辛いアレルギー症状に効果的な栄養素や食品

つらいアレルギーをお持ちの方も少なくありません。

アレルギーの原因は様々ですが、アレルギーの症状を食べ物によって緩和することができます。

ここでは、アレルギー症状に効果的な栄養素やそんな栄養素を含む食べ物、悪化させてしまう食べ物や原因になる物質についてご紹介します。

アレルギーをなくして快適に過ごしたい方はぜひ参考にしてくださいね。

アレルギーと免疫力の関係

アレルギーに負けない体を作るには、免疫力を高めることが大切です。

免疫力とは

免疫力とは、病気を引き起こす細菌やウイルスから体を守る力のことを言います。この免疫力を高めることで、風邪や病気などを防いで健康的に過ごせるようになるのです。

ちなみに免疫力は、免疫細胞群という細胞から由来すると言われています。

この細胞がストレスや加齢、生活習慣などによって低下することで免疫力が下がるのです。加齢によって免疫力が低くなるのは自然なことですが、なるべく毎日の食事に気を付け、免疫力を低下させないことが大切なのです。

免疫力が低下すると、主に以下のようなことが起こります。

  • 感染症にかかりやすくなる
  • 肌が荒れやすくなる
  • 下痢をしやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 花粉症やアトピーが起こりやすくなる

アレルギーに効果的な食べ物

指で〇を作る女性

それではまず、免疫力を高めてアレルギーを緩和させてくれる食べ物をご紹介します。

ご紹介する食べ物を毎日の食生活に摂り入れ、健康的な生活を目指しましょう。

DHAやEPAを含む青魚

アレルギーは、ヒスタミンやロイコトリエンという物質によって引き起こされると言われています。DHAやEPAは、これらの物質の働きを抑制するのです。

ロイコトリエンは細胞膜の脂肪酸が変化するのですが、脂肪酸の代わりにDHAやEPAが含む食べ物を摂り入れることで、アレルギーの症状を引き起こすロイコトリエンが作られにくくなるのです。アレルギー症状を抑えることは、花粉症だけでなく、アトピーなどのアレルギー疾患にも効果的だということがわかります。また、鼻炎や結膜炎、ドライアイなどにも効果的です。

DHAやEPAは青魚などに含まれているので、魚中心とした食生活を意識してみると良いでしょう。

ジンゲロールを含むショウガ

ショウガには、ジンゲロールという辛み成分が入っています。この辛み成分には、免疫力を高める働きがあるため、アレルギーにも効果的なのです。

また、ジンゲロールは加熱するとショウガオールという成分に変わります。このショウガオールになると、免疫力を高める効果は薄くなるのですが、体温を高めて血行を改善する効果が期待できます。さらに、ショウガは加熱することでショウガが持つ様々な効果が32倍にもアップします。

ショウガは、1日に約10g程度摂取すると良いとされています。

イミダペプチドを含む鶏むね肉

鶏むね肉にはイミダペプチドという成分を含んでいます。この成分は、疲労回復効果や筋肉疲労を防ぐ効果があるのです。そのため、免疫力のアップにつながると言われています。

鶏肉はタンパク質やビタミンAなどの栄養素も含まれているので、毎日の健康のためにも摂取したい食べ物です。また、イミダペプチドは1日200㎎程度が摂取目安と言われています。これは鶏むね肉約100g程度です。

乳酸菌を含むヨーグルト

ヨーグルトには体内の善玉菌を増加させる乳酸菌が含まれており、これが免疫力のアップにつながります。

しかし、乳酸菌は一定時間が経過すると体外へと排出されてしまいます。そのため、毎日食べることがおすすめです。また、1日の摂取量の目安は約100gです。朝食などに摂り入れ、腸内環境を高めることも大切です。

栄養素が豊富な納豆

納豆は乳酸菌と同じように、体内の善玉菌を増やして腸内環境を良くしてくれる働きがあります。そのため、免疫力を高めてアレルギー症状を穏やかにしてくれるでしょう。

また、納豆はビタミンB群やビタミンE、カルシウム、イソフラボン、タンパク質、マグネシウムなどたくさんの栄養素が含まれています。1日1パックを目安に食生活に摂り入れることがおすすめです。

