖されていなかったようですね。

その頃、日本純粋の在来種であるすっぽんのT・シネンシスジャポニカという種類を養殖していたと言われています。
ですが、その後爆発的に全国で養殖するところが増えたため、九州などで有名な生産地が増えていったのです。

その際にすっぽんは養殖とはいえ高い値段で取引されていたので、さまざまな人達がすっぽんの養殖を始めたそうです。
それがきっかけとなり、外来種が混じってしまい純粋な種類は今やほとんど見かけなくなりました。
DNA検査してみますと、混血らしき種類のものがほとんどになってしまったことが判明しました。

ちなみに、すっぽんはとても臆病な性格なので、お互いに噛みつき合うため大きな養殖場が必要となります。
この養殖はとても変わった方法で、本来であれば冬眠する習性があるすっぽんの水温を上げることで冬眠をさせずエサを与え続けます。

最近では量より質を重視する時代になったので、優れた養殖方法を行ってきたところしか残っていないようですね。

すっぽんの生態と日本以外の生息地

すっぽんの生態

すっぽんは亀の一種です。

日本では「すっぽん」という名称で親しまれていますが、他には「キョクトウスッポン」「シナスッポン」などの名前で呼ばれます。

体長は35センチ~で、大きなものは60センチを越えることもあります。

すっぽんは亀の中でもイシガメやクサリガカメに似ていると言われますが、まったく同じというわけではありません。

すっぽんはこれらのカメより甲羅が柔らかいため、岩と岩の隙間に隠れ潜むことに適している種です。

また、これらの亀より水中の酸素分解能力に秀でるため、水中での生活に特化することにより身を守る道を選んだ亀の仲間です。

ですから、陸地で長時間活動するということは甲羅干しの時以外はほとんどありません。

主に水の中で生きている亀の仲間なのです。

スッポンの骨格の特徴について

スッポンは甲羅を構成する骨が著しく少ないという特徴があります。

スッポンの甲羅は、骨の数や面積もカメの甲羅に対して極端に退縮しています。

特に、甲羅を縁取っている縁板骨という骨が完全になくなっていることが、研究で分かっています。

スッポンは、甲羅を縁取る骨がなくなったことで、甲羅からその一部である肋骨が飛び出しているように見えるのです。

スッポンのもうひとつの特徴は、鱗を持たないということです。普通、爬虫類の体は角質でできた硬い鱗でおおわれています。
特に、普通のカメの甲羅は巨大化した鱗が規則的に配列されていて、六角形の甲羅模様を作っています。

しかし、スッポンは鱗を持たずに甲羅も手足もカエルのように柔らかい皮膚に覆われているのです。

日本以外の生息地

生息地は日本、韓国、台湾、中国、北朝鮮、東南アジア、ロシア南部の湖沼です。

面白いのが、ロシアにもスッポンが住んでいるというところではないでしょうか。

ロシアはとても寒い国という印象があります。ロシアの北部は相続するだけで寒くなるような雪と氷に覆われた極寒の地です。

すっぽんなどの亀類は生きることができないという印象があるかもしれません。

もちろんロシア北部には、すっぽんは生息していないといわれます。

あくまで南部ではありますが、ごく一部でもすっぽんが生息しているということを「意外」と思う人もいるのではないでしょうか。

これらの国では、日本と同じようにすっぽんは食材として用いられます。

特に中国では、すっぽんは栄養のある食材として大昔から愛されていました。

日本を含めてほとんどの国ですっぽんは高級食材として扱われているという歴史があります。

ただし東南アジアのあたりでは、現在でも野生のスッポンが豊富に捕獲できる地域もあります。

そんな国では、民間で日常的に食べられる食材としてすっぽんが愛されています。

すっぽんは、アメリカやフランスでも高級食材として食べられています。

フランス料理のスープの中にはすっぽん出汁のスープがあるのです。これも意外な話ですね。

アメリカやフランスでは野生のすっぽんがいないといわれています。

主に輸入に頼っています。輸入してまで食べたい味ということですね。

世界最古のスッポンとは?

今や世界中に分布するスッポンですが、その歴史は果たしてどのくらい前からなのでしょうか。

福井県の勝山市は、白亜紀の恐竜化石の産地として有名です。

そして、その福井県勝山市ではカメの化石が何千、何万と発掘されています。このカメ化石の中に、なんと世界最古のスッポンが含まれていたのです。

実はスッポンの化石は、南極以外の全ての大陸から発見されていて、現在もスッポンは北米やアフリカ、ユーラシアなどの河川や沼地で水底に潜む生活をしているのです。

福井県で発見されたスッポンの化石

世界最古だと分かったスッポンの化石が見つかったのは、福井県勝山市の白亜紀前期の地層です。

この地層は、これまでにスッポンの化石が発掘された世界中のどの地層よりも古い時代だったので、世界最古ということになりました。

スッポンの効果とは?

