日本でも愛されているすっぽん。食されてきた歴史について

みなさんはすっぽんという動物についてどの程度ご存じでしょうか？

すっぽんはカメ科の動物で東南アジアに主に生息しています。
カメの仲間ですが、甲羅は角質化していないので柔らかい特徴で、この甲羅の周りに良質なコラーゲンが豊富に含まれています。

ここでは、そんなすっぽんの歴史などについてご説明します。

すっぽんとは？

すっぽんの大きさは20～35センチ程度ですが、個体差があるため20センチ以下と書かれている文献もあるようですね。
いっぽうで、35センチ以上もあるすっぽんもいるというから驚きです。

ちなみに、食用とされている個体はほぼ20～30センチ程度のものが多いようです。
なお乾燥させて薬として使われているものは、やや小さいものが多いと言われています。

当然ですが、大きいほど肉付きがよくすっぽん特有のゼラチン質も豊富になるためよりおいしさが増すそうです。
ただ、大きい方がおいしいからと言っても、ただ大きいだけで良いというわけではありません。

ちなみに、最もおいしいスッポンのサイズは1.2キロ程度のものだとか。
これは野菜と同じように、身がしっかりとしまっている方が美味しいからなのでしょうね。

すっぽんは自分で料理して食べるのは難しいため、気軽に摂る方法としてはサプリメントがおすすめです。

すっぽんの健康食品としての歴史は大変古いと言われていて、中国では特に3000～4000年も前から食されていました。
記録に残っているものとしては楊貴妃が宮廷料理として食べていた・・というのがあります。

中国の文献である周礼によれば、中国では高い栄養価に着目しすっぽんや亀などを扱う専門の職業があって、国を挙げすっぽんを管理していたと言われています。
メスのすっぽんは特に養殖のため、食べることを禁止されるほど大切にされていたとも言われています。

また、2000年ほど前の中国最古の薬物書とも言われている書物の中には、すっぽんは甲羅や頭、肉、卵、胆嚢、血、脂肪といった各部位がそれぞれ効能を持つ漢方薬だ・・と書かれています。

こういったことからも、中国では特にすっぽんは漢方として古くから珍重されていたということが分かります。

さらに、日本のすっぽんの歴史は縄文時代の貝塚から見つかった化石から始まったとされています。
7世紀末頃にすっぽんが伝来しており、滋養強壮の効果については認められています。

実際、古い文献にはそのことが書かれています。

ただ、食用として使われているかどうかははっきりしていないようです。
一般的に日本ですっぽんが食べられるようになったのは、江戸時代の中頃だと言われています。

最近ではすっぽんは高級食材として認知されていますが、江戸時代ではとても安く手に入れられたそうです。
ですが、すっぽんは生育状態が遅いため次第に品薄になり、高級食材という扱いになったそうです。

その後、明治時代から現在のようなすっぽんの養殖が始まり、今では日本ではすっぽんの内蔵から身、血や卵、甲羅に至るまでほとんどの部位を使ってサプリメントや漢方薬として販売されています。

すっぽんはいったん噛につくと離さない力があるので、滋養強壮効果があると思われていたのかもしれませんね。
ちなみに、すっぽんには歯がないですが、あごの力がとても強いので注意する必要があります。

寒い冬の時期には昔の人たちも、すっぽん料理を食べて体を温めていたのでしょう。

時にはすっぽん料理を食べて、そんな歴史について考えてみるのも興味深いですね。

すっぽんは今でこそ漢方薬のような扱いになっていますが、これは昔の中国より漢方薬の効果が認められそれが伝承した結果だと言えます。
ただ、同時にすっぽんは高級食材としても知られています。

特にすっぽんスープやすっぽん鍋は有名ですよね？
どちらも元気が出そうですし、とてもおいしい料理です。

では、どうしてすっぽんは高級食材になったのでしょうか？
すっぽんは昔はどこにでも生息している野生動物でしたが、滋養強壮成分が認められるようになってから、その効果を求める人達によってすっぽんが食べられるようになったのです。

さらに、すっぽんは成長が遅い動物でもあるため、需要が供給を上回り希少価値のある高級食材になっていきました。

ただこのすっぽんは、滋養強壮成分があるのは言うまでもありませんが、天然由来のものなので高級食材の価値は十分にありそうです。
最近ではすっぽんサプリやエキスなどの健康食品の品質もよくなっており、安く手軽に購入できるようになりました。

すっぽんを摂ると滋養強壮や美肌効果があるためおすすめですが、特に次のような方におすすめの食材です。

年齢を重ねるたびに皮膚の繊維芽細胞の機能が低下すると言われています。
この機能が低下してしまうとコラーゲン生成量が少なくなって、お肌のハリが衰えると言われていますので、質の高いコラーゲンを摂ることでこの機能低下を補えるそうです。

なんとなくつらい、体が重いなどという方は血液中の酸素の運搬能力が落ちて、基礎代謝まで落ちていることが多いです。
なので、すっぽんの豊富な鉄分やアミノ酸などにより血液中の酸素の運搬能力をアップさせ、基礎代謝を向上させることがおすすめです。

すっぽんには精力と深い関係がある亜鉛やアミノ酸が豊富に含まれているため、精力減退に悩む男性にはおすすめの食品です。
また、ビタミンB群も多いため、日ごろの健康増進にも期待できます。

こんなにさまざまな有効成分が含まれているすっぽん、日ごろから積極的に摂りたいですよね？

すっぽんはビタミンやアミノ酸、ミネラルなどといった人間にとって必要な成分をたっぷり含んだ食品です。

特に造血作用や滋養強壮、美肌成分など、体の基礎となる部分に必要な効果がたっぷりと含まれています。

ぜひ、すっぽんの歴史について知っていただき、日ごろからすっぽんを積極的に摂って健康的な生活を送ってくださいね！
みなさんがより健康になることを願っています！