みなさんは今まですっぽんを食べたことがあるでしょうか?
すっぽんという名前は知っていても、そう何度も食べた経験がある方はおられないはず・・。
すっぽんは栄養満点の食材で、雑炊やお鍋にするとおいしい食材です。
また、栄養ドリンクやサプリも売られるようになってきており、最近目にする機会も増えました。
そんなすっぽんの形や姿などはよく知られていても、実際にすっぽんを見る機会はあまりないでしょう。
それに高級食材なので、自分で捕まえてさばいて料理することはまずないはずです。
なので、すっぽんはどうやって食べるのが最も効果的なのかなど知らない方も多いでしょう。
ここでは、すっぽんの効果や美容効果を最大限に得るためにはどうすればいいのかなどについてご紹介してみましょう。
すっぽんとは
すっぽんとはカメ科の生物で、東南アジアに主に生息している生き物です。
カメ科の仲間とは言っても、甲羅は角質化していないので柔らかいのが特徴です。
この甲羅の周りには質のいいコラーゲンが豊富に含まれています。
日本では全国至るところに生息していますが、とても臆病な生き物なので人の目に付くところにはなかなか出てきません。
なお、日本で食べられているすっぽんは養殖と天然の両方があり、養殖のすっぽんの最大の産地は浜名湖でしょう。
食性については雑食性で、あごの力がとても強いため貝類や魚類、甲殻類や水草など動物、植物にかかわらずなんでも食べます。
すっぽんは水の中の中で生息しており、陸にはほぼ上がってこないと言われています。
古くからこのすっぽんはスタミナ食として知られており、生き血を日本酒やワインで割った食前酒もあります。
すっぽんの旬の時期は秋から冬にかけてで、この時期が最も脂がのっていておいしいそうですよ。
栄養がもっともある部位とは?
すっぽんはこのように栄養が豊富でどの部位も栄養があるわけですが、最もある部位は肺や胃腸、肝、膵臓、精巣などといった内蔵です。
特に膵臓には青魚に含まれているDHA、EPAなどの質のいいリノール酸や不飽和脂肪酸、ビタミン類が含まれています
もちろん、食べてもとてもおいしい部分だと言われています。
また、コレステロール値を下げてくれ脳卒中や動脈硬化なども防止する効果があり、中性脂肪を減少させるためメタボ対策にも役立ちます。
甲羅の部分の軟骨にはカルシウムが多いです。
肝の部分には鉄分が豊富なので貧血防止にもなります。
すっぽんの有効成分と言えばコラーゲンですが、甲羅の周りに豊富に含まれていて、エンペラには特に多いです。
このすっぽんのコラーゲンの素晴らしいところは量が多いだけでなく、魚などの海洋性コラーゲン、豚などの動物性コラーゲンなどと比較して吸収率がいいことでも知られています。
見た目は黒くてゼラチン状をしており、少し食べただけでも次の日のお肌の状態が違ってきますよ!
アミノ酸が豊富
アミノ酸を摂る時に大切なことはそのバランスだそうです。
アミノ酸には20種類あると言われており、この中でも体内で生成できるアミノ酸を非必須アミノ酸と呼び、体内では生成できないアミノ酸を 必須アミノ酸と呼びます。
必須アミノ酸には8種類あると言われており、重要なことは20種類のアミノ酸の中のどれか1つでも不足するとたんぱく質が生成できない・・という点でしょう。
よくこれを桶に例えて言いますが、20種類のアミノ酸がうまく合わさり桶を作っていると考えてみてください。
どれか1つでも足りないとか、必要な量がないとそこの部分が欠けているため水が流れ出してしまいますよね?
これはたとえ話にすぎませんが、つまり、アミノ酸のバランスが悪ければうまくたんぱく質が生成されない・・というわけですね。
ですので、アミノ酸はバランスよく配合されていることが大切なんです。
全てのアミノ酸が含まれている上、必須アミノ酸は全て配合されているので、すっぽんはとても優れた食材と言えるでしょう。
一つの食材にこれだけアミノ酸が豊富なものは他にはないのではないでしょうか?
すっぽんの美肌効果とは
すっぽんの甲羅の周りにはエンペラというものがあり、その場所にはコラーゲンが非常に豊富です。
すっぽんのコラーゲンを摂ると消化酵素によって吸収され、アミノ酸に分解され、再度体内でコラーゲンが生成されるシステムです。
一般的にコラーゲンだけを摂った場合には必須アミノ酸の一つであるトリプトファンがないので、アミノ酸は体の中でうまく活用されないようです。
ですが、すっぽんにはアミノ酸以外にもこのトリプトファンが配合されているので有効活用される・・というわけですね。
すっぽんの美容効果を得るためには?
さて、ではすっぽんの美容効果を最大限に得るためにはどういった食べ方をすればいいのでしょうか?
それはお鍋がおススメです。
食べ方でもっともおすすめなのはすっぽん鍋ですが、すっぽんの栄養価を最大限に摂れる方法だと言われており、それはお鍋なら全ての栄養価を摂取できるからでしょう。
1.すっぽん鍋の食べ方としてはお鍋に昆布を浸しておき、火にかけます。
2.沸騰する直前に引き上げ、そこへすっぽんを入れます。
3.中火で20分程度煮ることでゼラチン質が柔らかくなるため、食べることが可能です。
ただ、アクがたくさん出るので取り除いて食べるといいでしょう。
4.ポン酢にネギを入れてそこに付けた食べるのがおススメ。
5.すっぽんの皮はプルプルしておりアンコウに似ていますが、食感は鶏肉のようであっさりとしていて食べやすいです。
6.お鍋の後はぜひ雑炊をしていただきたいです。
お鍋の後の出汁の中にも栄養があるため、鍋が終わった後にご飯を入れ雑炊を作って食べれば栄養価を全ておいしくいただくことができるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
すっぽんは美容効果が高い食材として知られていますが、お鍋にして最後の雑炊をいただけば最大限に美容効果が得られます。
この機会にぜひすっぽんを日ごろの生活に取り入れていただき、ご家族皆さんで食べてみてはいかがでしょうか?
調理したすっぽんを通販などで購入していただけば気軽に食べられるはずですよ!
ぜひ、ご参考になさってみてくださいね!