カテキンを含む緑茶

日本人に最もなじみがあるお茶と言えば緑茶ですよね。

緑茶は、カテキンというポリフェノールが豊富に含まれています。このポリフェノールは高い抗酸化作用を持っているので、免疫力を高めて体の酸化を防いでくれます。体を冷やさないように、温かい緑茶を毎日飲むことがおすすめです。

また、薫り高い甜茶も抗酸化作用があるお茶として知られています。

アリシンを含むニンニク

強いにおいが特徴的なニンニクですが、アレルギー症状を抑える食べ物でもあったのです。

ニンニクに含まれているアリシンという成分は、体外から菌が侵入するのを防ぐ働きがあります。ニンニクはスタミナがつく食べ物でもあるので、元気がない時や疲労回復時に摂取したい食べ物ですね。

1日の摂取量の目安はだいたい2~3かけらです。食べ過ぎると、腹痛や下痢を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

抗アレルギー性のレンコン

レンコンは、抗アレルギー性の食べ物なので、花粉症を防ぐだけでなく自律神経を整えたり免疫力を高める働きがあります。レンコンを食べ続けていたら、アレルギー体質が改善したという方もいるほどです。

アレルギーの症状を抑えるには、1日約20~30g程度の摂取が望ましいです。また、レンコンは毎日食べ、3ヶ月以上続けることがおすすめです。

アレルギーを悪化させてしまう食品・物質

指で×を作る女性

いくら効果的な食べ物を摂取していても、アレルギーを悪化させる食品を口にしていては、アレルギーの症状が緩和されることはありません。

次は、気をつけなければいけない食べ物と原因となる物質も見ていきましょう。

アルコールの分解によるアセトアルデヒド

アルコールを肝臓で分解する際に発生するアセトアルデヒド(二日酔いの原因となる物質)は末梢神経を刺激してしまうので、花粉によるくしゃみや鼻水の症状を更に悪化させる可能性があります。

花粉などの症状が現れた時はアルコールを摂取しないか、量を控えるなど工夫しましょう。

インスタントや加工食品の刺激成分

インスタント食品やソーセージなどの加工食品には刺激成分が含まれており、こちらもアセトアルデヒドと同様、症状を悪化させる可能性があるので、花粉などの症状が現れた時は摂取量を考えましょう。

特にインスタント食品や、ファストフードなどには免疫力の低下を招くこともあるので、注意が必要です。

ヒスタミンを多く含む食品

ヒスタミンは痒みを引き起こす物質といわれています。

ですからアレルギー症状を誘発してしまう可能性があるので注意が必要です。

魚介類ですと、いか、えび、かに、マグロ、さけなどです。

野菜ですと、トマト、ほうれん草、なす、タケノコです。

肉は豚肉、そばやナッツにも含まれています。

セロトニンを含む食品

こちらもヒスタミンと同様、アレルギー症状を誘発する可能性がある物質ですので注意が必要です。

セロトニンを含む食品は、ばなな、キウイフルーツ、パイナップル、トマトです。

トマトはヒスタミン、セロトニン両方含まれています。

このヒスタミンやセロトニンを含む食材は加熱するとアレルギー症状を誘発する心配はないようです。

フルーツはなかなか難しいですが、ほかの栄養が不足してしまうので、野菜や魚、お肉などは加熱して、バランスよく摂取しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

アレルギーに効果的な食べ物、悪化させる食べ物の両方についてお話しました。

つらいアレルギーの症状はできるだけ薬などには頼らず、食べ物で治し、体質から改善したいですよね。

アレルギーに効果的な食べ物でご紹介した食べ物は、アレルギーの症状を抑えるだけでなく、豊富な栄養素が含まれているので、高い健康効果も期待できます。

しかし、どれかひとつだけを食べ過ぎると栄養バランスが崩れる恐れがあります。

毎日の食生活は栄養バランスが大切です!色々な食べ物をまんべんなく摂取して、栄養バランスをしっかり意識しましょう。

ご紹介した食べ物を毎日しっかり摂取していると、いつの間にかアレルギー症状が楽になるかも知れません。

毎日しっかり食べ続け、つらいアレルギー症状から解放されましょう。

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