アミノ酸が免疫力UPに欠かすことができない理由

免疫力が高い人は病気になりにくく、かかったとしても早く回復することができます。

そんな高い免疫力を手に入れるために、いろいろな方法を試しているという人は少なくありません。

今回ご紹介したいのは、そんな免疫力をUPさせることができるアミノ酸の力。実は免疫力を維持・回復させるためにはアミノ酸は摂らなければならない栄養素なのです。その理由やアミノ酸を摂るときに気を付けたいことについて、ここでまとめてチェックしておきましょう!

免疫力UPの鍵はアミノ酸!?

免疫力を上げるには、根菜や温かい食べ物などの体温を上げる食材を食べたり、腸内環境を整えたり、ビタミン類など抗酸化作用がある栄養を重視したりと、免疫力をあげることができるといわれている食事はたくさんあります。

 

その中でも今回取り上げたいのはアミノ酸です。

 

アミノ酸はタンパク質を構成する要素で、アミノ酸によって人間の身体は作られています。免疫細胞などもアミノ酸から作られているためアミノ酸が足りていないと免疫力が下がることに…。

また、アミノ酸の中には免疫細胞のエネルギーや免疫に関係する腸内環境を整える働きがあるものもありますし、免疫に指令を出す自律神経を整える役割を担っているものもあります。

これらの役割を果たすアミノ酸が不足していれば、当然免疫力も働きにくくなって低下してしまうことになります。こういったことから、免疫力を高めるためにはアミノ酸は不可欠な栄養素だといえるのです。

アミノ酸の働き

それではどのようなアミノ酸がどのように免疫力に関係しているのでしょうか。

  • アルギニン
    アルギニンにはマクロファージという細菌やウイルスと戦う免疫細胞を活性化する働きがあります。
    アルギニンは、ほかにも成長ホルモンの分泌を促成して筋肉を増やす働きや血流の改善、肝臓でアンモニアを解毒する働きもあり、疲労回復効果から自律神経を整えるのにも一役買っています。
  • ヒスチジン
    ヒスチジンには白血球と赤血球の形成を促進する働きがあります。また、ヒスタミンを形成して交感神経を刺激するという働きもあるため、自律神経の乱れを整える作用にも期待ができます。
  • シスチン
    シスチンは皮膚のメラニン色素を抑える働きで注目されることが多いアミノ酸ですが、グルタミン酸の誘導体であるテアニンと一緒に摂ることで、免疫を調節するグルタチオンを増やすということでも注目されています。ガンへの効果も期待されていますよ。
  • グルタミン
    グルタミンは免疫細胞のエネルギー源となり、免疫機能を高める効果があります。また、アレルギー症状を予防したり改善したりという効果も期待されています。
    そんなグルタミンには、胃腸などの消化器官を修復したり働きをサポートしたりといった作用もあります。免疫を高めるためには腸内環境も大事になりますので、そういった面でも免疫機能を高めることができるといえるでしょう。グルタミンは、ほかにもアルギニンと同様に筋肉の強化や傷の修復にも関わってきます
  • トリプトファン
    トリプトファンは”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンや”睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンという脳内物質の材料になり、精神の安定に寄与します。
    セロトニンが足りなければリラックスしづらく交感神経が優位の状態が続きやすくなります。また、メラトニンが足りなければ体内時計の調節ができず不眠症になってしまうこともあります。免疫力を司る自律神経を整えるためにはなくてはならないアミノ酸です。
  • グリシン
    グリシンにも眠りをサポートする役割があります。グリシンを摂ると、熟睡できて目覚めもすっきりするといわれています。深い眠りの方が身体に溜まった疲労の回復効果は高く、自律神経も整えることができます。
  • チロシン
    チロシンは甲状腺ホルモンという代謝や自律神経の調整を行うホルモンの原料になります。
    チロシンはそれだけでなく、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の原料にもなります。これらのホルモンは”やる気ホルモン”とも呼ばれ、うつ病の予防や改善に効果的です。どちらもストレスを感じたときにも使われて、ストレスから身を守ってくれることが分かっています。自律神経はストレスで乱れやすくなりますので、ストレス耐性が上がるのは嬉しいですね。
  • バリン、ロイシン、イソロイシン
    バリン、ロイシン、イソロイシンはまとめてBCAAと呼ばれ、筋肉の修復や強化、運動時のエネルギー源となるなどの働きがあります。また、肝機能を向上させて疲労回復をサポートする働きもあるため、自律神経を整える働きが期待できます。
    特に、ロイシンにはストレスの緩和作用もありますので、注意して摂りたいアミノ酸です。
  • リジン
    リジンには、タンパク質の吸収を促進したり、糖の代謝を高めたり、肝臓の機能を高めたりといった働きがあります。そういった働きは身体や脳の疲労を回復することにつながり、疲労による自律神経の乱れを防ぐことができます。
    リジンにはほかにもヘルペスなどの原因になるウイルスの感染を予防したり改善したりという働きもあるということが分かっています。
  • アスパラギン酸
    タンパク質の合成、エネルギーや窒素の代謝、ミネラルの運搬に関わってくるアスパラギン酸には、乳酸のような疲労物質を体外に排出してくれる働きもあります。また、アンモニアのような毒素の排出にも欠かせないアミノ酸です。アンモニアが排泄されずに体内にとどまってしまうと、免疫力を低下させてしまうことが分かっています。
  • セリン
    脳の神経細胞の材料であるセリンは、脳の働きを支えるアミノ酸です。セリンはメラトニンと同じように睡眠の質を高めて目覚めをよくしてくれます。そのため、生活リズムも整えやすくなり、自律神経の乱れを改善することができます。

