すっぽんを徹底検証!どの部位に1番栄養があるの!?

すっぽんが栄養豊富な滋養強壮に抜群の食材であるという話は有名です。
すっぽんを口にしたことのない人でも「すっぽんを食べると力がつくのでしょ」という話をするくらい、健康に良い食材として認知されています。

しかし、実際に栄養豊富で力がつくといっても、すっぽんにはどんな栄養が含まれ、どの部位が一番栄養があるのかを知っている人は少ないです。
すっぽんが滋養強壮に効果抜群の食材ということを知っている人よりも、かなり少数派といえるでしょう。

すっぽんに興味はあるけれど食べたことのない方に、すっぽんの栄養についてお話しします。
すっぽん好きの方はこのマニアックな知識でさらにすっぽんという食材について知っていただけたらと思います。

すっぽんの栄養の特徴とは

すっぽんは滋養強壮に効果のある力のつく食材の代表格です。
滋養強壮だけでなく、美容に効果のある栄養が豊富に含まれています。

他にも血液の浄化作用やコレステロール値を下げる作用、中性脂肪を減らす作用、冷え性の改善作用などがあるといわれています。

すっぽん以外にも滋養強壮に効果的な食材はたくさんあります。
すっぽんと他食材は滋養強壮に効果ありとひとくくりにされていますが、その効果には明確な違いがあります。

すっぽんの栄養には「美容」「弱った体を元気づける」という特徴があります。

滋養強壮に良い食材の中には、体を燃やすように一気に活力を与えるような食材もあります。
すっぽんは一度で燃えさかるようなエネルギーを与える食材というわけではなく、体を暖め、必要な栄養を補充し、肌の回復を促し・・・という形で、体に栄養を与えることによって回復に向かわせるという形の滋養強壮になります。

一気にガソリンを与えるような滋養強壮ではないからこそ、病人食やお年寄りの栄養補充にも優れている食材なのです。
まず、すっぽんの滋養強壮とは激しい効果のあるものではなく優しいものであるということを覚えておいてください。

すっぽんの栄養は「コラーゲン」「タンパク質」

すっぽんには、部位に関わらずアミノ酸やタンパク質が含まれます。
すっぽんの50パーセント以上がタンパク質であるというのだから驚きです。

タンパク質をたくさん摂取したい場合、肉や魚をどんどん食べなければいけません。
また、タンパク質だけでは意味がありません。

栄養の多くは他の栄養と相互作用をもたらすことで体の健康を保つのです。
肉や魚ばかり食べていたら、それだけでお腹いっぱいになってしまいますね。

この他の栄養とバランスよく食べるということがとても難しいのです。

部位により量に多少がありますが、すっぽんにはコラーゲンも豊富に含まれています。
アミノ酸も多く含まれます。

アミノ酸は体の代謝を活発にすることにより冷え性に効果を及ぼす他、脂肪の燃焼にも効果が期待できる栄養です。
コラーゲンの吸収と働きを助ける栄養でもあります。

栄養は相互作用が大事。
効果の高い栄養を一つだけ重点的にとっても、その栄養を助ける栄養を摂取していないと働きが悪くなってしまうのです。

すっぽんにはコラーゲンなどを助けるアミノ酸が一緒に、しかもたくさん含まれているという特徴があります。
しかもすっぽんに含まれるアミノ酸は、必須アミノ酸を含む19種類です。

この19種類の中には体で作ることのできないアミノ酸が含まれています。
アミノ酸をきちんと摂取したいという場合も、すっぽんの栄養はとても優れたものなのです。

これらの栄養に加えて、すっぽんの各部位にも栄養面での特徴があります。

すっぽんの中で一番栄養のある部位は?

すっぽんの各部位の中で、最も栄養があるといわれているのは「内臓」です。
牛や鶏もレバーには鉄分などの豊富な栄養が含まれているため、健康のためには積極的に摂取した方がいいとも言われます。
すっぽんも内臓に豊富な栄養を含んでおり、栄養を考えるなら是非とも食べたい部位です。

すっぽんのすい臓には青魚によく含まれるEPAやマグロの目玉で有名なDHA、不飽和脂肪酸、リノレン酸、ビタミンが豊富に含まれています。
肝には豊富な鉄分が含まれています。
貧血や冷え性で悩みを抱える女性に嬉しい栄養がぎっしり詰まっています。

すっぽんの内臓は栄養面でとても優れているのですが、調理が難しいことがネックです。
スーパーマーケットで夕飯の買い出しをする時に、スッポンの内臓を鮮魚コーナーで見かけましたという人はまずいないことでしょう。

そう、購入したくても、一般的な食材ではないのです。
調理をしようとしても牛や鶏のレバーよりはるかに小さいですから「どうやって料理すればいいの?」と思ってしまいますよね。

すっぽんの内臓を使った料理を食べる場合は、すっぽんを扱う料亭のプロにきちんと調理してもらうのがいいでしょう。
また、現在はすっぽんの優れた栄養を凝縮したサプリも販売されています。

すっぽんの各部位の中でも優れた栄養を誇る内臓は、料亭やサプリでどうぞ。
継続的に摂取したいという場合はサプリがいいですね。味だったらやはり料亭の料理が抜群です。

すっぽんの他部位にも優れた栄養が

「すっぽんの部位の中でも栄養が豊富なのは?」と問われて一カ所挙げるなら内臓なのですが、他の部位だって負けてはいません。

部位によっては特定の栄養価が内臓よりも多く含まれています。
すっぽんは特定の部位だけでなく全体を食べることがお勧めです。

他の部位に、他の部位に豊富に含まれる栄養を助ける栄養がたくさん含まれていることもあるためです。

例えば、すっぽんの甲羅や小骨にはカルシウムが豊富に含まれています。
肝には鉄分が豊富に含まれますが、健康を考えるならカルシウムもバランスよく摂取したいところです。

女性の貧血改善には鉄分だけでなくカルシウムも重要です。
小骨や甲羅は調理が難しいため、こちらも内臓と同様に料亭でプロに調理してもらうかサプリで摂取するのがいいでしょう。

エンペラと呼ばれる甲羅の下や周辺部分には大量のコラーゲンが含まれています。
すっぽんでコラーゲン補給をしたい場合、このエンペラという部位を除くことはできません。

エンペラにはコラーゲンをはじめとして、他の栄養の働きを助けるアミノ酸も大量に含まれています。

栄養の相互作用を考えるなら、すっぽんは各部位をまんべんなく食したいところです。

最後に

すっぽんの中で栄養価の高い代表的な部位は内臓です。
しかし内臓だけですっぽんの特徴的な栄養を、全て摂取できるわけではありません。

すっぽんはコラーゲン豊富という印象を持っている方も少なくないと思います。
コラーゲンという栄養だけを単品で見た場合は、エンペラ部分の方が豊富です。

すっぽんは栄養価が高いだけでなく、それぞれの部位に含まれる栄養を補い、働きを助ける栄養が一緒に含まれている食材です。
まさに滋養強壮を体現しているような食材が「すっぽん」なのです。

すっぽんは自分で調理することもできます。
しかし、優れた栄養を効率的に摂取したいなら、やはりプロの料理を食べるかすっぽんのサプリを摂取することがお勧めです。

優れた栄養を持つからこそ、栄養を適切に摂取したいものですね。

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