コラーゲンはタンパク質の一つで細胞と細胞を結ぶ働きがあり、体の色々な部位に含まれています。
コラーゲンと聞くと肌のハリや弾力をアップさせる働きをまず思い浮かべるという方が多いかもしれませんが、実は骨や血管を強くするなどの役割も幅広く担っています。
体の内側にあるコラーゲンも加齢によって徐々に減少していくので、化粧品や食べ物などの摂取方法で積極的に補う必要があります。コラーゲンの選び方や、効率的な摂取方法についてご説明します。
コラーゲンの種類
体の中にあるコラーゲンには約30種類ものたくさんの種類があり、それぞれの型に分類されます。この分類したコラーゲンの型は19種類にも及びますが、この型の違いというのはアミノ酸の繋がりであるポリペプチド鎖によって更に5種類に分けられます。
5種類のコラーゲンはそれぞれI型、II型、III型、IV型、V型と呼ばれています。
5つの種類のコラーゲンはどこの部位にあるかが異なるので、それぞれの種類によって違った働きがあります。コラーゲンは食品だけではなく化粧品やサプリでも補うことができるものですが、この補うコラーゲンのほとんどがI型のコラーゲンであると言われています。
I型のコラーゲンは体内でも最も多くなっており、骨や歯、皮膚などに含まれてその主成分となるものです。
コラーゲンはそれぞれの種類を有効に活かしてそれぞれの部位にしっかりと働きかけなければいけないので、体内で最も多くの量が必要となるI型だけを摂っているのでは他の型に優れた効果がある臓器や血管を強くすることはできません。
コラーゲンの選び方
体にとって必要なコラーゲンですが、実はコラーゲンは正しい摂取方法で摂るだけでなく選び方にも注意しなければいけません。
選び方を間違えてしまうとせっかく摂取したコラーゲンの効果が薄くなってしまうといったデメリットがあり、コラーゲンは摂っても効果がないといった勘違いを起こすことにもなりかねません。
コラーゲンには動物性と海洋性のものの2種類があり、カロリーが低くて純度が低く、摂りやすいのは海洋性のものとなっています。
吸収率が高いのも魚を由来としたコラーゲンなので、選ぶ時には動物性のものではなく魚由来のものを選ぶことがポイントです。
魚由来のコラーゲンでは更に魚のウロコを使ったコラーゲンと魚の皮を使ったコラーゲンに分かれます。実は魚のウロコを由来としたコラーゲンは安価なので、選ぶべきなのは高品質で安全性の高い魚の皮が由来となったものです。
コラーゲンの選び方としてベストなのは魚の皮を由来とした分子量が3,000以下のコラーゲンペプチドで、形状が粉末状になったものです。
コラーゲンには粉末以外にも錠剤やドリンクタイプのものもあるのですが、粉末状のものは錠剤よりも含有量が多いため、効率の良い摂取方法だと言えます。
健康に気を遣うなら人工甘味料など余計なものが入っていなくて添加物のない、安全性の高いコラーゲンを選ぶようにしたいですね。
内側から摂るコラーゲンの効率の良い摂取方法
コラーゲンの摂り方としては主に食べ物やサプリを使って摂る方法と、外側から摂る方法があります。
コラーゲンを内側から摂る時には、フカヒレや手羽先を始めとしたコラーゲンが豊富に含まれている食べ物を食べるのが良いでしょう。その時に効率良くコラーゲンを摂りたいと思ったら、コラーゲンと一緒に摂ると効果が高まる成分を覚えておき、一緒に摂ることが大切です。
例えば、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEといったビタミン類は肌の代謝を促進させる効果が高いので、コラーゲンと一緒に摂ることが効率の良い摂取方法であると言うことができます。
普段から食事の栄養バランスが偏っているという人はコラーゲンだけを摂ってもコラーゲンの働きが悪くなってしまうことがあるので、日常からバランスの良い食生活と良質なたんぱく質を摂ることを心掛けておくことが重要です。
コラーゲンが足りないからサプリで補いたいと考える方もいらっしゃると思いますが、実はコラーゲンはサプリであっても食品に近いタイプのものを選ぶのが良いとされています。
その代表的なサプリとしてはすっぽんしじみ粒というサプリがあり、こちらのサプリでは国産のすっぽんのコラーゲンとしじみ100個分のオルチニンが含まれ、高い美容効果が得られることからとても人気があります。
肌にコラーゲンを注射する摂取方法もある
コラーゲンは基本的に食べ物やサプリで摂ることが理想的ですが、肌に直接コラーゲンを注射をするといった摂取方法もあります。
これはシワなど肌への悩みがある時の方法として効果的ですが、注射1回で1万円程度がかかってしまう上にその効果は長くても半年程度しか続きません。そのため、一時的な問題の解決にはなっても長期的な視点で見ればコスパが悪くなってしまいます。
注射の効果がもたないのはコラーゲンの体に吸収されるといった性質からしても仕方のないことで、だからこそコラーゲンは外側から摂るよりも内側から良質なものを摂った方が効果は高いと言えます。
注射をしても短い期間しか効果が持続しませんが、だからと言って注射を定期的にするのが良いかというと疑問が残ります。
コラーゲンの特徴を掴んだ上で効率の良い摂取方法を試そうと思うなら、食品やサプリを中心として摂っていくことをおすすめします。
まとめ
コラーゲンは年齢を重ねれば重ねるほど体からなくなっていってしまうもので、肌のハリや弾力がなくなったことでそれを実感している方も多いかもしれません。
コラーゲンがなくなっていくからと言って今まで通り過ごしていると、どんどん肌の弾力はなくなって年齢よりも老けて見えるようになってしまいます。これを防ぐためにも正しい選び方と摂取方法を知った上でコラーゲンを摂っていくことが将来のためにも大切です。
コラーゲンを摂って少し効果が出てきたり逆に効果が全く感じられない時でも、すぐに摂取するのをやめてしまうのはダメです。
コラーゲンは続けてこそ体の色々な部分にまで行き渡るものなので、毎日必要な量を摂ることを意識して、加齢に負けない綺麗な肌を作っていきましょう。