アミノ酸の摂取で気をつけること

最後に、効果的にアミノ酸を摂るためには気をつけたいことについてお話したいと思います。

必須アミノ酸は食事からしか摂取できない!

先ほどお話しした免疫力に関係するアミノ酸のうち、アルギニン、グリシン、セリン、チロシン、シスチン、グルタミン、アスパラギン酸は体内でも合成されるため、非必須アミノ酸と呼ばれています。
一方、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、トリプトファン、ヒスチジン必須アミノ酸と呼ばれ、「健康にいきるのに必要だけど身体で作ることができないアミノ酸」です。そのため食事からしか摂取ができない栄養素となっています。

激しい運動をして疲れている時には非必須アミノ酸も積極的に摂る!

食事で十分摂っているようでも、場合によってはアミノ酸が足りなくなってしまうこともあります。
それがスポーツなどで肉体を酷使して疲労が溜まってしまった場合。免疫力細胞を活性化する役割がある非必須アミノ酸のアルギニンは疲労回復を優先して分配されるため、疲れすぎていると足りなくなってしまうこともあります。
アスリートやスポーツマンのように身体を鍛えている人やダイエット中の人は特に気をつけましょう。

毎日継続して摂らなければダメ!

アミノ酸は、残念ながら脂肪のように体内に蓄えておくことはできません。そのため、アミノ酸は毎日摂取する必要があります。
毎日アミノ酸を摂取するのがつらいときやアミノ酸の摂取ができているか不安な時には、サプリメントに頼るのがよいでしょう。サプリメントなら毎日無理せず栄養を摂取することができ、どの栄養がどれくらい摂取できているのか管理するのも簡単になります。

アミノ酸バランスにも注意!

アミノ酸をサプリメントで補おうと思っている場合、気をつけなければならないことがあります。それが、『アミノ酸の種類が多く、量もバランスよく入っているものを選ぶ』こと。
アミノ酸は、相互に関係してはじめて効果を発揮するものが大半です。そのため、1つの栄養だけを摂っても思ったような効果を得られないのです。
おすすめはすっぽんのサプリメントです。すっぽんには、上記に挙げたアミノ酸だけでなく人間が生きていくために必要な20種類すべてのアミノ酸がバランスよく配合されています。そのため、摂取したアミノ酸の吸収・合成の効率もよくなり、免疫力を高めやすくなるのです。
すっぽんは昔から滋養強壮によいといわれていますが、きちんと現代の栄養学からも裏付けされているのです。免疫力を高めたいと思っている方は試してみてはいかがでしょうか?

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