スッポンに含まれる栄養素

スッポンには、必須アミノ酸10種を含む20種のアミノ酸のほかに、コラーゲンやリノール酸、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸やパントテン酸、カルシウム、鉄などの栄養素がたっぷり含まれています。

これらの栄養素は私たち人間にたくさんの嬉しい効果をもたらしてくれます。

スッポンには、必須アミノ酸10種を含む20種のアミノ酸のほかに、コラーゲンやリノール酸、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸やパントテン酸、カルシウム、鉄などの栄養素がたっぷり含まれています。

これらの栄養素は私たち人間にたくさんの嬉しい効果をもたらしてくれます。

必須アミノ酸

アミノ酸は体内で作ることができますが、作ることのできない10種類のアミノ酸を必須アミノ酸と呼びます。

この必須アミノ酸がすべてスッポンに含まれているのです。

コラーゲン

スッポンと言えばコラーゲンが含まれていることでもおなじみですよね。

スッポンの甲羅は2㎝程度のゼラチン質でおおわれていて、これを煮込んでスープにすることでコラーゲンを効率よく摂取することができます。

コラーゲンは美しく健康な肌を作ってくれることで有名ですが、骨や関節にも大きく関係しています。

人間の身体は、加齢とともに徐々にコラーゲンが減少してしまうので、外側からコラーゲンを補給する必要があるのです。

スッポンは、コラーゲンを美味しく摂取するのに最適な食べ物ですよね。美容に良いだけではなく、健康効果が期待できるのも嬉しい魅力です。

リノール酸

リノール酸は血液をサラサラにしてくれる働きがあり、コレステロールを下げて中性脂肪を少なくする作用まであるのです。

リノール酸は、生活習慣病の予防のためにも摂取しておきたい栄養素です。

ビタミンB群

ビタミンB群は、葉酸や鉄などのミネラルと一緒に摂取することで、貧血を防いでくれます。
このビタミンB群はすべてスッポンに含まれているのです。

特に、女性は貧血になりやすいので、日ごろからビタミンB群や葉酸、鉄分を摂取して貧血予防しておきましょう。

ミネラル

スッポンはカルシウムなどのミネラルも多く含んでいます。

カルシウムは、丈夫な骨や歯を作るほか、イライラや不安感、緊張感をしずめる働きがあります。

また、心臓の鼓動や筋肉の収縮をサポートしてくれるのです。

これらの栄養素は、ほかの食肉にはバランスよく含まれていません。

たくさんの栄養素をバランスよく一気に摂取するには、スッポンが最適ですね。

スッポンの美容効果

微笑む女性

続いて、スッポンの気になる美容効果についてご紹介します。女性ならスッポンを食べて美しくなりたいですよね。スッポンの高い美容効果はコラーゲンだけではなく、バランスよく含まれているほかの栄養素の働きのおかげでもあったのです。

スッポンのコラーゲン

スッポンの含まれているコラーゲンは、熱に強く吸収率が良いという性質があります。そして、アミノ酸と一緒に取ることで美肌効果が増大すると言われているのです。

スッポンは良質のアミノ酸が含まれているので、コラーゲンを摂取するならほかの食べ物よりおすすめです。

ビタミンA

スッポンに含まれているビタミンAは、肌や粘膜の調子を整えて、ウイルスに負けない体を作るという働きをしてくれます。

このほかにも、スッポンは美容に効果的なビタミンや必須アミノ酸、カルシウムを含んでいるので、新陳代謝を高めたり体の水分バランスを整える効果、血流のアップなど嬉しい効果が期待できます。

すっぽん鍋がおすすめ

すっぽんの栄養を効果的に摂るためには、すっぽん鍋がおススメです。

すっぽんは昔から健康増進に効果があると言われてきましたが、最近ではアミノ酸やコラーゲンが豊富なため女性の美容にも効果があることが分かってきました。

すっぽん鍋は、すっぽんから出る栄養素やおいしい出汁をもれなく摂れる効果的で定番の食べ方なんですね。

さらに、お鍋を食べた後に残った汁を忘れてはいけません。

ここにはすっぽんから出た栄養素がいっぱいですので、お鍋を楽しんだ後は少し手を加えて全てすっぽんを食べきってしまいましょう!

麺類が好きな方は麺を入れてもいいでしょう。

お餅があったらお餅を入れるとお雑煮になります。

もちろん、ごはんを入れて雑炊にしてもおいしいですよね。

冬の時期は乾燥しがちですが、すっぽん鍋を食べて雑炊で〆れば体が温まると同時にお肌までぷるぷるになれるはず・・。

つまり、すっぽん鍋はすっぽんの栄養価を余すところなく食べることのできる料理です。

ぜひ、すっぽんを食べる時にはすっぽん鍋、さらに雑炊で〆てみてはいかがでしょうか?

すっぽん鍋の作り方

まとめ

いかがでしたか?

スッポンの歴史についてやスッポンの嬉しい美容効果・健康効果について詳しく知ることは出来ましたか?

スッポンを食べることが難しいという方は、スッポンのサプリメントがおすすめです。

料亭やまさの「すっぽんの恵み」というサプリは、料亭でも使用されている最高級のすっぽんのコラーゲンが豊富なエンペラの部分とアミノ酸が豊富な肉の部分のみを贅沢に凝縮しているので、美容効果を求める方に特におすすめです。

特に美肌を維持するのに欠かすことができないコラーゲンが豊富なすっぽんを摂取することで、外側から保湿するだけでは補うことができない潤いをお肌に与えることができるのです。

すっぽんでコラーゲンを摂取してお肌に潤いを補給するだけでなく、アミノ酸を同時に補給することでコラーゲンを生成する機能を取り戻すことができます。

スッポンの栄養素を効率よく摂取したいと思ったら、ぜひサプリメントをお試しくださいね!

長寿の秘訣と言われている「すっぽん」の効果について

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